本予告は、「私が声をあげることをしなかったのは、ある可能性に気づいたから」という美鈴の悲痛なセリフとともに、彼女が教卓の上から生徒を見下ろすように眺めるシーンから始まる。新妻や美奈子、早藤との関係の中でそれぞれの思いが交錯し、物語が思わぬ方向へ狂い始める様子が表現された。主題歌は
本ポスターには、こちらに訴えかけているような表情の美鈴を大きくデザイン。新妻、美奈子、早藤の意味深な表情も収められ、人の内面をえぐるような物語を想起させるビジュアルに仕上げられた。
「先生の白い嘘」は女であることの不平等さを感じる高校教師・美鈴と、彼女を取り巻く人々によるヒューマンドラマ。監督は「弱虫ペダル」「恋わずらいのエリー」の
映画「先生の白い嘘」60秒予告
猪狩蒼弥(新妻祐希役)コメント
役者として、まだまだ未熟な自分ではありますが、一流の皆様との感情の応酬に少しでも携われたことを、大変光栄に思っております。「先生の白い嘘」の原作を拝読したとき、なんと心苦しく叙情的な話なのだろうと感じ、作品の中で生きる人物達の叫びに圧し潰されそうになったのを憶えています。そして同時に、本作のキーマンである新妻役を自分が務める事の重大さを再認識し、この難しくも絶対に目を逸らしてはいけないテーマに対して、真摯に向き合いたいと思いました。主演の奈緒さんをはじめ、三木監督、風間俊介さん、三吉彩花さんから沢山のことを勉強させていただきました。先生の伝えたかったこと、そして新妻の伝えたかったことが、僕を通して少しでも皆様に伝われば嬉しい限りです。
三吉彩花(渕野美奈子役)コメント
小学生や中学生の時、よく少女漫画を読んでいました。家にも沢山の漫画で埋まっていて漫画を読んでいる時は楽しくて仕方がない時間でした。その時感じていた純粋な気持ちとは180度違う角度からの人間模様を映画化すると伺った時、とても不思議な気持ちになりました。原作を読ませていただき、1シーンごとに頭の中でどんどん実写化されていきこの作品に触れたいと、純粋な気持ちが湧き出てきたので出演を決意させていただきました。
この作品で喜びや楽しさを見出すのは難しいのではと率直に思いましたが、だからこそ脚本を隅から隅まで読み、美奈子や登場人物たちの小さな喜びやその人の幸せ、そして叫びや意志を汲み取り自分自身に宿らせることが楽しくなるだろうと感じた脚本でした。
彼女のような価値観や感覚がとても共感できる部分でもありながら、それと同時に寂しさや現実的な部分を美奈子によって見せられているような感覚でした。一見明るくポジティブに見える面も、奥には殻の中に閉じこもって迷っている美奈子がいるということ、そしてそれでも強い意志を持って自分自身を証明していく彼女の強さを是非感じていただけたら嬉しいです。
風間俊介(早藤雅巳役)コメント
今まで演じさせて頂いた役柄、全てに愛を持ってきましたが、今回「先生の白い嘘」のお話を頂いた時、初めて早藤という役を愛せないかもしれないと思いました。それと同時に、僕自身が愛せないかもしれない役を演じた時に、自分自身がどうなるかを知りたいという気持ちにもなりました。魂を擦り減らし、己と反発する感情と共に向き合った作品です。この作品が、誰かを鼓舞し、誰かを救う事を願っています。
yamaコメント
主人公の美鈴は「先生」という人を導く立場でありながらも、不安定な精神状況で身をすり減らして生きており、見ていて心が痛みました。性に対する嫌悪、傷付けられた自尊心、自責思考に陥り、自分自身と向き合うことの難解さはリアルに描かれていました。それらはテストにあるような模範的で道徳的な答えで導き出せるほど、簡単な問題ではなく、それぞれが人間味のある感情、トラウマ、矛盾を抱えているので自分も複雑な想いになりました。消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って「独白」の歌詞を書きました。楽曲と共にお楽しみ頂けたら幸いです。
映画「先生の白い嘘」
2024年7月5日(金)公開
スタッフ
原作:
監督:
脚本:
音楽:コトリンゴ
主題歌:
配給:松竹ODS事業室 / イノベーション推進部
キャスト
※記事初出時、キャスト名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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