和楽器バンド「雨のち感情論」PR

和楽器バンド|機は熟せり 今が勝負のとき

大規模なホールツアーを7月に終え、2018年1月27日に神奈川・横浜アリーナでワンマンライブ「大新年会2018」を実施することを発表した和楽器バンド。国境を越えて支持を広げ続ける彼らが、結成4年半にして初のCDシングル「雨のち感情論」を9月6日にリリースした。

音楽ナタリーでは今回、メンバー全員へインタビューを実施。ホールツアーなど最近の出来事を振り返ってもらいつつ、このタイミングで初めてのCDシングルを制作するに至った経緯を聞いた。

取材・文 / 阿刀“DA”大志 撮影 / 小原泰広

バンド史上最大規模のツアーで得たもの

──和楽器バンド初となるCDシングルの話の前に、まずは最近の活動について伺いたいと思います。まず、7月に和楽器バンド史上最大規模のツアーが終了しました。振り返ってみていかがですか?

蜷川べに(津軽三味線) すごく前のことのように思える……(笑)。

──ああ、すでにそんな感じなんですね。

黒流(和太鼓) もともと、土地土地によってお客さんの反応は全然違っていたんですけど、今回は初のホールツアーということでこれまでよりも会場が大きくなったので、反応の違いが倍増したような状態でした。お客さんがメンバーに話しかけてくる会場があったり、スタート時はおとなしいけど一度火が付くと一気に燃え上がる会場があったり、予想以上の反応でした。ライブの内容に関しては、ツアーの前に東京体育館2DAYSを経験したことで僕らにできることの最大値が上がっていたので、それをツアーにも持っていくことができました。なので、初めて観た方も以前から応援してくれている方も楽しめる内容になったのかなと思います。

左から山葵(Dr)、鈴華ゆう子(Vo)。

山葵(Dr) 僕らはこれまでもライブでの演出やパフォーマンスの見せ方について試行錯誤しながら取り組んできたんですけど、ライブハウスよりもホールのほうが僕たちの表現したいことを出しやすいなっていう印象はありましたね。

鈴華ゆう子(Vo) 今回は「四季彩-shikisai-」というアルバムを引っさげてのツアーだったんですが、「四季彩-shikisai-」は17曲も入っているボリュームのあるアルバムなんですよ。なので、前回のツアーで2時間弱だった公演時間が今回は2時間半強になってしまって、しかもそれでもアルバム全曲入りきらない。結果的に曲を入れ替えながら全国を回ったので、スタミナの面などでまた成長できたツアーになりました。

町屋(G) 土日2日続けてのライブというパターンが多かったので、そういう場面でのフィジカルコンディションの整え方は今回のツアーでメンバー全員かなり体得できたと思います。

──2時間半超えのライブを2日続けてってすごいですね。

鈴華 けっこうすごいですよ!(笑)

神永大輔(尺八) しかも今までのツアーとは比べ物にならない公演数(全18公演)だったので、最初の頃は「これ、終わるのかな……?」みたいな感じで。

町屋 でも、僕たちのお客さんは年齢層が幅広いんで、着席できるホール会場でやることは観る側にとって大きなメリットだったと思います。

山葵 僕らはメンバー数が多くてどこを観たらいいのかわからないってよく言われてますけど、ホールのほうが全体を見渡しやすいんで、お客さんは観やすかったのかなと思います。

鈴華 ライブハウスツアーのときとは、また違う方々が足を運んでくださってる感じがしましたね。最前列におばあちゃんがいたり、ご高齢の方が増えてくれたと思います。

黒流 そういう方にとって、ライブハウスはオールスタンディングなので入りづらいし、ホールだとライブ以外にも講演会をやってたりするので、いろんな方が観に来やすかったのかなと思います。そのせいか、会場でCDがよく売れたっていう話を聞いて。普通はCDを買ってからライブに足を運んでいただくことが多いと思うんですけど、「ライブの内容がよかったからCDを買ってくれたのかな」と思ってそれはうれしかったです。

──最前列のおばあちゃんはどうやってそのチケットを手に入れたんでしょうね。そのストーリーを想像するとちょっとグッときます。

鈴華 感動しますよね!

黒流 来ていただけたということ自体がうれしいですね。いろんな不安もあるはずなのに勇気を持って来ていただけて、そういう方々が笑顔で手を挙げているのを観るだけで来た甲斐があったなと思います。

鈴華 最終日の東京国際フォーラムではキッズエリアを初めて作ってみたりもしたし、そういう受け入れ体制をもっと整えていけたらなという思いがさらに高まりました。

clubasiaの初ワンマンから感覚はまったく変わってない

──18公演までツアーの本数を増やして、さらに会場も大きくしたにも関わらず全カ所ソールドアウト。まだ需要に供給が追いついてない状況ですが、これをどう捉えてますか?

鈴華 びっくりしてます(笑)。全国ツアーが終わった直後に平安神宮での単独奉納ライブ2DAYSがあって、2日間で7000人強のお客さんに来ていただけたんですが、それも即完だったと聞いて「そんなに来てくださる方がいるんだ!」っていう驚きが大きかったです。

──その感覚って2014年に渋谷のclubasiaで初めて行ったワンマンライブのときから変わってないんじゃないですか? 「『本当に来てくれるのかな?』と思っていたら結果的に300人が来てくれて驚いた」っていう、そのときの感覚がずっと続いてるような。

左からいぶくろ聖志(箏)、黒流(和太鼓)。

全員 (うなずく)

黒流 感覚はまったく変わってないですね。

鈴華 でも、もちろんあの頃に比べてエンタテインメント性を高めていかなきゃっていう思いは強まっているし、曲を知らなくても楽しめるようなライブを意識するようになっているので、そういった意味で変わってきた部分はありますね。

──全国ツアーからさらにさかのぼって、昨年はアメリカでの単独ライブが4本ありました。

鈴華 アメリカ西海岸ツアーができたということと、そこにお客さまが来てくれたということは自信につながりました。例えば、私の場合は「日本語で歌っても受け入れてくれるんだ!」とか、洋楽器奏者、和楽器奏者それぞれに思うことがあって、一気に成長させてくれた場所でしたね。

山葵 僕がやってるドラムはアメリカやイギリスにルーツがある洋楽器だけど、それを僕は日本でしかやってこなかったので「果たして本場で通用するのか?」「ただの真似事に終わってるんじゃないか?」っていう不安が少しあったんです。でも向こうのお客さんにも受け入れてもらえたし、現地のライブハウスのスタッフさんも「あのドラムいいよね」って言ってくれてたらしくて、今までやってきたことは間違いじゃなかったっていう自信につながりました。

鈴華 以前、LAやニューヨークでライブをやった頃は「新しい自分を発見できた」とか、自分の成長だけを感じていたんですけど、今回は“海外から見た日本”というものを感じるようになって。取材でも日本にいるときとはまったく違う質問をされたりするんですよ。「そういうところに興味があるんだ!」みたいな。なので、今後日本から海外に向けて発信するときにどうしたらもっと皆さんに興味を持ってもらえるのかとか、客観的な視点を持つことができたと思います。

和楽器バンド
和楽器バンド「雨のち感情論」
2017年9月6日発売 / avex trax
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1998円 / AVCD-83911/B

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和楽器バンド「雨のち感情論」LIVE映像盤

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CD収録曲
  1. 雨のち感情論
  2. 月に叫ぶ夜
  3. 雨のち感情論(Instrumental)
  4. 月に叫ぶ夜(Instrumental)
MUSIC VIDEO盤DVD収録内容
  • 雨のち感情論(MUSIC VIDEO)
  • 雨のち感情論(MAKING)
LIVE映像盤DVD収録内容
  • 雨のち感情論(2017/7/21東京国際フォーラム LIVE映像)
  • ワタシ・至上主義(2017/7/21東京国際フォーラム LIVE映像)
和楽器バンド「雨のち感情論」CD ONLY盤

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1296円 / AVCD-83913

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収録曲
  1. 雨のち感情論
  2. 月に叫ぶ夜
  3. そこにあるかも知れない…
  4. 雨のち感情論(Instrumental)
  5. 月に叫ぶ夜(Instrumental)
  6. そこにあるかも知れない…(Instrumental)
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2700円 / AVZ1-83914

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CD収録曲
  1. 雨のち感情論
  2. 月に叫ぶ夜
VRコンテンツ収録内容
  • 空の極みへ(平安神宮単独奉納LIVE in 和楽器サミット2017)
    ※全4バージョン
和楽器バンド「和楽器バンド 大新年会2018」
2018年1月27日(土)神奈川県 横浜アリーナ
和楽器バンド(ワガッキバンド)
ボーカル、尺八、箏(琴)、津軽三味線、和太鼓、ギター、ベース、ドラムからなる8人組。個々にプロとしてアーティスト活動するメンバーが、ニコニコ動画にアップした“演奏してみた”動画などを通じて集合し、2014年4月にエイベックスからVocaloid曲のカバー集「ボカロ三昧」をリリースした。同年8月には初のオリジナル曲となるDVD / Blu-ray「華火」を発表。2015年1月の東京・渋谷公会堂公演、5月に台湾で行ったメジャーデビュー1周年記念ライブのチケットはいずれもソールドアウトとなった。9月にはオリジナル曲を中心とした2ndアルバム「八奏絵巻」を発売し、10公演の全国ツアーを実施。2016年1月に初の東京・日本武道館での単独公演「和楽器バンド大新年会2016」を成功させ、同年3月にはアメリカ・テキサス州オースティンで開催された世界最大級のフェスティバル「SXSW 2016」にも出演した。2017年9月に初のシングル「雨のち感情論」をリリース。