TVアニメ「憂国のモリアーティ」|ルイス役・小林千晃が「憂国のモリアーティ」の世界に迷い込んだ!? フォトジェニックなぬいぐるみシリーズ“ともぬい”と洋館で撮影会

ジャンプスクエア(集英社)で好評連載中の構成・竹内良輔、漫画・三好輝の原作によるTVアニメ「憂国のモリアーティ」2クール目の放送が4月にスタートする。これまで監督の対談や、キャスト陣の座談会を展開してきたコミックナタリーでは、同作の特集の番外編として、ルイス役の小林千晃に「憂国のモリアーティ ともぬい」の撮影に挑戦してもらうことに。撮影の様子をたっぷりの写真と文章でお届けするほか、2クール目の見どころについても語ってもらった。

取材・文 / 増田桃子 撮影 / 佐藤類

“ともぬい”とは?

「憂国のモリアーティ」のともぬい。

「おでかけのお供に!いつでもどこでも一緒にいよう!」という思いから生まれた、BANDAI SPIRITSで展開中のフォトジェニックなぬいぐるみシリーズ。「憂国のモリアーティ」より、ウィリアム、アルバート、ルイス、シャーロックが4月下旬からゲームセンターに順次登場する。

モリアーティ3兄弟の末っ子・ルイス役の小林千晃がともぬいと洋館におでかけ

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「憂国のモリアーティ」の世界に迷い込んだ!?

この日、小林がルイスのともぬいとともに訪れたのは、「憂国のモリアーティ」の舞台である19世紀英国を彷彿とさせるきらびやかな洋館。室内にある調度品やアンティーク家具の数々に囲まれた小林は、思わず「モリアーティの世界観にピッタリの場所ですね」と驚きの声を漏らす。この洋館でともぬいの撮影場所を選んでもらうが、たくさんの家具や雑貨が並んでおり「これは迷っちゃいますね(笑)」と頭を悩ませていた。

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ピンクのソファーで“兄弟愛”を表現

小林が“ともぬい”の撮影場所として最初に選んだのは、ピンク色のカバーが鮮やかなソファ。ウィリアムに寄りかかるようにルイスを横たわらせた小林は「膝枕はちょっと(体勢的に)難しいけど、よしよししてもらってるふうに……」と、角度にもこだわりながらセッティングする。撮影を終えた小林は「タイトルを付けるなら『ルイスへのご褒美』ですね!(笑)」と満足げ。さらに真紅のソファーに移動しともぬいとともにポーズ。

ウィリアム、ルイスのともぬいと小林千晃。

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モリアーティ3兄弟とシャーロック“最後の晩餐”?

続いて小林の目に止まったのは、シックなムードに包まれた重厚感たっぷりのダイニング。どっしりとした重みのあるテーブルの上には、銀食器など格調高い食器がレイアウトされ、落ち着いた雰囲気が漂う。「ここもいい撮影スポットですね」と足を進めた小林は、ウィリアム、アルバート、ルイス、シャーロックのともぬいをバランスよく配置。その姿はさながら“最後の晩餐”……?

ウィリアム、アルバート、ルイス、シャーロックのともぬいと小林千晃。

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豪奢なドレッサーでお色直し

さらに撮影班は洋館の2階にある広々としたベッドルームへと足を踏み入れる。豪華絢爛なアクセサリーが飾られたドレッサーの前に腰を下ろした小林は、「こんなドレッサーに座るの初めてですよ(笑)」と緊張した面持ちで鏡とにらめっこ。カメラマンが鏡越しにポーズを求めると、大人っぽい憂いのある表情で応えてくれた。ドレッサーの横には“ともぬい”の姿がしっかりと……。

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ミニチュアのドールハウスはまるで小人たちの世界

屋根裏部屋に広がっていたのは、ミニチュアのドールハウスが並ぶ小部屋。まるで小人たちが暮らす街に迷い込んだようなロケーションに、小林も感動した様子だ。悩みながらもドールハウスの中にモリアーティ3兄弟を並べた小林は「タイトルは『モリアーティ3兄弟の休日』。ウィリアム兄さんが自由に屋敷の中で過ごそうって言ってくれたので、ルイスは爆睡している図です(笑)」と楽しげに語ってくれた。

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屋根裏部屋でゆったりと1人の時間を楽しむ

最後に訪れたのは屋根裏部屋の片隅。古いタイプライターや書籍、カメラ、時計、コインなどがところ狭しと散らばるその空間は、世俗を忘れてゆったりと自分の時間を過ごせる秘密の住処だ。「この空間、落ち着きますね」と口にした小林が、手元にあった小さなカメラを手に取り、カメラマンの姿を撮り返す場面も。もちろん小林の足元にはさりげなく“ともぬい”たちが。

小林千晃

小林千晃インタビュー

19世紀にタイムスリップしたような感覚が味わえました

──本日は長時間の撮影お疲れさまでした。今回「ともぬいと一緒に洋館にお出かけする」というテーマで撮影させていただきましたが、終えてみていかがですか?

まずよく日本国内でこんな素敵な場所を用意してくださったなと……本当に驚きました(笑)。今回はともぬいとの撮影でしたけど、アクリルスタンドとか大きめのフィギュアと一緒に撮影してもめちゃくちゃ映えそうな場所ですよね。とにかくロケーションが素晴らしい、これに尽きます。

小林千晃

──楽しんでいただけたようで(笑)。

はい、本当に楽しかったです。19世紀にタイムスリップしたような感覚が味わえました。それに役者としてもこういう作品の世界観が感じられる場所に来られたのはうれしかったですね。現代設定の作品は比較的入り込みやすいのですが、「憂国のモリアーティ」のような作品は、どうしても想像の域を出ないので……。まだアフレコも途中ですし、その段階でこういった貴重な機会を設けていただけたのは、今後の収録のプラスになったと思います。

──撮影していただいたともぬいは、BANDAI SPIRITSから展開されている人気のぬいぐるみシリーズです。ファンの方々は、推しのキャラクターと撮影してSNSに共有して楽しまれているのですが、ともぬいをご覧になった感想を聞かせてください。

「憂国のモリアーティ」のともぬい。

作品とのギャップがあってとてもかわいいですね。「憂国のモリアーティ」のキャラクターたちはみんなスタイリッシュだし、身長も180cm以上あるので、こうしてデフォルメされると、ギャップが生まれて面白いなと思いました(笑)。それでいて細部までこだわりを感じますし。ルイスで言えば、髪の部分をめくるとちゃんと傷跡も表現されていて、僕がルイスを演じるうえで大切にしている部分も再現してくれているのはうれしいです。

──ちなみに、小林さんはぬいぐるみは持っていますか?

実は割と好きなんです、ぬいぐるみ……(笑)。やっぱり関わった作品のグッズって欲しくなるんですよね。ルイスのグッズも自分で買っちゃいますし。ただ基本的には部屋に飾ってたまに触ったりするぐらいなので、ぬいぐるみと一緒に撮影するのは初めての経験でした。