日本民謡で訓練された“歌手”yoshiki*lisa

──1stアルバム「Poche」の発売、おめでとうございます！

ありがとうございます！ （レコード会社の担当者に完成したCDを手渡され）わー！ 初めて実物見ましたー！ うれしいー！ わーい！ やったー!!（笑）

──良かったですね（笑）。今回がナタリーPower Push初登場ということですが「なぜグラビアアイドルの吉木りさがアルバムを？」と疑問に思う読者も少なくないと思うんです。そのあたりをインタビューで解明していきたいな、と。

確かに「グラビアアイドルなのにどうして？」と捉える方は多いかもしれないですね。でも、小さい頃から歌手に憧れて日本民謡をずっと習っていたこともあって、アルバムの発売は本当に念願だったんですよ。たくさんの人に「吉木りさには、yoshiki*lisaとしての歌手っていう一面もあるんだよ」と知ってもらえれば！

──音楽的ベースには日本民謡の経験があるんですよね。

小学4年から高校3年まで習っていました。子供の頃は安室奈美恵さんやSPEEDに憧れていて、本当はアクターズスクールに入りたかったんです。ただ、地元の千葉にはそういったオシャレな養成所がなくて（笑）。「どうしよっかなー？」と両親に相談したら、母から「近所に日本民謡の教室ができたらしいから、そこでいいんじゃないかしら？」と勧められたんです。それで私も「なんか違うなー？」と思いながらも高校3年まで続けてしまい（笑）、最初考えていたのとは真逆の方向に進んでしまいました。

──日本民謡では全国大会に出場されたそうですね。

高校2年のときに、両国国技館で行われた「民謡の甲子園」みたいな大会に出場しました。私は東関東大会で準優勝して出場したんですけど、みんな上手で全然太刀打ちできずに、参加賞のような「優秀賞」をいただいたくらいなんですけど。でも日本民謡は私にとって人前で歌うための訓練になりましたね。

──大学に入学するときも、日本民謡の一芸入試で合格したとか。

そうなんです！ 亜細亜大学なんですけど、面接官の方にはコピーした賞状をお見せしながら「日本民謡の賞を取りましたよー！」とアピールしたり、「こんなトロフィーもいただいちゃいましたー！」「芸能活動もしてるんですー！」みたいなハイテンションで臨みました（笑）。

──面接ですよね？（笑）

ほんと、よく受かったなっていう感じなんですけど（笑）。

「これは絶対に聴かない」というジャンルはないです

──子供の頃に習っていた楽器は何かありますか？

小学校のときはアルトサックス、中学校ではクラリネットを吹奏楽部でやってました。ピアノも習っていましたね。最近では三味線の教室にも趣味で通っていて、おじいちゃまやおばあちゃまたちと、ひなたぼっこしながら楽しく（笑）。でも、せっかくなら名取さんを取って、他の人に教えられるくらいの技術を持っておきたいと思っています。

──ゆくゆくは表舞台で披露することも？

難しいですけど、ぜひやってみたいですね！ もしやるとしたら津軽三味線を習って、長山洋子さんの「じょんから女節」みたいにカッコよくやってみたいです！

──好きな歌手は？

日本民謡を習っていたとき、周りがご年配の方ばかりだったので、演歌や歌謡曲が自然と好きになりました。同級生とは全然違う音楽を聴いていたから、話があんまり噛み合わなかったかも。カラオケで美空ひばりさんを歌う24歳です（笑）。

──どんなタイミングで「音楽が好きだな」と自覚しましたか？

初めて買ったアルバムが、JUDY AND MARYさんのベストアルバム「FRESH」で、すり切れるほど聴きました。完全にジュディマリ世代なんですよ。YUKIさんみたいにパーン！と声を出して、ズゴーン！グアーッ！って心に響くような歌があるんだなって、中学生のときに感動して。あとTHE BEATLESやQUEEN、THE ZOMBIESみたいなロックも大好きです。

──音楽的には雑食という感じですね。

広く浅く、ですかねー。逆に言うと「これは絶対に聴かない」というジャンルはないです。