音楽ナタリー Power Push - コレサワ

上京女子の状況 コレサワの現状

5人の上京女子の状況

──では、ここからは作品の話を伺えれば。今回の作品は「女子、ジョーキョー。」というタイトルですが、なぜこのタイトルを付けたんですか?

「あたしを彼女にしたいなら」をリード曲に据えて、この作品に入れようと思っていた曲を並べていったんですけど、それぞれの曲の中に出てくる女の子はみんな都会でがんばってるなと気付いたんです。状況は違えど同じようにがんばっているから、「上京」と「状況」をかけてカタカナの「ジョーキョー」にして。上京した女の子のいろんな状況、という意味を込めて「女子、ジョーキョー。」にしました。

──そうだったんですね。コレサワさん自身が大阪から上京してきた女の子だから、ご自分のことを表しているのかな?と思っていました。

ふふ。確かにそうかもしれないです。特に「あたしを彼女にしたいなら」はいつも自己紹介の気分で歌っている曲だから、自分との距離が近いと思います。

──ご自身のキャラクターを作品の主人公に投影させることは多いですか?

はい。自分の実体験や感じたことしか書けないので自分自身を投影させることが多いんですが、そこに妄想を上乗せしてそれぞれの主人公を作っていく感じです。主人公の設定を考えて、歌うときにはその子になりきっている感じです。

強がりの女の子の歌

──リード曲の「あたしを彼女にしたいなら」は、恋人になる前の男の子に「スッピンまで愛してね」「尖ってるクツはやめてね」などいろいろな条件を提示する女の子のことを歌った曲です。

この曲は女性と男性で捉え方がすごく違うと思いますね。女性はみんな「わかる」って言ってくれると思うけど、男性は「えっ……」て引いてしまうかもしれない(笑)。

──先ほど、この曲の主人公は自分に近いかもしれないとおっしゃっていましたね。

コレサワ

はい。この曲の主人公が付き合う前にいろいろと注文をつけるのは、付き合ったあとに「思っていた感じと違う」って思われるのが怖いとか、嫌われるのが怖いって思うからなんです。だったら最初に自分の悪いところや、思ってることを全部言っちゃえって。不安な気持ちが先走る、強がりの女の子の歌なんですけど、私も口が悪くて強がりなので(笑)。

──すでにライブでも披露されていますが、どんな反応が返ってきますか?

「君のバンド」を演奏し始めたとき「この曲が入ってるCDはありますか?」ってたくさん聞かれたり、すごく大きなリアクションをもらったんですけど、この曲も「君のバンド」と同じような反応が返ってきますね。すごくうれしいです。

──語りかけるようなコレサワさんの歌い方が印象的ですね。

あまりうまく歌おうとは考えず、リラックスしたテンションで歌いました。

「東京」っていう名曲を書きたい

──2曲目の「トーキョー」はこれまでのコレサワさんの曲と比べたらテンポが速いし、混声のコーラスが入っていたり、今作の中でも異彩を放っていますね。

そうですね。ライブのときにお客さんと一緒に盛り上がれる曲がないな、作りたいなとはずっと思っていたんですよ。この曲は一気に書き上げた曲ですね。

──「ヘイヘイ!」というコールの部分、盛り上がりそうですね。

ライブでみんなでやりたいです!

──冒頭の「見送りは7人くらい」という歌詞は、コレサワさんが上京するときのこと?

コレサワ

そうです。高校のときの仲のいいメンバー7人が夜行バスまで見送りに来てくれて。今でも実家に帰るとそのメンバーとは絶対に連絡を取るし、こっちにいてもやりとりし合ってずっとつながっている子たちなんです。見送り7人は多いのか少ないのかわからないけれど、それでも「愛されてるな」と思いながら書きました(笑)。

──「道案内雑だよトーキョー」「夢でかがやいてるトーキョー」などこの曲にも個性的な歌詞が並んでいますが、これはコレサワさんが感じた東京のイメージですか?

そうですね。東京をテーマにした曲って名曲がたくさんあるなと思うんですけど、都会の厳しさを知って悲壮感を漂わせるような曲だったり、自分の故郷に思いを馳せる曲が多いなあと感じていて。でも私は東京ってすごくいいとこやなと思って、大好きなんです。だから、上京する前の人たちがこの曲を聴いて楽しく過ごしてほしいなと思いながら歌詞を書きました。ただ、今自分自身が上京5年目で「東京に来ただけじゃ何も変わらないぞ」っていうことも実感しているから、東京は夢が叶う場所だけど、それは自分の行動次第だよっていうメッセージも込めました。

──ちなみに、タイトルはなぜカタカナの「トーキョー」なんですか?

私も「東京」っていうタイトルの名曲を書きたいんですよ! でも、そんな曲は私にはまだ書けないから、今回はカタカナにしました。いつかすっごい名曲ができたら、曲の内容に関わらず「東京」っていう漢字のタイトルを付けようって決めてます(笑)。

ミニアルバム「女子、ジョーキョー。」 / 2015年12月16日発売 / 1296円 / RECO RECORDS / RECO-003
ミニアルバム「女子、ジョーキョー。」
収録曲
  1. あたしを彼女にしたいなら
  2. トーキョー
  3. 最終電車
  4. シティーガール
  5. シュシュ
「上京女子がゆくバンドツアー」
2016年2月7日(日)宮城県 FLYING SONN
<出演者> コレサワ / and more
2016年2月10日(水)愛知県 名古屋栄TIGHT ROPE
<出演者> コレサワ / and more
2016年2月11日(木・祝)大阪府 FANJ twice
<出演者> コレサワ / and more
2016年2月12日(金)福岡県 Queblick
<出演者> コレサワ / and more
「上京女子がゆくバンドツアー」ファイナル
コレサワ ワンマンショー「コレシアター 02」
2016年2月18日(木)東京都 WWW
コレサワ
コレサワ

大阪出身の女性シンガーソングライター。日常の風景を独自の視点で切り取ったポップなナンバーを得意としている。2012年に「SUMMER SONIC」の「出れんの!? サマソニ!?」ステージに出演。2014年、ミニアルバム「憂鬱も愛して」をライブ会場限定でリリース。同年11月にはワンマン公演「コレシアター」を東京・Star loungeで実施した。2015年4月に、初の全国流通盤であるミニアルバム「君のバンド」を発表。8月にテレビ東京「廃墟の休日」エンディングテーマに使用された「シュシュ」を配信リリースした。12月には2ndミニアルバム「女子、ジョーキョー。」を発表。2月からは5都市を回るライブツアーを実施する。