ナタリー PowerPush - 乃木坂46

西野七瀬&秋元真夏「真夏、おかえり」で縮んだ2人の距離

事件は今年2月22日に神奈川・横浜アリーナで行われた乃木坂46のデビュー2周年記念ライブ「2ND YEAR BIRTHDAY LIVE」の公演中、とある映像パートのナレーションを西野七瀬が務めたときに起こった。このパートでは2012年夏から冬にかけての出来事を振り返るのだが、西野は「16人のプリンシパル」上演(参照:乃木坂46初劇場公演は試練の連続、生田&生駒が本音語る)や秋元真夏の電撃復帰(参照:乃木坂46新選抜に34人目のメンバー、新たに八福神も)についてのセリフを読み上げていく中、秋元の復帰により環境がガラリと変わったことで彼女と素直に接することができなかったと、当時の心境を初めて明かす。そして最後に「あのときは言えなかった言葉でこの曲を始めます。真夏、おかえり。一緒にがんばろう」という西野の声が場内に流れると、客席からは怒号のような歓声が沸き起こり、ライブはそのまま4thシングル「制服のマネキン」へと突入したのだ。

西野と秋元はこの瞬間まで、ファンの前でもプライベートでもお互い交流する機会はあまりなかった。実際、一部ファンの間では「2人は不仲では?」という声もあったという。そんな微妙な関係性だからこそ、横浜アリーナでのあのナレーションに思わず喜びの声を上げたファンが多かったのだ。なぜ西野はあのタイミングで「真夏、おかえり」と言ったのか。そして秋元はそんな西野のことをどう思っていたのか。2人に本音で語ってもらった。

真夏が復帰したときに、どう接したらいいのかわからなくて

──まずは横浜アリーナでの西野さんのナレーションについて。あのセリフはどうやって決めたんですか?

西野七瀬 あのナレーションはビデオ演出の方と相談しながらライブの前日か当日に横アリの一室で録ったんですけど、最初は内容について「おまえ的にはどうだ?」って聞かれて「全然大丈夫ですよ」と返事したんです。でもそう答えたものの、やっぱりどんな感じになるのかちょっと不安で。最後の「真夏、おかえり」っていうところは自分でも読んでて……なんか感覚が違うんですよ、ほかのセリフと。

──どう違っていたんですか?

左から西野七瀬、秋元真夏。

西野 あれを読むまで本当に真夏に「おかえり」って直接言えてなかったんです。そういうことを初めて、しかもたくさんの人がいる前で聞くのかと思ったら……なんですかね、ちょっと言葉では言い表せない感情なんですけど……。真夏が復帰したときに、どう接したらいいのかわからなくて。私はもともと人付き合いがすごく苦手で、友達からもイヤな子って思われたりしてたので、真夏が復帰してからの1年ちょっとの間、自分が子供すぎたなと思ったんです(笑)。ライブのあとにブログにも書いたんですけど、もし自分が真夏の立場だった場合、今の真夏みたいに振る舞うことは絶対にできなかったし、あとから自分が乃木坂に入っていったことですごく不安だっただろうし、みんなが自分のことをどう思ってるのかなっていうことが気になって、そこから一歩も動けないでずっと自分の殻に閉じこもっちゃっただろうなって。そこを真夏はどんどんクリアして、みんなと仲良くなっていって、今では握手会で“釣り師”と言われるまでになったわけですからね(笑)。

秋元真夏 いやいやいや(笑)。

西野 すごいなって思います。

秋元 私も復帰したときに、私のことをよく思わない子がいるだろうなってことは頭の中にあったから、時間をかけてみんなとの距離を縮めていけたらなと思っていたんです。

──以前インタビューしたとき(参照:乃木坂46「制服のマネキン」特集 - 秋元真夏に訊きたい46のコト)も言いましたけど、秋元さんって本当に芯の強い人だと思います。

秋元 ある意味図々しいのかも(笑)。

西野 なな(西野)より大人だからだよ。

秋元 ううん(思いっきり首を横に振る)。あきらめが悪いんですよ。1回ダメでも「もしかしたら次はいけるかもしれない」と思って、次のタイミングを狙ってちょっとずつ距離を縮めていくみたいなことをしちゃうんです。本当にイヤな人からしたら鬱陶しいなと思うかもしれないんですけど、ちょっとずつ入っていこうとしちゃうんですよね、昔から。

なーちゃんに近付くために細々とやっていた作戦

──西野さんの中で秋元さんを受け入れるというか、2人の距離が縮まったと感じたのはいつでしたか?

西野七瀬

西野 本当に横アリの、あのナレーションが流れた瞬間です。それまでは2人で一緒に写真も撮ったことがなかったし(笑)、どちらからも話しかけることもなくて。実は横アリの前くらいから、ちょっと距離を縮めたいと思っていたんです。真夏ってよく(斉藤)優里やらせいらりん(永島聖羅)やらにすごくイジられるんですよ(笑)。ななはその2人とけっこう仲がいいんですけど、2人が真夏のほうに行ってても自分は行けないんです。本当は行きたいのに、急にイジるのも変だし。けど、どうやって距離を近付けていいかも人付き合いが苦手だからわからなくて……。

──そこまで考えてしまうのが西野さんらしさなんですよね。だって何も考えてなかったら、そこでスッと行けちゃうと思うんです。

西野 いやいや。

秋元 ゆったん(斉藤)やせいらりんが私をイジってくるときに、なーちゃんも入ろうとしてくれてたなんて思ってもみなくて。それ自体もすごくうれしいですけど……実は私、なーちゃんに近付くために細々とやっていた作戦があって(笑)。2人でいきなりこうやって話すのってハードルが高いじゃないですか。だからなーちゃんがゆったんとかせいらりんとかかずみん(高山一実)とかと楽屋で話してるとき、その中にスッと入って「あ、そうだよね?」って会話をし始めて、なーちゃんが言ったことに対して「えーっ、そうなんだ!」って1人で返してれば、いつか近付けるかもしれないと思って、いちいち返事をしてたんですよ(笑)。ちょっとずつ行けばその会話の輪の人数が5人から4人、4人から3人になって、気付いたら私となーちゃんの2人っていうのもあるかもしれないなって思ってたんですけど、そういうことを考えてる途中で横アリがバーンときて、一気に100段くらい階段を駆け上がった感じですね(笑)。

──西野さんはその秋元さんの行動に気付いてたんですか?

西野 いやあ……。

秋元 ダメだった! 作戦失敗!(笑)

西野 いやいやいや(笑)。でもそう考えていてくれてたことも知らなかったんで……。

──秋元さんは西野さんとの距離の遠さをどういうタイミングに感じてたんですか?

秋元真夏

秋元 避けられてるとは思わなかったですけど、でもよく考えると2人になってしゃべることとか楽屋で隣の席で一緒にお弁当を食べたりとか、そういうことがなかったし。やっぱり溝があるんだなっていうことをずっと思ってました。

──その溝の理由は、自分が途中から乃木坂に加わったからだとか考えたりするんですか?

秋元 考えました。最初の頃はけっこう悩んでいろいろ考えてたんですけど……私、周りからポジティブに見られるんですけど、実際にはかなりネガティブで(笑)。昔の自分ならすぐにあきらめて「受け入れてもらえなそうだから、やめておこうかな」って閉じこもってたんですけど、最近は「ちょっとでも距離を縮めたいな」とか「せっかく同じグループのメンバーなんだし、みんなと仲良くやっていきたいな」とか思うようになったんです。だから地味にジワジワといろいろやってたし、一言でもしゃべれただけで「やったー!」と1人で思ってたんですよ(笑)。

ニューシングル「気づいたら片想い」 / 2014年4月2日発売 / Sony Music Labels
Type-A [CD+DVD] / 1650円 / SRCL-8450~1
Type-B [CD+DVD] / 1650円 / SRCL-8452~3
Type-C [CD+DVD] / 1650円 / SRCL-8454~5
通常盤 [CD] / 1050円 / SRCL-8456
Type-A CD収録曲
  1. 気づいたら片想い
  2. ロマンスのスタート
  3. 吐息のメソッド
  4. 気づいたら片想い ~off vocal ver.~
  5. ロマンスのスタート ~off vocal ver.~
  6. 吐息のメソッド ~off vocal ver.~
Type-B CD収録曲
  1. 気づいたら片想い
  2. ロマンスのスタート
  3. 孤独兄弟
  4. 気づいたら片想い ~off vocal ver.~
  5. ロマンスのスタート ~off vocal ver.~
  6. 孤独兄弟 ~off vocal ver.~
Type-C CD収録曲
  1. 気づいたら片想い
  2. ロマンスのスタート
  3. 生まれたままで
  4. 気づいたら片想い ~off vocal ver.~
  5. ロマンスのスタート ~off vocal ver.~
  6. 生まれたままで ~off vocal ver.~
通常盤 CD収録曲
  1. 気づいたら片想い
  2. ロマンスのスタート
  3. ダンケシェーン
  4. 気づいたら片想い ~off vocal ver.~
  5. ロマンスのスタート ~off vocal ver.~
  6. ダンケシェーン ~off vocal ver.~
乃木坂46 (のぎざかふぉーてぃしっくす)

乃木坂46

2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33名が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。以降、2ndシングル「おいでシャンプー」から7thシングル「バレッタ」まですべてのシングルがオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。2013年5月には2期生が加入し、2014年3月末現在計42名で活動している。また2013年10月には国立代々木競技場第一体育館、同年12月には日本武道館、翌2014年2月には横浜アリーナで単独ライブを行い、大成功を収めた。同年4月に8thシングル「気づいたら片想い」をリリースする。