音楽ナタリー Power Push - go!go!vanillas

新ギタリスト柳沢進太郎がメンバーに聞く、2ndシングルへの思い

go!go!vanillasがメジャー2ndシングル「カウンターアクション」をリリースした。

本作はアッパーなダンスロックチューン「カウンターアクション」、牧達弥(Vo, G)と長谷川プリティ敬祐(B)のツインボーカルによる疾走感のあるナンバー「デッドマンズチェイス」、浜田省吾「もうひとつの土曜日」のカバーの3曲入り。「デッドマンズチェイス」は牧と長谷川が詞を共作、長谷川が作曲を担当しており、これまですべての楽曲の詞曲を牧が手がけていたgo!go!vanillasにとって挑戦的な1曲となっている。

今回音楽ナタリーでは、7月にバンドに加入した新ギタリスト・柳沢進太郎がメンバー3人にインタビューするという形で取材を実施。メンバーに新譜に込めた思いやレコーディングの裏側、柳沢加入後のバンドの様子などたっぷりと語ってもらった。

取材 / 柳沢進太郎 文 / 石橋果奈
撮影 / 佐藤類(ヘッダー)、須田卓馬(P1~4)

新メンバー加入による化学変化

柳沢進太郎(G) じゃあ、インタビューを始めさせていただきます。まず表題曲の「カウンターアクション」はどんな曲に仕上がりましたか?

牧達弥(Vo, G) すごくエネルギッシュな曲になったなって。

長谷川プリティ敬祐(B) ライブでやるときは特に「カウンターアクション」に込めるパッションはすごく強いよね。僕はイントロのギターリフがハードロックばりに攻めてるなって思っていて。今までできなかったことにチャレンジしているというか。

ジェットセイヤ(Dr) いきなりソロみたいな感じだもんね。

柳沢 あそこのイントロは気が引き締まるじゃないけど、「行くぜ!」っていう気になるから、ライブ中も情熱的になれるというか。お客さんの反応も熱いし、僕らもただ「かかってこい!」って言うんじゃなくて、「一緒に行こうぜ!」っていう気持ちになれる。

 この曲を通じて1つの挨拶というか「こういうこともできまっせ!」っていうのを見せたかった部分があるよね。そこはやっぱり進太郎が入ったことによる1つの化学変化というか。でもその化学変化がgo!go!vanillasと混ざってるところを見せたかったっていうのがあるから、メロディに関しては極力冒険しないように意識していて。

柳沢 根本は変わらないっていう。この曲で「ここはこだわりました!」っていうポイントは?

セイヤ 俺がこだわったのはギターとのコンビネーションで、特に最後ドラムはフィルなんだけど、一緒に合わせてフィニッシュを飾るっていうところにこだわってる。あそこの感じめちゃめちゃ好きなんだよね。

柳沢 いやもうバチバチに合わせてきてるなって感じがありましたね……。

 そこにこだわって何回もやってたもんね。最終的にギターのリフを理解して、それに当てるような感じになったよね。

セイヤ うん。凝っただけあってシンクロ率は高めていけたなあって。

長谷川 俺がこだわったのは、Aメロでウザくないスラップを入れたところかな。

go!go!vanillas

柳沢 ウザくないスラップってどんなもの?

長谷川 難しいことをやらないスラップ。スラップを入れるにあたってAメロだからボトムは支えたいっていう気持ちと、ただリズムを刻んでるだけじゃ意味はないなっていう気持ちがあって、うまくバランスがとれたかなって。でもさ、俺この曲で初めてスラップ入れたじゃん? 「お前スラップ入れたんだ!」とか言われるかなあと思ったら、誰も何も言わないのな!

 え、あれってスラップだったの……?

長谷川 スラップだよ!!(笑)

一同 (笑)。

 俺はこのレコーディングから新しく買ったBadCatのアンプを使っていて。初めてアンプの歪みだけでギターを鳴らしてるんだよね。やっぱり音の瞬発力が違うなあって。

柳沢 そうっすね。伸びも違うし。

セイヤ あれは、直アンプでやったん?

 うん。バッキングのときは全部アンプだけでやって、ソロとかはブースター使ってる。そのおかげで、サウンド的にも進太郎のリフを支えて、自由にさせてあげられたかなあって。そこがこだわりやね。

柳沢 僕は今回バンドに加入して初のレコーディングで。一発録りでやってるっていうのは聞いてたんだけど、やっぱり「一発で決めてやるぞ」感がすごい漂ってるなあって。「失敗できないな」とも思ったけどね。

 「せーの」で録るのって緊張するけど、一緒にやってる感覚っていうか、精神的な部分の気持ちよさっていうのがある。でもそれゆえのデメリットは誰かが間違ったら「はい、もう1回!」だからね。そういう部分はあるけど、続けていけばこの緊張感もうまく作用して、よりよいものができるんじゃないかなって。

2ndシングル「カウンターアクション」2015年9月16日発売 / Victor Entertainment
5,555枚完全限定生産盤 [CD+DVD] 1728円 / VIZL-867 / Amazon.co.jp
通常盤 [CD] 1296円 / VICL-37098 / Amazon.co.jp
CD収録曲
  1. カウンターアクション
  2. デッドマンズチェイス
  3. もうひとつの土曜日(※浜田省吾カバー)
5,555枚完全限定生産盤DVD収録内容

7月15日下北沢SHELTERにおける緊急ワンマン"HIGH!HIGH!"ライブ映像

  1. アクロス ザ ユニバーシティ
  2. サマータイムブルー
  3. トワイライト
  4. マジック
  5. バイリンガール
ワンマンツアー「COUNTER ACTION TOUR 2015」
  • 2015年11月26日(木)福岡県 BEAT STATION
  • 2015年11月28日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
  • 2015年11月29日(日)大阪府 BIGCAT
  • 2015年12月3日(木)東京都 赤坂BLITZ
go!go!vanillas(ゴーゴーバニラズ)

go!go!vanillas牧達弥(Vo, G)、長谷川プリティ敬祐(B)、ジェットセイヤ(Dr)、柳沢進太郎(G)による4人組バンド。どこかノスタルジックで心地よいメロディ、骨太なバンドサウンドが魅力。2013年1月に7inchシングル「人間讃歌 / アクロス ザ ユニバーシティ」を、同年7月に1stアルバム「SHAKE」をSEEZ RECORDSよりリリースする。2014年2~3月にはスペースシャワーTVが企画するライブツアー「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR」に参加し注目を集める。2月に2000枚限定シングル「オリエント / ホラーショー」を発表し完売させる。8月にはタワーレコード限定シングル「エマ」を発表。11月5日にビクターエンタテインメント内のレーベルGetting Betterよりメジャーデビューアルバム「Magic Number」をリリース。その後2015年4月にメジャー1stシングル「バイリンガール」、9月に2ndシングル「カウンターアクション」を発売する。