お仕事編

菅良太郎（東京都出身・31歳）。通信系会社の派遣社員として、営業とデスク作業を担当している。しかしデスク作業が大嫌いな菅は、仕事のすべてが面白くない。隙あらばYouTubeを見て、気づけば後ろに口の悪い上司が……。周囲に気が合いそうな人もおらず、ご飯に誘われても断ってしまう。「ああ、辞めたいな……」

向井　大丈夫？ 悩み聞くよ。

菅　誰ですか？

尾形　新聞社デイリー・プラネットの社員に見せかけたスーパーマンだ。

向井　その説明わけわかんないよ！ 気にしないで僕らになんでも相談して。

菅　周りと会話ができない。私語もできる空気じゃないし、気が合う人が全然いない。

尾形　お昼一緒に行ってみたらいいんじゃない？

菅　行っても絶対面白くないし。

尾形　わかる。スーパーマンだって小さい頃からその特殊能力のせいで周りになじめなかったもんな。能力が高すぎるせいで見たくないものや聞きたくないものが頭の中に入ってきちゃうんだ。しんどいぞ。

向井　両親のおかげでちょっとずつ訓練して克服できたけどね。

尾形　でも、その環境に慣れたり、理解することでやりたいことがみつかるんだよ。

向井　クスクス。

尾形　いや、なんで笑うの！ いいこと言っただけでしょ！

向井　俺自身はお昼ご飯とかみんなで一緒にいけるタイプだな。

尾形　俺も一緒に行けるよ。

向井　いや誘わないです。

尾形　誘えよ！

向井　飛び込んでみたら大丈夫だったりするもんだよ。クラークも自分探しのためにいろんな仕事に就いたけど、ちょっと自分で壁を作っていたところはあると思う。

尾形　ほかで発散すればいいんじゃないの？ 仕事は仕事で金のためと割り切ってビシッとやって、終わってから仲のいい友達と遊べばいいんだよ。

向井　いや、何かしらのやりがいはどんな仕事にもきっとあるはずだよ。

尾形　俺もそれ思ってた。そうそうそう、自分で探せばいいんだよ。

向井　いやいやいや（笑）。「思ってた」じゃないから。

尾形　思ってた、思ってたから！ お前より先に思ってたから！

菅　転職もいいかな。

尾形　死ぬわけじゃないんだから転職も全然いいよ。

向井　人の意見をすぐに持っていくのやめて。

尾形　クラークだって自分が地球にいていいのか悩んだんだよ！ なんだか人と違うなって！ 宇宙に転職しようかなって！

向井　言い方！ でも確かにクラークもいろんなところで働いてみて、自分の置かれた状況を理解して、地球の情報が一番手に入る新聞社を選んだんだ。

尾形　そういうことだ！

菅　おれ、転職するよ、芸人になる！

向井　それがいいかもね。