コミックナタリー Power Push - ニコ×ナタ(コミック)
諫山創、雷句誠らが大喜利に挑戦 「別マガ感謝祭」潜入レポート
コミックナタリー読者に向けて、ニコニコ静画からピックアップした作品を紹介する「ニコ×ナタ(コミック版)」。今回は諫山創「進撃の巨人」など、人気5作品の1エピソードを無料配信中の別冊少年マガジン(講談社)にスポットを当てる。
この無料配信のスタート日と同じ8月5日に、同誌が作家21名と読者100名を招いて感謝祭を開くと聞きつけたコミックナタリーは、取材を敢行。熱い盛り上がりを見せたイベントの模様をレポートする。別冊少年マガジンをまだ手にしたことがない人は、ニコニコ静画とこの特集を足がかりにその魅力に触れてみてほしい。
そのほか拡大表示での鑑賞をおすすめするユーザー投稿の美麗画や、「お前のご奉仕はその程度か?ニコぷらす」を連載する町田とし子のインタビューもお見逃しなく。
無料で1話が読めるのはこの5作品
- 雷句誠
「どうぶつの国」 - はっとりみつる
「さんかれあ」 - 諫山創
「進撃の巨人」 - 白井もも吉
「みつあみこ」 - 押見修造
「惡の華」
別マガ感謝祭 レポート
●別マガ感謝祭とは
作家21名と、抽選により参加権を手にした読者100名の交流イベント。講談社本社にて開催された。
●参加作家
我孫子祐、諫山創、石坂ケンタ、及川徹、大今良時、大柴健、押見修造、金城宗幸、石沢庸介、白井もも吉、須賀達郎、瀬尾公治、中川沙樹、奈良一平、はっとりみつる、藤村緋二、堀内厚徳、宮島雅憲、ヤス、雷句誠、山本アリフレッド
感謝祭の模様
イベントはイラスト大喜利から幕開け。お題は「初恋の人(2次元)」「こんな編集者がいたら超怖い!」「自分の主人公の変顔」「エッチな絵」の4問が告げられた。「初恋の人(2次元)」では、しずかちゃんやシータといった誰もが知る人気ヒロインの模写に会場が沸く中、諫山はなぜか映画評論家・町山智浩の似顔絵を披露。彩色まで施された巨人タッチの似顔絵と、諫山の「趣旨を理解していなかった」というお茶目さで会場は笑いに包まれた。
大喜利の後は、作家と読者の混合チームが別マガ作品に関するマニアックな問題に挑む、チーム対抗のクイズ大会を実施。チームごと輪になって問題用紙を覗きこむも、難問に頭を抱える者が続出する。ネット検索などはもちろんNGの中、勝敗を左右するのはあらかじめ読者1人ひとりに割り当てられたさまざまな「係」。会場に用意されたバックナンバーを調べる係、作品を描いた本人に答えを聞ける係などが、慌ただしく会場を駆けまわる。結果は接戦の末、雷句率いる「どうぶつの国」チームが優勝。ファンにとっては憧れの作家と間近で接するチャンスとあり、場内は一層の賑わいを見せていた。
最後は11月号の表紙掲載を懸けて作家たちが戦う、じゃんけんトーナメント大会へ。開始前にはサプライズゲストとして、「はじめの一歩」の森川ジョージが登場。森川は表紙の重要性を説くとともに、後輩の雷句や諫山を指して「盛者必衰。(彼らを退けて)時代を変えましょう」とからかい若手を奮起させた。すると初戦からベテラン勢が消える展開が続き、決勝は「無重力コミュニケイション」の大柴と「ネコあね。」の奈良という、どちらが勝っても初表紙というカードが実現。大柴が見事勝利を手にし、感謝祭は幕を下ろした。果たしてどんな表紙が完成するのか、11月号の発売を楽しみに待とう。
そして休憩を挟んだ後は「後夜祭」として、ニコニコ生放送のバラエティが配信スタート。雷句、諫山、はっとり、押見、白井の5人が出演し、進行は吉田尚記アナが務める。番組ではイラスト大喜利、暴露トーク、視聴者からの質疑応答が行われた。暴露トークのコーナーでは「理想の担当編集者像は?」という質問に、押見が「Sの人。僕がMなので」と作風を思わせる内面を打ち明ける。また読者から「海外でマンガを描くならどこ?」と質問が届くと、諫山は「行きたくない。外歩くと足が痛くなるし……調査兵団の気持ちなんて共感できない」と作者本人の発言とは思えない答えで笑いを誘った。このほか現役女子高生マンガ家の白井は、持ち前の愛嬌ととぼけたキャラクターが受け、たちまち視聴者人気を獲得。隣席の押見が舞い上がってしまうなど、終始番組をかき回す存在として盛り上げに一役買っていた。
注目のユーザー投稿マンガ / 今月はユーザー投稿による注目のマンガを紹介
- 「命の渡り鶏」黎鷲
食育を題材にした、ニワトリ目線の物語。 - 「サイド by サイド」バンねこ
少女たちのやりとりを描いた日常劇。 - 「化物一家!」未佳
化物家族たちのファンタジー4コマ。 - 「エリートヤンキー少女 」P.J
不器用な"エリートヤンキー少女"の学園4コマ。
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