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「極主夫道」 葉山奨之インタビュー|漢気身につけ、いつかは“兄貴”に!

「極主夫道」は伝説と呼ばれた元ヤクザが主夫の道を極めるアットホーム任侠コメディ。新潮社のWebマンガサイト・くらげバンチで連載されており、単行本は3巻まで発売されている。「次にくるマンガ大賞 2018」ではWebマンガ部門の3位、「WEBマンガ総選挙2018」では9位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」では2位を獲得するなど、数々の賞にランクインする話題作だ。

コミックナタリーでは「極主夫道」の特集を展開し、家事が好きだという俳優の葉山奨之へインタビューを実施。本作の感想から、料理や掃除をする際のこだわりを語ってもらった。また葉山自身の芸能界における“兄貴”的存在についても言及。9月に公開された出演作「任俠学園」で共演している西島秀俊の漢気あふれるエピソードも明かした。

取材・文 / 西村萌 撮影 / 入江達也
スタイリング / 本田博仁 ヘアメイク / 越智めぐみ(GARDEN aoyama / ALFALAN)

雅はいいヤツ!

葉山奨之

──「極主夫道」の率直な感想はいかがでしたか?

純粋にすごく面白かったです! 1時間もしないぐらいで(発売中の3巻まで)全部読み切った気がします。僕は大阪出身なんですけど、メインキャラのセリフが関西弁なのにも親近感が湧きました。

──主人公の龍は関西弁かつ、なんでも極道用語にしちゃいますけどね(笑)。

そうですね(笑)。元極道ならではっていう言い回しもありつつ、でも自分が普段しゃべる関西弁と近い部分もありました。

──具体的に印象的なシーンを教えてください。

龍が近所の子供を預かったときのエピソードは笑いました。龍からゲームで遊ぼうって誘われて、いざやってみたら丁半や麻雀、チンチロ、花札で(笑)。子供としては「思ってたのと違う!!!」って。

──てっきりTVゲームとかだと思ってたら(笑)。

子供がツッコミに回ることってなかなかないと思うので新鮮でした。あとは龍と奥さんが新車を見に行くエピソード。車屋の店員さんが龍を見た瞬間、黒塗りのベンツを勧めてくるんですよね(笑)。

──龍は小回りが利いて、買い物の荷物が積みやすくて、燃費がいい車を探しているだけなのに……。

龍にとっての「かもしれない運転」も面白いですよね。危険を予測しながら運転するんですけど、歩行者全員が自分を狙っているように見えてしまう。目の前のおじいちゃんはシルバーカーからバズーカを撃ってくるかもしれないって、「いやいや、そんなわけないでしょ!」って思いながら読んでました(笑)。元極道だからこその思い込みって怖いなと。

「極主夫道」1巻より。DIYに挑戦しようとしていた龍は、買ってきたばかりの木材で雅のケンカ相手を倒す。

──では、お気に入りのキャラクターは?

龍の舎弟の雅かなあ。なんか、かわいらしいじゃないですか。最初は龍が主夫をやっていることに対して「何やってんすか、兄貴!」「組のことはどうしたんすか!」みたいな感じだったのに、まんまと自分も影響されてしまう。

──龍の姿を見て、「主夫とヤクザは表裏一体!?」と謎の気付きを得ていましたね。

そうそう。兄貴の誕生日サプライズをするために自宅まで行って、奥さんと2人で必死に準備するエピソードも大好きです。……結局、雅はいいヤツ!(笑)

料理は見た目が命

──葉山さんは、普段からよくお料理をされるそうですね。

けっこうします。毎日ではないですけど、仕事が休みとかで余裕がある日に。最近は朝と昼に料理することが多くって。この間はあれ、エッグべネクト! エッグベネクトのレシピ調べて作りました。

──エッグベネディクトですか?

恥っず!(笑) そうです……。

──あはは(笑)。ちなみに料理をされるときのこだわりってありますか?

お店で出てきそうな盛り付けをするっていうのが僕のこだわりです。料理に関しては冷めてもマズくても、見た目さえよければいいっていうのがポリシーかも(笑)。

──それを写真に収めて満足するという感じですか?

いや、写真も撮らないです! 料理はどうせ食べたらなくなっちゃうし、自分の心の中だけに残しておきたいという変なこだわりがあるんです。

「極主夫道」1巻より。龍は婦人会の会長を迎えるべく家の掃除に励む。

──人には見せなくても、自分のために見た目は完璧にしたいんですね。料理以外で好きな家事を挙げると?

掃除は毎日必ずします。僕、掃除機をかけるのに1時間ぐらい使うんです。まず目に見えるゴミを1カ所に集めて、そこを掃除機で一気に吸う。カーペットとかクーラーの中は場所によってノズルを変えながら綺麗にして、最後にはフローリングを拭き掃除。あとは家に帰ったとき、コロコロをかけるのも欠かさないです。

──反対に、苦手な家事はないんですか?

うーん、ないかもしれないです。家事って、仕事とは違う脳みそを使う感覚が好きなんですよね。僕が料理を始めたきっかけもそうなんですけど、家事は本当に無心になれるのでやっていて楽しいなって思います。

葉山奨之
葉山奨之

いつも笑っちゃう

──ここからは家事以外で、葉山さんと龍の共通点を見つけていこうかなと。龍はヨガのレッスンを受講したり、お料理教室で腕を磨いたり、いわゆる“女子力”が高いです。葉山さんはご自身で女子力が高いと感じる部分はありますか?

あ、最近パックしてます! これ女子力ですか?

──そうだと思います。美意識が高い。

服にアイロンもかけます! シワシワだとテンション下がっちゃうので。

──では何をがんばってもカタギには見えない龍にちなみ、「自分っていつもこうなってしまうんだよなあ……」と悩んでいるところはありますか?

葉山奨之

いつも笑っちゃいます。僕、シーンとした状況があまり得意じゃなくて。落ち着きがなくなって、ソワソワしちゃうんです。それに緊張するとどうしたらいいか余計わからなくなって、真面目にしなきゃいけないときこそ、つい顔が緩んじゃう。ちょっと人としてどうなのかなって思うんですけど(笑)。

──じゃあお芝居のとき、クールな役柄だと大変ですね。

精一杯やるんですけど、どうしてもキリッとした自分は自分じゃないみたいですね(笑)。

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山里さんは僕の兄貴