「えっ、潤さんそんなに踊るんですか!?」

──ほかにも今回の撮影を経て、どんな印象を受けましたか？

もう今回は潤さんが最高でした（笑）。とにかくキリさんがしゃべりまくっていたので。

──映像を観ているだけでもすごく面白かったんですが、実際に隣で演じられていて、思わず笑っちゃいませんでしたか？

それは気にしないようにしていました（笑）。あえて周りを気にしない感じで、ガーくんの若者感を出すようにして。キリさんの話をあんまり聞かない子っていうスタンスで耐えました。全部受け止めてると面白くなってしまうので（笑）。ダンスもたくさん振り付けが用意されていたと聞いていたんですが、それを潤さんが完璧に踊ってらっしゃったのがホントにすごくて。キレッキレのダンスを観ているのも楽しかったですね。

──これほど福山さんが踊るっていうのは知っていたんですか？

事前に絵コンテをもらっていたので、こういうカットでこういうセリフがあるっていうことはもちろんわかっていたんですが、あそこまでガッツリ踊るシーンがあるっていうのは知らなかったんです。だから現場で「えっ、潤さんそんなに踊るんですか!?」って驚きました（笑）。声優としてありとあらゆる人間を演じてきた方なのは知っているので、わかってはいたんですけど、改めて実写でこのキャラクターを演じられる、このキャラクターがマッチするっていうのはすごいことですよね。

──メイキング映像も拝見しましたが、休憩中もセリフを練習するなど、福山さんの仕事に対しての真摯な姿が垣間見える印象でした。

本当に丁寧にお仕事される方ですよね。いつも見ていて素敵だなと思っています。

──福山さんはイベントや動画などを拝見していると、場の雰囲気を盛り上げる方という印象がありますが、普段からそういう方なんでしょうか？

そうですね。たぶん、潤さんは皆さんが見ているイメージそのままの方だと思います。最近は潤さんとご一緒させていただく現場が多いので僕もよくお話させていただくんですけど、すごくエネルギーに満ち溢れてる方なんです。言葉巧みな方なので、いろんなことをお話してくださるんですけど、気持ちはまっすぐぶつけてきてくれるというか、届けてくださるので。そこが居心地がいいですし、潤さんとしゃべっていると楽しいですね。最近は掛け合いをさせていただく作品も多いので、いつも楽しくご一緒させていただいています。

──お芝居についてのお話もおふたりでされることがあるんでしょうか。

そうですね。僕らが質問をすると、潤さんがご自身のやり方や形をお話してくださるんですよ。そういうのを後輩に伝えてくれるっていうのは、後輩からするとやっぱりすごくうれしいことなんです。どの先輩もそうなんですが、潤さんと一緒の現場のときは背筋がピッとなりますね。すごくしっかり見てくださる方なので、僕も「がんばるぞ」と、気合いを入れて現場に行くことが多いです。

──アニメと実写、異なる現場でお会いする福山さんの印象に違ったものは感じましたか？

お仕事に対するスタンスは、どこでも同じだと思います。僕は潤さんのことを語れるような人間ではないんですけど、いつもエネルギッシュにどんなこともチャレンジされている方だと思うので、アフレコで会うときと変わらず「潤さんすごいな」というふうに見ていました。あとで潤さんと話してみたら、意外と緊張されていたと聞いて「そうだったんだ」と驚いたんですが、そういうところを見せずに真摯に臨む姿はカッコいいですよね。そこは本当に憧れます。