音楽ナタリー Power Push - back number

“アンコール”で振り返る7年

島田昌典、小林武史との出会い

──今回のベストアルバムは初回限定盤に付いている映像作品も充実してますね。初回盤Aには6月に行われた幕張メッセ国際展示場でのライブの模様を完全収録。初回限定盤Bにはミュージッククリップ集、そして島田昌典さんがリアレンジした「花束」、小林武史さんがリアレンジした「クリスマスソング」のスタジオライブの映像も収録されています。このスタジオライブ、すごく興味深いです。

清水 すごいですよね。島田さん、小林さんにプロデュースしてもらった曲をもう一度リアレンジしてもらうっていう。「よくそんなことお願いできたな」って思いますけど、すごくいい感じになってるんですよ。今まで俺たちがライブでやってきた「花束」「クリスマスソング」に比べると、楽曲の柔らかい部分が前に出ていて。歌詞もメロディも基本的には同じなんですけど、アレンジによってこういうふうにも聴こえるんだなって、自分たちも面白かったですね。

小島和也(B, Cho)

小島 ずっとライブでやってる曲なのに、また違うんですよね。僕らも新たな気持ちでアプローチできました。

清水 寿なんてドラムを叩いてないからね。

栗原 「クリスマスソング」でティンパニーを演奏しているんですよ。触ったことがない楽器を使ってるから、僕にとっては新曲みたいなものですね。ティンパニーの演奏は難しかったけど、すごく面白かったです。今後の制作にも取り入れられたらいいなという話もできたし、新しい可能性を感じられるリアレンジでした。

清水 そうだね。島田さん、小林さんのアプローチの違いも面白かったんですよね。ぜいたくな話ですよ、ホントに。

──島田さん、小林さんという日本を代表するプロデューサーとの関わりも、back numberの音楽に大きな影響を与えてますからね。

清水 お二人と何曲も一緒にやっているバンドって、ほかにいないんじゃないですか? 島田さんにはバンドとしての基礎を作ってもらった感じがあるし、「自分たちを壊したい」と思ったときに小林さんにお願いして。出会った順番もすごくよかったと思うし、そこはもう関わってくれた皆さんに感謝ですね。

自分の人生は曲を書くためにある

──2月からは全国アリーナツアー「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」がスタートします。当然ベストアルバム「アンコール」の楽曲が軸になるツアーですよね?

清水 はい。ここでベストの曲をやらなかったら、お客さんが減ってしまうと思うので(笑)。「アンコール」に入ってる曲をしっかりやりたいですね。

小島 初めて行ける場所も多いし、楽しみですね。昔からお世話になっている地方のイベンターさんに「いつかここでやろう」って言ってもらっていた会場もあるから、そこでライブがやれるのは本当にうれしくて。

栗原 会場がデカいし、基本的に2DAYSだし、ツアー自体も長くて。最後まで健康でやれるように気を付けたいと思います。今年のツアーで得たものを踏まえて、いい形で次の活動につなげていきたいなと。

──新しい曲の制作も始まってるんですか?

back number

清水 少しずつ作り始めています。自分たちのモードは次に向かってるんですよ。「シャンデリア」というアルバムは皆さんに褒めてもらったし、僕らもすごくいいものができたと思っているんですけど、あのアルバムを最高傑作にしないためにはもっといいものを作らないといけないので。

──現状にはまったく満足していない、と。清水さんの曲作りに対するモチベーションの高さ、本当にすごいですよね。

清水 それはもう骨身に沁みているというか、曲を書くために生きてるんですよね。自分の人生は全部、曲を書くためにあるんだなって思い知っているし、カッコいいこともダサいことも曲として残さないとダメだなって。モチベーションが上がらないこともありますけど「今はインプットの時期だな」って思って過ごしていると、スイッチが入ったときにババッとできるし。そういう生き物になってしまったというか、曲が書けないとなんの意味もないんですよ……って、今のちょっとアーティスティックでしたね(笑)。

小島栗原 ハハハハハ!(笑)

清水 「俺、カッコいいこと言ってるな」と思ったら、照れが入っちゃいました。こう言う感じだから、アーティストっぽくなれないんですよね(笑)。

back number "All Our Yesterdays Tour 2017"

  • 2017年2月25日(土)千葉県 幕張イベントホール
  • 2017年2月26日(日)千葉県 幕張イベントホール
  • 2017年3月3日(金)大阪府 大阪城ホール
  • 2017年3月4日(土)大阪府 大阪城ホール
  • 2017年3月11日(土)福井県 サンドーム福井
  • 2017年3月12日(日)福井県 サンドーム福井
  • 2017年3月18日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
  • 2017年3月19日(日)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
  • 2017年4月1日(土)愛媛県 愛媛県武道館
  • 2017年4月2日(日)愛媛県 愛媛県武道館
  • 2017年4月8日(土)神奈川県 横浜アリーナ
  • 2017年4月9日(日)神奈川県 横浜アリーナ
  • 2017年4月15日(土)兵庫県 神戸ワールド記念ホール
  • 2017年4月16日(日)兵庫県 神戸ワールド記念ホール
  • 2017年4月22日(土)福岡県 マリンメッセ福岡
  • 2017年4月23日(日)福岡県 マリンメッセ福岡
  • 2017年4月29日(土・祝)新潟県 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
  • 2017年4月30日(日)新潟県 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
  • 2017年5月5日(金・祝)静岡県 エコパアリーナ
  • 2017年5月6日(土)静岡県 エコパアリーナ
  • 2017年5月12日(金)北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
  • 2017年5月13日(土)北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
  • 2017年5月17日(水)愛知県 日本ガイシホール
  • 2017年5月18日(木)愛知県 日本ガイシホール
  • 2017年5月27日(土)広島県 広島グリーンアリーナ
  • 2017年5月28日(日)広島県 広島グリーンアリーナ
  • 2017年6月3日(土)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
  • 2017年6月4日(日)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
  • 2017年6月10日(土)沖縄県 沖縄コンベンションセンター
  • 2017年6月11日(日)沖縄県 沖縄コンベンションセンター
ベストアルバム「アンコール」2016年12月28日発売 / UNIVERSAL SIGMA
初回限定盤A
「アンコール」初回限定盤A
[2CD+Blu-ray+フォトブック]8424円 / UMCK-9885
[2CD+2DVD+フォトブック]7344円 / UMCK-9886
初回限定盤B
「アンコール」初回限定盤B
[2CD+Blu-ray]7020円 / UMCK-9887
[2CD+DVD]5940円 / UMCK-9888
通常盤
「アンコール」通常盤
[2CD]3780円 / UMCK-1560~1
CD収録曲
DISC 1
  1. 高嶺の花子さん
  2. 花束
  3. ハッピーエンド
  4. クリスマスソング
  5. はなびら
  6. 黒い猫の歌
  7. fish
  8. 君がドアを閉めた後
  9. 青い春
  10. 光の街
  11. stay with me
  12. MOTTO
  13. 世田谷ラブストーリー
  14. 半透明人間
  15. 日曜日
DISC 2
  1. 春を歌にして
  2. 僕の名前を
  3. SISTER
  4. 助演女優症
  5. 繋いだ手から
  6. エンディング
  7. そのドレスちょっと待った
  8. わたがし
  9. 電車の窓から
  10. ヒロイン
  11. 幸せ
  12. アップルパイ
  13. 003
  14. 手紙
  15. 思い出せなくなるその日まで
  16. スーパースターになったら
初回限定盤A DVD / Blu-ray収録内容
MIRRORBALL and CHANDELIER@幕張メッセ国際展示場9.10.11ホール(2016.6.19)
  • Liar
  • 泡と羊
  • 青い春
  • SISTER
  • わたがし
  • 僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい
  • いつか忘れてしまっても
  • 思い出せなくなるその日まで
  • 君がドアを閉めた後
  • サイレン
  • ミラーボールとシンデレラ
  • MOTTO
  • 半透明人間
  • 助演女優症2
  • 東京の夕焼け
  • ヒロイン
  • クリスマスソング
  • 僕の名前を
  • Hey!Brother!
  • 高嶺の花子さん
  • スーパースターになったら
  • アップルパイ
  • 手紙
  • そのドレスちょっと待った
  • making of back number tour 2016 MIRRORBALL and CHANDELIER
初回限定盤B DVD / Blu-ray収録内容
music video clip
  • 春を歌にして
  • 西藤公園
  • stay with me
  • はなびら
  • 花束
  • 思い出せなくなるその日まで
  • 日曜日
  • わたがし
  • 青い春
  • エンディング
  • 高嶺の花子さん
  • fish
  • 繋いだ手から
  • ヒロイン
  • SISTER
  • 手紙
  • クリスマスソング
  • サイレン
  • 僕の名前を
  • 黒い猫の歌
  • ハッピーエンド
bonus video track
  • 「花束 studio live ver.」produced & rearranged by 島田昌典
  • 「クリスマスソングstudio live ver.」produced & rearranged by 小林武史
  • back numberと秦 基博と小林武史「reunion」short film
back number(バックナンバー)
back number

2004年に清水依与吏(Vo, G)を中心に群馬県で結成。幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年に小島和也(B, Cho)と栗原寿(Dr)を加えた現在の編成に。2009年に発売した初のミニアルバム「逃した魚」は大手レコード店で絶賛され、全国的に話題となる。2010年にフルアルバム「あとのまつり」を発表し、美しいメロディに切ない歌詞を乗せるというスタイルを確立。2011年4月にシングル「はなびら」でメジャーデビューした。2013年には東京・日本武道館でワンマンライブを成功させ、その後もコンスタントに作品を発表。2015年12月に5thアルバム「シャンデリア」をリリースしたのち、2016年1月からはアリーナ公演を含む32カ所39公演のツアーを実施。11月にシングル「ハッピーエンド」を、12月にキャリア初のベストアルバム「アンコール」をリリースした。2017年2月から自身最大規模の全国ツアー「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」を開催する。