「黒執事」の“黒”スマスイベントで水嶋ヒロ「すべて注いだ」

枢やな原作の映画「黒執事」の「“黒”スマス・イベント試写会」が本日12月19日にTOHOシネマズ六本木にて開催され、セバスチャン役の水嶋ヒロ、幻蜂清玄（汐璃）役の剛力彩芽が登場した。

ステージにはシルバーナイフやガイコツで飾り付けられた、2m40cmの“黒”スマスツリーが出現。映画が上映される前に、水嶋、剛力、そして松橋真三プロデューサーが映画の裏話を披露していく。2011年5月のオファー当初、水嶋にセバスチャン役を何度も断られたと話す松橋プロデューサー。「マンガを全巻送って、アニメDVDを送って……やり取りをしているうちに、水嶋くんが乗ってきてくれていいアイディアをくれるようになったので、一緒に脚本を作らないかと提案してみた」という。

これに対し水嶋は「出演するという気持ちではなく、とにかくいい作品を作りたいという一心で携わっていた」「脚本が90%できてから改めて、出演する側としてのオファーをもらった。本当に素晴らしい脚本ができていて、その頃には断る理由がなくなっていたのでお受けしました」と、3年ぶりに俳優に復帰した経緯を明かした。

また剛力は水嶋の印象を「お父さんのような温かい目線で私たちを見てくれる人。水嶋さんといると、ゆったりと時間が流れるんです」と説明。撮影現場の和やかな雰囲気を伺わせた。さらに「サンタになんでも欲しいものをもらえるとしたら何にするか」と司会に尋ねられると、水嶋はしばらく考え込み沈黙。悩んだ末に「サンタに（この映画を）観ていってほしい。サンタ仲間にも広めてもらって、子供たちに渡すプレゼントの中に（映画の）チラシを入れてもらいたいですね。僕は何もいらないので」と独特の返答をし、会場の笑いを誘った。

そして剛力、水嶋がそれぞれ抽選を行い、2名の女性にミニチュア版の“黒”スマスツリーがプレゼントとして手渡された。最後に水嶋が「今の自分が持っているすべてを注いだ作品です。僕たちがこだわりにこだわりぬいた作品を、心ゆくまで楽しんでいってください」と挨拶。大きな拍手の中3人は退場し、イベントは幕を閉じた。

映画「黒執事」は、2014年1月18日に全国ロードショー。映画公開に先駆け、「黒執事原画展～枢やなの世界～」が1月15日より西武池袋本店別館2階西武ギャラリーにて開催される。

映画「黒執事」

2014年1月18日（土）新宿ピカデリーほか全国公開
配給：ワーナー・ブラザース映画
原作：枢やな「黒執事」（月刊「Gファンタジー」掲載、スクウェア・エニックス刊）
監督：大谷健太郎、さとうけいいち
脚本：黒岩勉
製作：映画「黒執事」製作委員会