松田名作CV:那須晃行(なすなかにし)
本作の主人公。
名作オタクで、いつか自分も立派な名作になるため奮闘する。
周りのキャラたちがボケ倒すため、完全なるツッコミ役。
「あはれ!名作くん」は、お笑い芸人のなすなかにしやうしろシティ、小野賢章らが声をあてるキャラクターたちが、「鶴の恩返し」や「ジャックと豆の木」など古今東西の名作をテーマにボケとツッコミの応酬を繰り広げるギャグアニメ。NHK Eテレのバラエティ番組「ビットワールド」内の作品で、現在は新レギュラーとして江口拓也を加えた第3期が放送中だ。
第2期にあたる40話から78話までが収録されたDVDの3、4巻が発売されたことを記念し、コミックナタリーではレギュラーであるなすなかにしの那須晃行と中西茂樹、うしろシティの金子学と阿諏訪泰義、小野賢章、さらに新海岳人監督とゲスト出演した中尾隆聖も加えた座談会を実施。収録の裏話や、第3期への展望などを語ってもらった。
昔むかしあるところに数々の名作キャラを輩出する学校がありました。 そこへある日「松田名作」という普通の男の子が入学。 超バカでハイテンションの「スウィーツ」、おにぎりと言われるとキレる「むすび」、ナルシストで自称ロボの「ノキオ」、ブッとんだ亀の「ボルト」など、濃いクラスメイトに囲まれた名作くんは、立派な名作キャラとして卒業できるのでしょうか。
──今日は「あはれ!名作くん」第2期、ラスト2話の収録後にインタビューさせていただきます。ゲストで悪の校長役として出演した、中尾隆聖さんにもお越しいただきました。
レギュラー一同&新海岳人 (中尾に)ありがとうございました。
──中尾さんは「名作くん」にゲストとしてご出演されてみていかがでしたか。
中尾隆聖 本当に楽しくやらせていただきまして。校長役なのでまた出てくるのかなと。そんなことないのかな?(笑)。
──「名作くん」の現場は通常のアフレコと違い、セリフを先に収録するプレスコ方式ですが、いかがでしたか?
中尾 やっぱり普段我々の仕事だと、画がありきでやるんですけど、プレスコだと好きにしゃべれるし、それがすごく楽しいですよね。テンポ感であったりとか、やり取りであるとか。それがプレスコの良さだと思います。
──台本を見つつ、それで想像をめぐらせて。
中尾 こっちが想像をして作っていかなきゃいけないので。今日は違うキャラで作ってきちゃったんですけど(笑)。
──中尾さんは最初、「ドラゴンボール」でご自身が演じられたフリーザのようなイメージで悪の校長というキャラクターを作ってきてたにも関わらず、監督のイメージとは違ったようで「(同じく中尾が演じた)ばいきんまん的な悪で」という指示が入ってましたね(笑)。
中尾 「フフフ」を「ホホホ」に直したほうがいいかなって(笑)。
金子学 我々は練習のとき、NGパターンを聴けたんですよ。得してます(笑)。めっちゃテンション上がったわー。
──レギュラーの皆さんは、今回の中尾さんとの共演はいかがでしたか?
那須晃行 やっぱり僕らは中尾さんの声を聴いて育ってきた部分があったので、本当にやりにくい現場でした(笑)。
阿諏訪泰義 いつもよりみんな声が出てた。
那須 確かに出てた。
金子 レギュラーしかいない回とかは、ほんとダラーってやってますからね(笑)。でも今日は絶対、(中尾に)迷惑かけられないみたいな。
中西茂樹 うまいところ見せたい、みたいな。
新海 あと挨拶のお辞儀の角度が深かった(笑)。
中西 地中に潜るかのように。
阿諏訪 収録一声目の小野さんの声が、すっごくでかくて。声出てるなあって(笑)。
中西 でも感動ですよね。本当に。子供のときからたぶん、遠い親戚の声よりよく聴いてた声なので。
金子 (「にこにこぷん」で中尾が演じた)ぽろりとしゃべれた!みたいな。
──レギュラーの皆さんは、中尾さんとの共演は初めてですか?
小野賢章 僕はありましたね。
中尾 舞台で親子役をやってましたからね。
一同 へえー!
那須 我々は初めてです。
──今回収録した第77話、第78話で第2期が最終回です。第2期、振り返ってみていかがだったでしょうか。中尾さん含め、たくさんゲストが出られました。
阿諏訪 今日は途中で、中尾さんが「これ77話までやってるの?」って、たぶんいい意味で言ってくれたんですけど、「こんなものを77話までやってるの?」っていう意味だったらどうしようって(笑)。
一同 (笑)。
新海 2期もけっこういろいろありましたよね。初音ミクとか、YouTuberの方に出てもらったりとか。
小野 初音ミク、衝撃でしたね。
金子 今回卒業式まで録ったじゃないですか。なんか、自分たちの卒業式のときとか学校生活を振り返ると思うんですけど、あれに近いっすね! 「あんなんあったな」「うわー、そんなキャラいたねー」みたいな。
新海 担任のラッスィー先生も2期からですからね。
金子 あ、そっか!
新海 第2期はラッスィー先生が登場して、落ちこぼれを集めたクラスみたいなところから始まったんですが、今回悪の校長が来て、生徒たちが退学させられそうなところを今まで敵寄りだったラッスィーがかばうっていうストーリーがあるんですよね。
金子 最終回、ラッスィーがちょっと主人公感ありましたもん。でも(金子が2役を演じている)ラッスィーとむすびが、同じ話に出てくるんですよ。ラッスィーとむすびが一緒にしゃべると本当にわけがわからなくて(笑)。
中西 交互にしゃべったりするからね。
金子 2期はそれが一番デカかったですね。個人的には。
新海 でも(1人2役は)野沢雅子さんもやってるでしょうからね。
金子 いや、野沢雅子さんはできるでしょ!
中尾 (「ドラゴンボール」では)4人やることもありますからね(笑)。
中西 僕は「名作くん」が始まったときに、スウィーツが名作くんの次ぐらいにメインキャラクターだと思ってたんですけど、ついに4行くらいしかセリフがない回があったんですよ。
新海 番手が下がってきてる(笑)。
──中尾さん、今回演じられた「悪の校長」はどういうキャラクターでしょう?
中尾 悪の校長です。
一同 (笑)。
金子 中尾さんは長い声優生活の中で、悪の校長役って初めてですか?
中尾 そうですね。だいたい、最近は人間役があんまりないですからね(笑)。だから校長ってだけでうれしいですよ。
阿諏訪 このアニメ、人間じゃない場合もありますからね(笑)。
小野 こっち側(金子と小野)、人間じゃないですから。
一同 (笑)。
次のページ »
3期でやりたいのは“名ミュ”(金子)
[DVD]
5400円 / VPBY-14699
[DVD]
5400円 / VPBY-14700
©「あはれ!名作くん」製作委員会