ナタリー×WOWOW ミュージックスタイルJAPAN PowerPush - 清水翔太

“Naturally”な初武道館ライブ WOWOW連動インタビュー

「本物の音楽との出会い」をコンセプトに、毎月厳選したアーティストを紹介するWOWOWのライブプログラム「ミュージックスタイルJAPAN」。10月の放送では、7月23日に行われた清水翔太の初めての日本武道館ライブの模様がオンエアされる。

このライブは、4thアルバム「Naturally」を携えた全国ツアー「清水翔太 “Naturally” Tour 2012」のファイナル。歌、ダンス、ピアノ弾き語り、バンドと多様な形態で魅せるパフォーマンス、最新アルバムの収録曲やこれまでのヒット曲を詰め込んだセットリスト、“翔太の部屋”というテーマのステージセット、そして大先輩・小田和正との共演など、見どころ満載のステージはファンならずとも必見だ。

ナタリーでは「ミュージックスタイルJAPAN」と完全連動の特集コンテンツで彼のインタビューを掲載する。なおWOWOWの番組オフィシャルページでは、インタビューの別バージョンが読めるので、そちらもあわせてチェックしてもらいたい。

取材・文 / 鳴田麻未 撮影 / 荒川潤

ツアー満足度はほぼ100%

──今回WOWOWで、7月に行った初の武道館ライブの映像がオンエアされます。ライブを終えて少し月日が経った今の率直な気持ちを教えてください。

インタビュー写真

武道館でライブをすることが僕にとってひとつの大きな目標だったのですが、実際に武道館に立ってみると、やはり圧倒的でしたね。今回のツアー、そしてアルバムのタイトルが「Naturally」(自然体)であったとおり、武道館でのライブもいつもどおり自然体で自分にとって特別なものにしないように心がけたのですが……やはり緊張してしまって、自分がブレてしまう瞬間が少しあったので悔しい気持ちもあります。でも、今回のアルバムの世界観をライブにして、武道館で勝負できたことが自分にとってとても意味のあることになりました。そして、これからの方向性を考える良いきっかけにもなりました。

──なるほど。デビュー前に話題になったアメリカ・ニューヨークのアポロシアターをはじめ、これまでさまざまなステージに立ってきたと思いますが、それらと比べて武道館のステージはどうでしたか?

今までと比べても、かなり緊張しましたね。僕は普段そこまで緊張することはなくて、どんなに袖でこわばっていてもステージに出れば忘れてしまうんですが、武道館では本番中もずっと緊張していましたね……。アンコールくらいでやっと落ち着くことができました。

──アルバム「Naturally」を作っているときは、ツアーのことをどのくらい意識していたんですか?

今回のアルバムは特にライブのことを考えながら作りました。自分の頭の中である程度、ステージセットのビジュアル、演出も、“絵”としてアルバム制作段階から思い浮かべていました。「ライブでこんなパフォーマンスをしたい」と思って、それを実現するために逆算して作った曲もありますね。

──そんな「清水翔太 “Naturally” Tour 2012」の満足度は?

ほぼ100%です。あのとき僕がやりたかったことっていうのを全部詰め込んだので。僕には歌しかなくて、ほかに武器がないからこそ全力でやりました。

“Naturally”でいることが一番大事

──翔太さんがライブをやる上で一番大切にしていることはなんですか?

インタビュー写真

とにかく“Naturally”でいることですね。お客さんに、僕との距離をあまり感じてほしくないんです。僕はただ歌を歌って曲を作っているから、このステージの上に立つことができている。それ以外はみんなと何も変わらなくて、なんの距離もないと思っています。ただデビューしてからこれまで僕は何度も変化してしまったのに、ファンのみんなは僕について来てくれました。だからこそ、みんなにすごく感謝していて、そんな人たちのことがすごく大切なんです。だからこそ、今回のライブで本来の自分をみんなにさらけ出すことができたんだと思います。

──今回は今までで一番自然体でいられたと。

武道館という大きい場所でやるライブだからこそ、ファンのみんなに僕のことをもっともっと近くに感じてほしいと思いました。「武道館なのに、こんなに近くに翔太を感じられた」と思っていただけるようなライブが目標だったんです。

MUSIC STYLE JAPAN

ミュージックスタイルJAPAN
清水翔太

WOWOWライブ
2012年10月28日(日)23:00~
2012年11月29日(木)23:30~

清水翔太(しみずしょうた)

1989年生まれ、大阪出身のR&Bシンガー。2007年に発売された「セリーヌ・ディオン・トリビュート」に参加したほか、さまざまな実力派アーティストと共演し着実にファンを獲得。2008年2月にシングル「HOME」でメジャーデビューを果たす。同年11月に発表した1stアルバム「Umbrella」がオリコンウィークリーチャート2位を記録する。さらに2009年5月には加藤ミリヤとコラボシングル「Love Forever」をリリースし同世代リスナーの反響を呼んだほか、2012年2月には小田和正をフィーチャーした「君さえいれば feat. 小田和正」を発表。ソングライティングや楽曲アレンジも手がけ、豊かな表現力と圧倒的な歌唱力で多くのファンを魅了している。2012年7月には、4thアルバム「Naturally」を携えたツアーで初の日本武道館ライブを敢行した。