「キングダム ハーツIII」×Izumi|人気イラストレーターが主人公・ソラを描き下ろし!物語を見届けた彼女が語る、シリーズへの特別な思い

リクの物語に感情移入してしまう

「キングダム ハーツIII」より。

──「キングダム ハーツIII」では、第1作から始まった“ダークシーカー編”が完結を迎えました。今後もし「キングダム ハーツ」シリーズが続くとすれば、Izumiさんはどんな要素を期待しますか?

私はディズニーだけでなく、スクウェア・エニックスさんのオリジナルコンテンツも好きなので、「キングダム ハーツ」や「キングダム ハーツII」にあったような「ファイナルファンタジー」の世界との融合みたいなものが、また増えたらうれしいなと思います。あとは……リリース期間があまり空かないとうれしいですけど(笑)。もちろん、新作が発売されるたびに大きな感動をいただいていますから、このくらい待たないといけないのであれば、待ちますよ。今作の作り込みには大満足です。そのぶん制作は大変でしたでしょうから、スタッフの皆さんにはまずバカンスが必要ですね。

──ちなみにシリーズを通してのお気に入りキャラクターは誰ですか。

「キングダム ハーツIII」より。

リクです。携帯電話でやるゲーム以外、全シリーズをプレイしていますが、リクについての描写もすごく細かいですよね。感情移入してしまい、どんどん好きになってしまいました。

──リクはもう1人の主人公という立ち位置ですもんね。今回はそんなIzumiさんに、リクではなくソラのイラストを描いていただいたわけですが……(笑)。

あははは(笑)。もちろんソラも好きですよ! こうしてイラストを描く機会をいただいたのはとても光栄で、何より驚きました。「キングダム ハーツ」という作品への思い入れが強いので、うまくやれるかどうかという不安な気持ちもありましたが……。

──このイラストにはどんな思いを込められましたか?

ソラは、ゲームの中では前向きな描写が多いキャラクターです。ですが、オープニング映像やタイトル画面のイラストなどでは、儚いというか……消えてしまいそうな雰囲気も時折見せますよね。今作では、そうした儚い表情を見せることが以前のシリーズより多かったように思います。イラストではそういう部分を思い浮かべながら、一方で「これから冒険するぞ!」というワクワク感も残せるよう意識しました。「キングダム ハーツ」は、本当に自分にとって特別なゲームなんです。創作で壁にぶつかってしまったときには、「キングダム ハーツ」の映像を観たりしてインスピレーションをもらっていますから。言うなればインスピレーションの源。「キングダム ハーツ」と出会ったことが、確実に私の糧になっていますね。

早く友達と、ネタバレありの話がしたい!

──Izumiさんは台湾にお住まいということで、ゲームにまつわる文化の違いみたいなところもお聞きしたいと思っておりまして。たとえば日本では、子供がゲームに夢中になりすぎないよう、親が「ゲームは1日30分まで!」というルールを課す家庭もあるのですが、Izumiさんにもそんな経験はありますか?

うーん、台湾では聞いたことがないです。私も子供の頃は、好きなだけゲームをプレイしていました。むしろ大人になってからのほうが、仕事の都合でゲームをやる時間があまりなくなってしまって……。

──ああ、わかります。それは日本も台湾もきっと同じですね(笑)。Izumiさん個人的には、何かゲームをやるときの“お決まり”はありますか?

「そろそろクリアだな」と思ったら、デザートを買いに行きます。

──へええ、デザート。それはどうしてですか?

クライマックスにはスイーツがなくっちゃ、と思っているんですよね。あと、ホラーゲームをプレイするときは、慣れるまでロックミュージックを聞いています。怖いので(笑)。

──ちなみにIzumiさんは、PlayStation®VRはお持ちですか?

まだ持っていないんです。

──日本では「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」という、PS®VRで楽しめるコンテンツも配信されているんです(注:現在第1弾を無料配信中。第2弾のアップデートは2019年春を予定している)。オープニング映像を観るのがお好きとおっしゃっていたので、もしかしたらこれもお好きかなと思いまして……。

ええ、それは知りませんでした! 気になります……。PS®VR、買わないといけませんね(笑)。私、「キングダム ハーツIII」のためにPS®4を買い直したんですよ。たくさんの夢をいただけると思えば、安いものです。スクウェア・エニックスさん、これからもよろしくお願いします!

──では最後に、まだ「キングダム ハーツIII」をプレイしていない方に、メッセージをいただけますでしょうか。

「キングダム ハーツIII」より。

「何か面白いゲームをやりたいな」と思ってる人には、とてもオススメできる作品です。自分でプレイするのはもちろん、隣で観ている人も一緒になって盛り上がれる、とても満足度の高いゲームだと思います。いきなり今作をやっても面白いと思いますが、シリーズファンとしては……できれば1作目からプレイしていただきたいですね(笑)。そうすると、ストーリーの奥深さがよりわかっていただけるんじゃないでしょうか。友達はまだプレイしてる途中なので、今は早く“ネタバレあり”の話をしたくてうずうずしています。

Izumi描き下ろしイラスト
Izumi描き下ろしイラスト
「キングダム ハーツIII」
発売中
販売元:スクウェア・エニックス
対応機種:PlayStation®4 / Xbox One
「キングダム ハーツIII」

アクションRPG「キングダム ハーツ」シリーズのナンバリング3作目。2002年にリリースされた「キングダム ハーツ」から続いてきた物語“ダークシーカー編”の完結編となる。「トイ・ストーリー」「アナと雪の女王」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ベイマックス」などディズニーの作品を舞台としたワールドが多数登場。過去シリーズでも楽曲提供を行ってきた宇多田ヒカルの「誓い」がエンディングテーマソングとして書き下ろされた。

宇多田ヒカル「Face My Fears」
発売中 / EPICレコードジャパン
宇多田ヒカル「Face My Fears」

[CD] 1400円
ESCL-5150

Amazon.co.jp

収録曲
  1. Face My Fears (Japanese Version)
  2. 誓い
  3. Face My Fears (English Version)
  4. Don't Think Twice
Izumi(イズミ)
台湾在住のイラストレーター。刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」にて鶴丸国永と物吉貞宗のイラスト、ライトノベル「茉莉花官吏伝」シリーズ(著者:石田リンネ)の挿絵イラストなどを担当している。TVアニメ「超次元革命アニメ『Dimensionハイスクール』」ではキャラクターデザインを手がけた。