ナタリー PowerPush - MONOBRIGHT
5人体制初のフルアルバム「ACME」完成! 果たしてバンドはどう生まれ変わったのか?
目いっぱいこっちも笑かしにいってる
──ちなみに「WONDER WORLD」のビデオクリップは、女子プロレスラーの愛川ゆず季さんにひたすら技をかけられるという映像になっています。これはどういうところから話が始まったんでしょうか?
松下 いつもは監督さんから「こんなアイデアはどう?」って提案があるんですけれど。今回は映像チームもスタッフも全員集まって「どういうのを作る?」って会議して。みんなで盛り上がったのが、女子プロだったんです。全員一致で盛り上がりましたね。
桃野 でもねえ、丸1日技をかけられてると、なんだか身体の部位がおかしくなるんですよ。ゆずポンのあのかわいさがなかったら、マジでキツイ現場でしたよ!(笑)
──先日はナタリーTVで「ダーツの旅」という企画もやりましたよね。あれで決まったツアーは、やってみてどうでした?
桃野 やっぱり、なかなか行けなかった場所に行くのは、すごくうれしいことでしたね。正直、震災の影響で中止・延期も視野に入れていたので。でも行ってみたらお客さんの元気な姿も見られて、逆に元気をもらえました。
松下 「なくならなくてよかったです」という意見もあって。やっててよかったなっていうのを再確認できたツアーでしたね。
ヒダカ むしろ、こっちがうれしいという感じでしたね。3.11を起点に世界は変わってしまっている。けれど変わらずにやっていいよって言われるのはうれしいことで。だからこそ、目いっぱいこっちも笑かしにいってる感じです。下ネタもガンガンいくという(笑)。
「バンド馬鹿」なんだよね。バンドがなかったら単なる馬鹿(笑)
──このアルバムのツアーで昨年から続いてきた「DO10!!攻約宣言!」のプロジェクトが終わるわけですけれど。このプロジェクトを経て、バンドの精神というか考え方自体が変わったところはあるんじゃないですか?
桃野 そうですね。1年半くらいのプロジェクトで、改めてバンドを見つめ直す部分もあったし。お客さんと僕らという関係性を見つめ直す機会にもなったし。
松下 結局、5人ともバンドマンなんだなって思いましたね。似た者同士で、結局バンドが好きで。
ヒダカ 今バンドを続ける意味というものを、みんな口にはしないけれどわかってやってるので。「バンド馬鹿」なんだよね。バンドがなかったら単なる馬鹿になっちゃうという(笑)。
──だからこそ、この先やれることはさらに増えましたね。
桃野 もちろん。可能性はどんどん広がってるんで。
出口 なんでもアリなんだって、いい意味で思える。そういうタフさが身につきました。先が楽しみですね。
桃野 楽しませるというテーマはできたと思うんです。普通にエロいことも言うし、楽しいし、エモいし。そういうエネルギーを届けられるようなライブや音楽を、これからどんどん作りたいと思ってますね。でも、正直なことを言わせてもらうと「もう二度とやりたくないな、この企画!」っていう(笑)。
ヒダカ 1年間プロレス技をかけられ続けたようなもんだからね(笑)。
初回限定盤CD収録曲
- 淫ピーDANCE (Instrumental)
- DANCING BABE
- NO CONTROL
- 宇宙のロック (淫ダストリアルver.)
- Timeless Melody
- 踊りませんか
- Pet
- 夜明けのバル
- スロウダイヴ
- COME TOGETHER
- miu
- WONDER WORLD
通常盤CD収録曲
- 淫ピーDANCE (Instrumental)
- DANCING BABE
- NO CONTROL
- Timeless Melody
- 踊りませんか
- Pet
- 夜明けのバル
- スロウダイヴ
- COME TOGETHER
- miu
- WONDER WORLD
MONOBRIGHT(ものぶらいと)
2006年、桃野陽介(Vo, G, Key)松下省伍(G)、出口博之(B)、瀧谷翼(Dr)の4人で結成し、2007年7月にシングル「未完成ライオット」でメジャーデビュー。2010年2月には「DO10!!攻約宣言!」と題し、10項目に及ぶライブ・リリースプランを公約として発表。さらに同年11月、新メンバーとしてヒダカトオル(Vo, G, Key / ex. BEAT CRUSADERS)が加入し、ファンを驚愕させた。2011年5月に、5人体制で初のフルアルバム「ACME」をリリース。