ORANGE RANGE「UNITY」PR

ORANGE RANGE|“なんでもあり”なレンジを凝縮 とっ散らかった新作「UNITY」

ORANGE RANGEが新作CD「UNITY」をリリースした。

本作は、沖縄ファミリーマートの創立30周年記念CMのために書き下ろされた「チラチラリズム」、映画「ありえなさ過ぎる女 ~被告人よしえ~」の主題歌「アオイトリ」、47都道府県ツアーをきっかけに生まれた「Carnation」などそれぞれ異なる個性が感じられる5曲入り。ORANGE RANGEの多彩な音楽性が凝縮された1枚となっている。メンバー曰く“とっ散らかった”作品はどのように作られたのか。音楽ナタリーでは5人に話を聞いた。

さらに特集の最後には、YAMATO(Vo)が所属するバンド・NEENEEの最新アルバム「N2」、NAOTO(G)とRie fuによるユニット・delofamiliaのニューアルバム「filament/fuse」の企画も。メンバーにそれぞれの作品について解説してもらった。

取材・文 / 阿刀“DA”大志 撮影 / 西槇太一

なんでもあり=ORANGE RANGEの音楽

──ORANGE RANGEの音楽って、ほかのアーティストからの影響を受けているんですか?

YAMATO(Vo) 昔はけっこうありましたけど、最近はないかもしれないですね。

──例えばEDMが流行ってるからそのテイストを取り入れてみようとか。

NAOTO(G)

NAOTO(G) それはありました。でも、曲やタイミングによると思います。

──じゃあ、最新のトレンドに対する意識は?

NAOTO そこまで高くないと思います。

──NAOTOさんのdelofamilia、YAMATOさんのNEENEEの新譜も含めて、ほかに似ている音楽が思い浮かばないし、ORANGE RANGEは常にオリジナルな音を鳴らしていると思います。そして作品ごとにまったく色が違う。これはなぜなんでしょうか?

YAMATO 柔軟性があるからだと思います。メンバーそれぞれ聴いてる音楽もやりたい音楽も全然違うんですけど、いざみんなで音を出すとすぐに「いいじゃん!」ってお互いに言い合える感じなんです。

──結成当初はさまざまな音楽に影響されていたと思うんですけど、それから15年も経てば自分たちらしさのようなものが固まってくるのかと思いきや、最新作「UNITY」で表現しているように、自分たちのイメージを固定させず、次々と新しいサウンドを提示することができるというのは驚異的だと思います。

YAMATO(Vo)

YAMATO それが僕らなんですよね。“なんでもあり”というジャンルがあるとするなら、僕らはそこなんですよ。もしかしたら次の新譜は演歌かもしれないし、例えそれをやったとしてもORANGE RANGEになってしまう。そういうメンバーがそろってるんだと思います。

──現在、正式メンバーとしてドラマーがいないことがサウンドの自由度を高めている部分もあったりするんでしょうか?

YOH(B) ドラムに関しては自由に表現できるセクションになってるし、その分曲の幅は広がっていると思います。ただ、ライブは大変ですね。その都度リズム隊を組み直さなきゃいけないし、そこがそろってないと全部が狂い出すから、かなりプレッシャーがあります。なので、ツアーをやりながら自分の引き出しを増やしたり、常に勉強をしてますね。

──ボーカルの3人は、こうやってさまざまな曲を歌いこなしていくことについてどう感じていますか?

RYO(Vo) 曲単体のハンドリングはNAOTOとYOHに任せていて、自分はそれに乗っかるだけなんですけど、自分の役目として大事にしているのは、それをライブでどう表現していくか、お客さんをどう巻き込んでいくかということです。

──HIROKIさんはどうですか?

HIROKI(Vo) RYOがひさびさにいいコメントしたなあと。

──いやいや、そういうことではなくて(笑)。

HIROKI(Vo)

HIROKI ここ3年で一番いいことを言いましたね(笑)。まあそれは置いておいて質問のことですが、YOHはある程度意識してるかもしれないけど、NAOTOはライブでお客さんをどう盛り上げるかっていう要素を切り離して楽曲制作をしてるから、我々3人がお客さんとの架け橋となってできあがった曲を伝えていくことでうまく成立していると思います。あとはさっきYAMATOが言ったように、メンバーそれぞれ持っている感覚が違う分、引き出しも増えてると思うし、自分が持っていない要素をほかのメンバーのアイデアで補える部分もあるので、そうすることでモチベーションを高いところで保ったまま音楽活動を続けられているのは強みだと思いますね。

──楽曲制作を担っているNAOTOさんとしてはどうでしょう?

NAOTO 今、話を聞いて納得したんですけど、本当にライブのことを考えていないからこそ、バリエーション豊かな曲ができるのかなと。なんでもやっていいと思ってるから実際になんでもやっちゃうし、3人に任せたらちゃんと歌ってくれるので、ちょっと感覚が麻痺しちゃってます。

──HIROKIさんが言うように、ライブでの再現というところまでは考えずに。

NAOTO そうなんですよね。だからあとで自分の首を絞めることになるんですよ。「俺、何やればいいんだろう? やることねえぞ」って。しかも、学習能力がないからそれを十数年繰り返してるんですよ。自分が作ったものに毎回悩まされてる。

──そのスタイルで15年以上走ってきてるから大丈夫なんでしょう。

NAOTO 大丈夫じゃないかもしれないけど、大丈夫と思うしかない(笑)。

──そういう考え方を持っているからこそ、楽曲に振り幅が生まれるんですね。でも、1枚の作品を作るにあたっては全体のバランスを考えなければいけないと思うんです。そのときに基準になるものはなんでしょうか?

RYO(Vo)

RYO バラエティ、それに尽きると思います。

──それは今回の「UNITY」に関しても?

RYO そうです。

NAOTO どんだけとっ散らかすか。いろいろな要素が好きですからね。

──いろいろな面を出していかないと自分たちを表現しきれないと。「UNITY」は47都道府県ツアー後に制作された作品になりますが、5曲入りの作品の形を取ったのはなぜですか?

NAOTO こういうミニアルバム的な作品はあまり作ったことなかったので、曲がどうのこうのと言うよりも、この形が面白いなっていうところから始まってます。

ORANGE RANGE「UNITY」
2017年11月1日発売 / SPEEDSTAR RECORDS
ORANGE RANGE「UNITY」初回限定盤

[CD]
1620円 / VICL-64866

Amazon.co.jp

収録曲
  1. アオイトリ
  2. チラチラリズム -UNITY ver.-
  3. 脳内ポップコーン
  4. Second Hand
  5. Carnation
ORANGE RANGE「LIVE TOUR 017-018」
  • 2017年11月22日(水)東京都 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
  • 2017年11月24日(金)京都府 ロームシアター京都
  • 2017年11月26日(日)群馬県 藤岡市みかぼみらい館
  • 2017年12月1日(金)岩手県 二戸市民文化会館
  • 2017年12月3日(日)秋田県 由利本荘市文化交流館 カダーレ
  • 2017年12月9日(土)長崎県 長崎ブリックホール
  • 2017年12月10日(日)佐賀県 鳥栖市民文化会館
  • 2017年12月12日(火)鹿児島県 宝山ホール
  • 2017年12月15日(金)東京都 中野サンプラザホール
  • 2017年12月16日(土)東京都 中野サンプラザホール
  • 2017年12月22日(金)富山県 クロスランドおやべ
  • 2017年12月23日(土・祝)滋賀県 守山市民ホール
  • 2018年1月7日(日)大阪府 オリックス劇場
  • 2018年1月8日(月・祝)兵庫県 郷の音ホール
  • 2018年1月13日(土)愛知県 アイプラザ豊橋
  • 2018年1月14日(日)三重県 シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢
  • 2018年1月20日(土)静岡県 裾野市民文化センター
  • 2018年1月21日(日)埼玉県 東松山市民文化センター
  • 2018年1月27日(土)山口県 スターピアくだまつ
  • 2018年1月28日(日)岡山県 ロマン高原かよう総合会館
  • 2018年2月3日(土)栃木県 小山市立文化センター
  • 2018年2月4日(日)神奈川県 厚木市文化会館
  • 2018年2月11日(日・祝)高知県 県民文化ホール オレンジホール
  • 2018年2月12日(月・祝)愛媛県 松前総合文化センター
ORANGE RANGE(オレンジレンジ)
ORANGE RANGE
沖縄出身・在住の5人組バンド。中学の卒業パーティをきっかけに結成される。2001年に現在のメンバーがそろい、地元・沖縄にある米軍のライブハウスを中心に活動を始める。2002年2月にミニアルバム「オレンジボール」をインディーズから発表。以後、沖縄以外でのライブも頻繁に行うようになり、2003年6月にシングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たす。続く2ndシングル「上海ハニー」がオリコン週間ランキング5位を記録。その後も「ロコローション」「花」「ラヴ・パレード」「キズナ」など、数々のヒットを飛ばす。2010年7月に自主レーベル「SUPER ((ECHO)) LABEL」を設立し、10月にアルバム「orcd」を発表。2012年2月にはSPEEDSTAR RECORDSと提携を開始し4月にアルバム「NEO POP STANDARD」を、2015年8月にはニューアルバム「TEN」を発表した。2016年7月に結成15周年を記念したコラボベストアルバム「縁盤」をリリースし、9月から初の47都道府県ツアーを開催。2017年11月に5曲入りの新作「UNITY」を発表した。