コレサワ「失恋スクラップ」 PR

コレサワ|涙もセンチメンタルもスクラップ “失恋アルバム”に詰め込んだ7色の女心

コレサワが1月15日に新作ミニアルバム「失恋スクラップ」をリリースする。

2018年9月に発表されたアルバム「コレでしょ」以来のCD作品となる今作は、「失恋」をテーマにしたコンセプトアルバム。センチメンタルなリードトラック「最後の彼女になりたかった」や、人気曲「たばこ」へのアンサーソング「恋人失格」など7曲が収められ、コレサワは女の子の経験するさまざまな失恋模様を彩り豊かなサウンドと日常に寄り添う歌詞で描き出した。

音楽ナタリーでは、コレサワに失恋の曲を集めることになった経緯や1曲1曲に込めた思いについて話を聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 曽我美芽

これ全部失恋の曲にしちゃおう

──コンセプトアルバムという形で作品をリリースされるのは初めてのことですね。

今までなかったですよね。最初は、失恋をテーマに曲を集める気はなかったんですよ。

──そうだったんですか。

コレサワ

ミニアルバムを出すための制作期間があったんですけど、失恋の曲が2、3曲、なぜか立て続けにできて。私の生活の中で、好きな人と離れるということをすごく考えていた時期だったのかもしれないんですけど、感傷的な気分が続いていたんですよね。で、これ全部失恋の曲にしちゃおうと思って「今回は全部失恋でいこうと思います」とスタッフさんに告げました。そうしたら「お、いいじゃん」みたいな。またメンヘラとか言われちゃうかもしれないけど、それはそれでいいですよね、みたいな感じでしたね(笑)。

──途中でネタ切れになるかも、といった不安はなかったんですか?

この調子で書けると思ったんですよ。「今だったら書けるぞー!」みたいな勢いがあったので。それだけ蓄積していたものがあったんだと思うし、あとは、とにかく切ない気持ちを欲している自分もいたのかもしれないです。私はプライベートの出来事を歌にすることが多いから、これを聴いてもらって「コレサワは最近こういう感じだったんだ……」と想像してくれたらいいなと思います(笑)。

──ちなみに、制作期間はどれくらいでした?

8月の下旬からスタジオに入ったんですけど、自分的には制作期間という認識がなくて。これはいつものことなんですけど、制作期間って休みだと思っちゃう……。

──あはははは(笑)。

「え、1カ月もオフですか?」みたいな感じになっちゃうんです。スタッフさんは曲を作ってほしいからほかのスケジュールを入れないように調整してくれるけど、それを休みだと思ってしまう節があるから……日本人って働きすぎだよなと思いながら毎日家にいました(笑)。最後のほうはパツパツになってしまうんですけど、でも全体的に楽しんで作っていた気がします。

コレサワ

条件を付けられるほうがワクワクする

──1つテーマを決めて作品を作るというのは、今までとは違う感覚がありましたか?

それが、意外と楽しくて。失恋の曲をめっちゃ書ける時期だったから、縛られている感覚みたいなものはなくて。「このテーマでこんなに曲を書いていいんだ!」という思いのほうが強かったから、コンセプトを決めてアルバムを作るのはいいなと。自分的には好きでしたね。

──そういえば、以前もタイアップありきで曲を作るのは楽しいとおっしゃっていましたよね。

そうそう。条件を付けられるほうがワクワクするんです。自分の曲だけど、何かに書き下ろすみたいな感じで。テーマを自分自身に課すと意外と楽しいんだなって思いました。7曲のミニアルバムというのも、ボリューム的によかったかなと思います。

──では順にお話を伺えたらと思いますが、まず1曲目の「Day by Day」はどういったきっかけで生まれたんですか?

これは一番古い曲で、実は3、4年前にはあったんです。思わせぶりな態度をされた女の子が「もういい!」となる歌なんですけど、今回失恋が作品のテーマになったときに「今だ」と。お気に入りの曲で、いつかちゃんと音源にしたいと思っていたから入れることにしました。これは、当時本当に私がそういう状況だったので……だから、今でもそのときの恨みつらみを思い出せます(笑)。

コレサワ

──なるほど(笑)。

ただ、自分でアレンジするとなかなかしっくりこなくて。大好きなHelsinki Lambda Clubがアレンジしてくれたらよくなりそうと思ってお願いをしたら、アレンジと演奏をしてくれました。

──ヘルシンキのアレンジで新鮮に感じたところはありますか?

音数が少ないのに、圧があるというか。それぞれのエネルギーを感じる演奏は彼らだからこそなのかなと思ったし、特にAメロに入っているギターのフレーズは「ヘルシンキだ!」となりました。デモを聴いたとき「このアレンジで歌えるのか」とうれしかったです。レコーディングのときも、ヘルシンキが演奏してくれているというだけでテンションが上がっちゃって。ライブでお客さんがいっぱいいる感じをイメージしながら歌いました。みんなで「Day by Day」って叫びながら歌えるなと思いながら歌ったので、なんか明るい曲になりましたね。

──すごく高揚感がありますよね。前向きな失恋ソングみたいな、不思議な感覚になります。

そうなんですよ。自分だけでレコーディングしたら、こんなに明るい感じにはならなかったと思います。いつもヘルシンキの曲を聴いてるとき、楽しそうな音が聞こえてくるのが不思議だったんですけど、それは人柄なのかなと一緒に作業をして思いました。レコーディング中もみんなでワイワイして、楽しくて。ギターの熊谷太起(G)さんが最後に音を入れてくれたんですけど、最後のフレーズはホントはユニゾンで終わらせたかったんですが、間違えてハモリを弾いちゃった瞬間とか。「間違ってたけど、こっちいいじゃん!」みたいな(笑)。同世代のミュージシャンと一緒にできたことも楽しかったです。