DVD「さらば青春の光単独LIVE『真っ二つ』」 PR

さらば青春の光DVD「真っ二つ」インタビュー|確かな手応えと目指す次のステージ

さらば青春の光
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さらば青春の光が今年4月、自身最大キャパとなる1000人規模で実施した単独ライブ「真っ二つ」。その様子を収めたDVDが9月5日にリリースされる。前作「会心の一撃」から1年、着実に実力をつけ知名度も高まっている彼らの課題はズバリ“集客”だった。演出に家城啓之を迎える新たな一手を投じ、確かな手応えを掴んだ2人に、目指す“次のステージ”について聞いた。

インタビュー後半では、「今さら聞けないさらば青春の光の基礎知識」と題して過去・現在・未来にまつわる7つの質問をさらばにぶつけている。「真っ二つ」にちなんだ瓦割りフォトギャラリーと併せてチェックしてほしい。

取材・文 / 狩野有理 撮影 / 草場雄介

「キングオブコント」で如実に仕事が増えた

──前作「会心の一撃」発売時のインタビュー(参照:さらば青春の光DVD「会心の一撃」特集)からちょうど1年が経ちました。前回の特集ではDVDのCMを制作していただきましたが、反響はありましたか?

さらば青春の光

森田哲矢 おかげさまで、お笑いDVDとしてはけっこう売れ行きがよかったみたいで。ポニーキャニオンさんも潤ったんちゃいます?(笑)

東ブクロ 今日ここに来る前も神楽坂で高い蕎麦を食べさせてもらいました。

──あはははは(笑)。まずはその「会心の一撃」から今回の「真っ二つ」までの1年にどんな収穫があったかお聞きしていきたいと思います。前回のインタビューのすぐあとには「キングオブコント2017」の決勝がありました。

森田 昨年の「キングオブコント」といえば1本目にやった居酒屋のネタで、途中から東ブクロが謎の洗濯バサミを頭につけて出てくるというハプニングに尽きます。

──ありましたね。

東ブクロ 事故です、事故(笑)。店員役の僕が料理を取りに1回1回はけるんですが、何回目かのときに置いてあった照明機材に頭がポンと当たってしまったみたいで。そこについていたクリップがセロハンテープごと僕の髪の毛にくっついてしまって、その姿のまま3分間やり通したっていう。

森田 一番怖かったのが、それを東ブクロに言ったときの反応です。実は本番中、スタジオでは誰も気づいていなくて、僕は打ち上げ中にネット上がざわついているってことで知ったんです。で、東ブクロに「お前、洗濯バサミついてたん?」って聞いたら、「ああ」って頷いてまた酒飲みだして。いやそこは「てへ」やろ! 普通の返しとしては「そやねーん! ハズいわあ」じゃないですか?

──はい(笑)。

森田 「ああ」だけ!?っていう。すごい奴ですわ。

東ブクロ まさかこれが生放送中にちゃんと映ってるとは思っていなくて。帰って録画観たら、自分の頭でめちゃめちゃクリップが光ってました(笑)。

──結果としては3位でしたが、優勝に手がかかっていたように見えました。

森田 ほんまに、にゃんこスターという大型トラックに巻き込まれたというか(笑)。でもこればっかりはしょうがないので、甘んじて受け入れています。あれ以来大塚愛さんの曲を聴くと「ああー!」ってなりますけどね!

──2本目のパワースポットのネタは審査員のみなさんが絶賛していました。

森田哲矢(左)と東ブクロ(右)。

東ブクロ あの場で褒めてもらえたのもありがたいですし、バナナマンさんが「俺らだったら、どっちがどっちの役やる?」っていう話をしてくれていたそうで、それ聞いたときはめちゃくちゃうれしかったです。順位どうこうより、「キングオブコント」出てよかったなあって。

森田 優勝こそできなかったですけど、僕らにとってよかった大会だと思っていて。そこでネタを見ていただけたことで如実に仕事が増えたんです。

東ブクロ 何より今回の単独のチケットが今まででは考えられないくらいの勢いで売れましたから。

森田 1000のキャパに対して先行で3000くらい応募があったんですよ。

東ブクロ それまでは満席にするのも必死やったのに。

森田 だから2000人分もったいないことしたなーとは思います。もうちょい売上増やせたやんっていう(笑)。

大林素子以外にも認められた1年

──仕事が増えたことで周りの環境に変化はありましたか?

森田 なんか、最近すごい人と会ってます。ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんが単独ライブに来てくれて、その流れでご飯に行ったらそうそうたるミュージシャンの方たちと知り合って。絵音さん、岡村靖幸さん、米津玄師さんと、僕、BKBさん、トレンディエンジェルたかしさんの6人で、朝方まで愛について語ったりしてます(笑)。

──すごいシチュエーションですね。

森田 よくよく考えると「何してんねん、これ!」っていう状況ですよね(笑)。芸人だけで帰りながら、「俺ら、芸能界やってますねえ」「でも毎日これでは身が持たんから、月1くらいにしとこうな」と話してます。

東ブクロ

東ブクロ 川谷さんは、7月に放送した「さらば青春の光のGO!GUY!」(TBSラジオ)のジングルを作ってくれたんですよ。

森田 そうそう。来年の単独ライブのオープニング曲も絵音さんにお願いしています。口約束ですけど、「全然いいですよ」って言ってくれたので、絶対ここに書いといてください(笑)。やっぱりもっと集客を増やしていかないといけないので。

──交流が広がり、別の分野の支持者や協力者を得たわけですね。

森田 今まで芸能人では大林素子さんしか認めてくれてなかったんですけど、やっと名の知れた人に届きました。

東ブクロ 大林さんも知れてるわ!

森田 大林さんはビンゴゲームで言うところの真ん中やねん! 大林さんにさえ褒められなかったら終わりや。

森田哲矢

東ブクロ いやいやいや(笑)。

森田 招待して来てくれる芸能人なんて大林さんしかおらんかったんです。それが今や、川谷絵音さんが単独に来てくれるわ、サッカーの槙野智章選手や舞台で共演した元大事MANブラザーズバンドの立川俊之さんがめっちゃ好きだと言ってくれるわ、すごないですか!?

──すごいです(笑)。東ブクロさんは変化を感じる瞬間がありますか?

東ブクロ ゴルフに行く回数が増えたってことくらいですかねえ。

森田 ゴルフ代に月30万使うんですよ、こいつ。

東ブクロ だから「キングオブコント見たよ」って言ってくれる社長が増えました(笑)。

森田 そのつながりで、東京ディズニーシーのホテルミラコスタでやる貸し切りパーティの余興に呼んでもらって。僕らディズニーシーでネタやってきましたわ(笑)。

──活動の場を広げていますね(笑)。では実り多い1年だった?

森田 そうですね、充実していたと思います。この前も「ネタパレ」(フジテレビ系)で竹内涼真さんのお気に入り芸人として呼んでもらえましたし。だからこれからは女性ファンも増えていくと思いますよ。

家城啓之の心強い手助け

──新しいファンも取り込みつつある中、今回の「真っ二つ」は今までで一番大きい規模にもかかわらず前売チケットが1分で完売したそうですね。前回以上に自信を持ってライブ初日を迎えられたのでは?

森田 プレッシャーもやっぱりありました。今回「これも違うな、これも違うな」が多くて、ネタ作りにけっこう苦労したんです。でも前回が自分たち的にはよかったので、このスタンス、この時間のかけ方でネタを作れば、金額に見合ったライブにできることを知っているぞ、っていう感覚ではありましたね。

──「会心の一撃」は“単独ライブ新装一発目”として気合いが入っていたと思います。それを経て、「真っ二つ」にはどんなテーマを掲げて、どんなモチベーションで臨んだのでしょうか。

森田 やっぱり集客です。「会心の一撃」よりも、誰が見ても理解できるネタが多くて間口が広いライブになっていると思います。

──意識してそういうネタを?

コント「十年食堂」のワンシーン。

森田 いや、蓋を開けてみたらそうなっていたなと。「これどうかなあ……?」ってネタがけっこうあって、不安もあったんですけど、いざ開幕して東京の5公演と大阪、名古屋での公演で叩いていったらめちゃめちゃいいネタになってくれた。追加公演(9月1日開催の東京グローブ座での凱旋公演)では新ネタを予定していて、どれと差し替えようか考えていたんですが、最終的にどれとも差し替えたくないっていう気持ちになったんです。だったら単純に追加して本数を増やそうと。爆発力は「会心の一撃」のほうがあるかもしれないですけど、今回はハズレが1つもない。かと言って、自分の中では「十年定食」というネタの設定が、前作も含めた全ネタの中で一番おもろいと思っていて。苦労した分、いいネタが揃った手応えはあります。

東ブクロ あと今回、演出にマンボウやしろ(家城啓之)さんをお迎えしていて、公演としての満足度は今まで以上のものになったと思っています。そういう面でも間口が広い単独になったのかな。

──家城さんに演出をお願いすることになった経緯は?

森田 何年か前から家城さんの舞台を観に行っているんですが、全部面白いんですよ。とくに昨年の「ReLOVE」という作品の演出は見たことない手法ばかりで、家城さんにお願いしたら僕らにいろんなものを授けてくれるんじゃないかなって思ったんです。そのタイミングでたまたま家城さんのラジオのゲストに呼んでいただいて、生放送中に「演出をやってくれませんか?」と。逃げられないような状況にして半ば強引にOKをいただきました(笑)。

──一緒にやってみて、どんなものを授けられましたか?

DVD「さらば青春の光 単独LIVE『真っ二つ』」より。

森田 やっぱりライブ全体の見せ方です。

東ブクロ 自分たちがあんまり気にしていなかった部分にも気を配ってくれました。それまでは「1つひとつのネタがおもろかったらええわ」っていう考え方だったので。

森田 たとえば照明の当て方だったり、BGMを流し始めるタイミングだったり。すっごいおしゃれな感じにしてくれましたね。家城さんが「俺はお客さんを増やす作業をするから、さらばはネタだけ考えてたらいいから」とおっしゃってくれて、僕らはネタに集中できました。

──心強いですね。オープニングや幕間の演出も今までにないものでした。お客さんの反応もいつもとは違いましたか?

森田 そうですね。これまでの僕らを好きで来てくれた人は「おお、何してんねん?」みたいな。異物が入ってきた感じですかね?(笑)

東ブクロ びっくりしたとは思います。まさかのプロジェクションマッピングから始まって。

森田 でもそのへんは楽しんでくれていたと思います。「すごいものを観てるんじゃないか」っていう気分にさせてくれる演出なので、お客さんのテンションが上がっている感じはしました。