ナタリー PowerPush - ミュータント・タートルズ

レイザーラモンHGがタートルズをイラスト化! 芸人&レスラー目線で超絶アクションシーンを語る

マイケル・ベイ製作のアクション・アドベンチャー映画「ミュータント・タートルズ」が、2月7日に全国公開される。

化学物質で突然変異したカメ4人組の活躍が描かれたミュータント・タートルズ。1984年にコミックブックで誕生して以来、テレビアニメや映画、ゲーム、フィギュアなどで世界的に人気を博してきた。このたび日本で公開されるのは、最先端のVFX(視覚効果)で実写化され、昨年夏に2週連続で全米No.1を記録したマイケル・ベイ製作による映画作品だ。

現在、映画オフィシャルサイトでは世界中のアーティスト34人が参加した「タートルズ・アート・コレクション」を公開中。作品にインスパイアされたアーティストによるイラストの数々を楽しむことができる。

このイラスト企画の盛り上がりを受けて、今回お笑いナタリーでは、お笑い界屈指の画力を誇るレイザーラモンHGにタートルズのイラストを描いてもらうことに。映画鑑賞直後の感想もあわせて掲載する。

取材・文 / 遠藤敏文 写真 / 辺見真也

これまで観てきた中でも最高のアクションでした

──まずは映画をご覧になっての率直なご感想からお願いします。

レイザーラモンHG

すごく興奮しました! ヒーローモノの要素や、カラー分けしていて戦隊モノの要素もあったりして。日本をリスペクトしてるなと感じる部分がたくさんありました。これだけ壮大なハリウッド映画で日本語を取り入れてくれたりしているのは、日本人としてはうれしいですね。アクションも斬新です。最後のシーンなんて、もはやCG同士の戦いじゃないですか。役者もほとんど出てこない中、タートルズ4人の個性で成立しているのがすごいなと思いました。兄弟愛あり、親子愛あり、ちょっとオッサンの恋もあり、みたいなね(笑)。興奮してあっという間の1時間40分でした。

──特に印象的だったシーンは?

雪山でのアクションは非常に手に汗握りました。甲羅で雪山を滑っていくのも面白かったなあ。スピード感とスローモーションの織り交ぜ具合が絶妙だから、誰が何をやっているかもわかりやすいんですよね。ぜひ続編を作っていただいて、4作目、いや、フォー!作目まで続けて、僕を宣伝隊長にしていただければと思います(笑)。

──日頃からアクション映画はよくご覧になっているそうですね。

好きなのでよく観ます。僕が映画観るって言ったら、大概アクション映画。ジャッキー・チェンから入り、ジェット・リー、ドニー・イェンなどのカンフー映画も子供の頃から好きなんです。「ミュータント・タートルズ」には最新のVFXが使われていて、アクションシーンにはアジア系のこん棒とかヌンチャクが出てきます。このミックス感が新しかったですね。カンフー好きも唸らせる作品なんじゃないでしょうか。僕がこれまで観てきた中でも最高のアクションでした。

──プロレス好きで実際にプロレスラーとしても活躍されていたHGさんですが、アクションシーンの受け身や攻撃など、どういうふうに映りましたか?

映画「ミュータント・タートルズ」より。

宿敵・シュレッダーに挑んだときの連携技は、武藤(敬司)選手がやる、踏み台にしてのシャイニングウィザードを思わせましたねー。しかもこっちは4人だから余計にすごかった。あと「僧帽筋」っていう、重い物を持って肩をすくめるという地味なトレーニングでしか鍛えられない、非常に鍛えにくい筋肉が背中にあるんですが、タートルズ全員ここの発達がすごかったなという(笑)。下水道での20年近いトレーニングの賜物ですかね。甲羅が防弾になるっていうのもうらやましいなー。僕も防弾できるくらい鍛えなくては、と思いました。

──同じくプロレス好きのRGさんとも一緒に楽しめそうですね。

レイザーラモンHG

そうですね。相方もプロレスやってたし、アクション映画好きでもあります。あとあいつ、ヒップホップが好きなんですよ。この映画はニューヨークのヒップホップ的な要素もあるのでオススメしておきます(笑)。最近僕らは“プロレス漫才”というジャンルを開拓していますので、タートルズのアクションを自分たちの動きに取り入れられたらいいですね。

──映画の冒頭に出てくるアメコミ調のアニメーションは、HGさんが描くイラストにタッチが近いのかなと思いました。

あの入りは好きですねー。好きな画風。映画にグッと惹き込まれる一因でしたね。僕はアメコミの影響をすごく受けてるんです。

──笑いのエッセンスもたくさん散りばめられていました。

レイザーラモンHG

“緊張と緩和”というお笑いの基本がしっかりしてましたね。手に汗握る展開から、マイキー(ミケランジェロ)がボケてみたりとか。僕の芸風にはない基本の笑いです(笑)。ニューヨークが壊滅するんじゃないかという一大事なんですけど、タートルズの4人があんまり深刻に考えないのもいいなと思いました。危機的状況でジョークを言えるっていうのはカッコいい。お笑い好きの人が観ても絶対楽しめる作品だと思います。

映画「ミュータント・タートルズ」 / 2015年2月7日(土) 3D / 2D 全国公開
映画「ミュータント・タートルズ」
映画「ミュータント・タートルズ」とは?

物語の舞台は、シュレッダー率いる犯罪組織フット軍団の勢力が日増しに拡大しつつあるニューヨーク。ある夜、スクープ獲得のためフット軍団を追っていたテレビレポーターのエイプリル(ミーガン・フォックス)が、闇に紛れて突然現れフット軍団を叩きのめした謎のヒーローに遭遇する。やがてそのヒーローの正体は、人間の言葉を話す身長180cmのカメ4人組「ミュータント・タートルズ」であることが判明。タートルズは恐いもの知らずのエイプリルと、彼女の同僚のカメラマン・ヴァーン(ウィル・アーネット)の力を借り、シュレッダーの極悪非道な征服計画からニューヨーク市民を守るため立ち上がる。

製作:マイケル・ベイ
監督:ジョナサン・リーベスマン
脚本:ジョシュ・アッペルバウム&アンドレ・ネメック
出演:ミーガン・フォックス / ウィル・アーネット / ウィリアム・フィクトナー / ウーピー・ゴールドバーグ
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン

レイザーラモンHG(レイザーラモンエイチジー)
レイザーラモンHG

1975年12月18日生まれ、兵庫県出身。1997年にRGとレイザーラモンを結成。現在、「ペケ×ポン」(フジテレビ系)などに出演中。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。