バカリズム
バカリズムはおぎやはぎと隔週で木曜MCを担当。どんな番組になるのか想像もつかなかないまま、佐久間Pが手がけるのだから面白くなるのだろうという期待を寄せて、生放送1回目をリラックスした様子で楽しく終えた。
──生放送、まずは1回目をやってみてどんな感想をお持ちでしょうか。
あっという間でしたね。放送を観ないまま1回目が来てしまったので、ほかのMCの方がどんな感じでやってるのかも知らないし、そもそもこの番組の趣旨もいまいちわかんないから勢いでやっちゃった感じです。ただ、「理想のクラスを作る」というコンセプトにしては現実的にいそうな入学希望者ばかりだったので、それが意外でした。美男美女が集まって、キラキラしているのが“理想のクラス”かなって思ってたんですけど、わりと生々しいクラスができそうで。それも含めて、一体どこに向かっているのかつかめないまま1回目が終わりました(笑)。
──最初に番組についてお話を聞いたときはどう思いましたか?
まったくどういう番組になるか想像もつかなかったですけど、佐久間さんが生放送を手がけるんだからまあ面白いんだろうなって。(MCを務めていた)「アイドリング!!!」(フジテレビ)が初期の頃は生放送で帯番組でしたし、形が変わっても「疑似生」といって一切編集のない30分の放送をやっていたから、感覚はそれに近いのかなとは思いました。
──入学希望者の印象はいかがでしたか?
イメージしていた10代よりも素直だなって思いました。自分の10代を振り返るともっとひねくれていて性格が悪かったですし、「アイドリング!!!」で10代のアイドルの根性の悪さも見てきてるから、それに比べてピュアでしたね(笑)。
──どんなタイプの先生をやろうというプランはあったのでしょうか?
それもまったく考えていなくて。もうちょっと落ち着いてやるつもりではあったんですけど、初回はオープニングの勢いのままいつもよりテンションが高くなりました。
──2回目からはテンションを落とすかもしれない?
その週のメンバーやゲストによってガラッと変わるかもしれません。あんまり決めずに、その場に応じてやろうと思っています。生放送の番組はもともと好きで、失敗やハプニングも醍醐味ですし、「やっちゃえ」みたいな感覚でその回その回を楽しみたいです。僕は放送当日にしか入学希望者に会わないので、誰が合格して誰が落ちようが何の思いもなくて。それくらい無責任にやりたいです。誰を受からせるとか、誰がスターになりそうとか、そういうのは大人の方たちが考えることなので、僕はその場が楽しければいいやっていう。
──特徴ある若者カップルに恋愛指南を仰ぐ企画「ガチ恋ティーチャー」では、バカリズムさんも積極的に質問されていました。若者の生態に興味があるんですか?
普段はまったく興味ないんですけど(笑)。カメラが回っているところなら突っ込んだ質問もできるなと思って。
──ほかの曜日MCのイメージをお聞きしたくて、もしバカリズムさんが生徒だったらどの先生と仲良くなれそうですか?
楽しくて優しい、日村さんみたいな人気者の先生にハマらないんですよ、僕。明るくて素直な生徒たちが集まっていて、僕はその輪に入れなかったタイプ。逆に(千鳥)大悟さんみたいな、ちょっと不良の先生は相性がいいかもしれないです。必要以上に優しくしないけど話は聞いてくれて、職員室の中ではなんとなく浮いているっていう。スケベな話とか、学校にバレたら怒られるようなことをこっそり教えてくれそう。
──今後の「青春高校」に期待することがあれば教えてください。
全曜日MCが集まってロケに行ったり、スタジオでしゃべったりしたいです。そうなると生徒そっちのけになっちゃうんですけど(笑)。佐久間さんの人望で、せっかくこの東京のライブシーンのオールスターみたいな豪華MC陣が集まっているので、一緒に何かできる回があったらいいかな。あとは、実際に生徒たちの間で起こっている問題を取り上げて、学級会で解決していくとか。バラエティ的なイジりじゃなくて、本気のやつ。ドキュメント的なこともやれたら面白いと思います。
──最後にこれから入ってくる入学希望者に向けてメッセージをお願いします。
みんなが考えてる「こうしたら残れるんじゃないか」っていうのはたぶん間違ってると思うので、気張らずに、自然にリアクションしてくれればいいんじゃないでしょうか。変に繰って爪痕残そうっていう人、僕は苦手なので(笑)。普通に仲良く楽しんでくれれば面白くなると思います。受かるかどうかはコントロールできないので、無理に何か起こそうとしなくて大丈夫。あとはまあ、礼儀だけちゃんとしてもらえれば(笑)。
- バカリズム
- 1975年11月28日生まれ、福岡県出身。マセキ芸能社所属。多数のレギュラー番組に出演するほか、ドラマの脚本でも注目を集める。原作・脚本・主演ドラマ「架空OL日記」は「第36回向田邦子賞」を受賞。単独ライブも定期的に開催しており、5月17日(木)から20日(日)まで最新ライブ「ドラマチック」を東京・草月ホールで行う。
バナナマン日村
合格者が決まる金曜を担当するのはバナナマン日村。「ここで全部出せよ!」と入学希望者を鼓舞し、企画コーナーでは全力のパフォーマンスで場を盛り上げながら、「生徒が楽しんでいるのが一番いい」と優しくクラスを見守る。
──この番組の企画を最初に聞いたときの率直な思いを聞かせてください。
秋元康さんの夕方の生放送と言ったら、もうドンピシャの世代なんです。僕らが生徒たちの年齢の頃に「夕やけニャンニャン」をやっていて、30年経った今またこういうことを始めるって、「やっぱ秋元康すげえな」と。ちょっと恐ろしいというか(笑)、興奮しましたね。「夕やけニャンニャン」放送当時に生徒だった僕が今こうして先生になってるっていう不思議な感覚もありました。
──1回目の放送を迎える前はどんな気持ちでしたか?
ぶっちゃけ、どんな番組なのかギリギリまで知らなかったんです。身近なマネージャーすら「わかりません」って(笑)。わかっていたのは生放送なのでとにかく時間が限られているということ。特に僕は金曜担当なので、入学希望者にはここで全部を出し切ってほしいなという気持ちが強かったです。スタジオを盛り上げる意味で最初からエンジンかけるんですけど、あんまりやりすぎて自分が主役にならないようにしようとは思いました。
──合格する生徒が決まる金曜。ほかの曜日とは違う雰囲気を感じますか?
放送は30分だけど、控室だったりLINEだったり、毎日生徒同士で励まし合って本当に友情が芽生えてきていて、それがMAXになっているのが金曜なんですよね。ノブナガも中井りかさんも月曜からそれを見ていて一体感もあるから、担任の僕が転校生みたいな感じです(笑)。最後のスピーチでは感極まって涙する子もいて。だからコーナーでは企画を全力でやって、そのあとは生徒のみなさんの時間なので極力邪魔をしないっていうことに徹しています。
──曜日ごとにいろんなタイプの先生がいます。日村さんはどんな先生なのでしょうか。
自分が何かをやってやろうっていうつもりはなくて、生徒が楽しんでいるのが一番いいんじゃないかと思っていて。生徒たちを見ていると、どんどんそういうモードになってくるんです。番組というより、みんなにとっていい思い出になってくれればいいなーって。
──本当の先生のようですね。日村さんの回は進行役として別の芸人さんも来てくれます。
しばっちょ(=アンタッチャブル柴田)と悟志(=東京03飯塚)は昔からの仲間で、進行役は誰がいいかって聞かれたらまずその2人が浮かんできて。僕はコーナーを盛り上げたいだけなので、ほかの部分は全任せです(笑)。
──お笑いファンとしては、柴田さんや飯塚さん、また木曜MCのおぎやはぎ、バカリズムさんなど、日村さんと仲良しな芸人さんがこの番組に集まっていることにもワクワクします。
ああー。そういう見方もあるんですね。たまに、ほかの番組収録で「今日はあのときのライブのメンバーしかいないな」と思うことはあります。みんな、なんだかんだやってんだなーって。この番組に関しては佐久間さんがいるからこそじゃないですか? 佐久間さんがやると言うならば、というところもありますから。
──自分が「3年C組」の生徒だったらどの担任と仲良くなれそうですか?
僕がもし生徒でこのスタジオに来ていたら、すごく空気壊すと思うんです。周りのことを考えないで勢いでやっちゃったり。そうなると、千鳥みたいにパーンとツッコんでくれる人がいいかな。
──日村さん自身は生徒にどう接してもらいたいですか?
自分の感覚としてはけっこう10代についていけてると思ってるんですけど、今年46歳なので生徒からしたらめちゃくちゃおじさんじゃないですか。でも遠慮せずに、月曜から木曜までに出せなかったものを全部ぶつけるつもりでやってほしいです。
──最後に、期待する今後の展開を教えてください。
普通の学校と同じように、好きな子ができたり、ケンカしたり、いろんなことが起こったら面白いと思います。修学旅行があってもいいですし。あとは、ほかの曜日の担任と一緒に何かやってみたいっていうのはあります。でもまだそんなことを言っていられる余裕もないので(笑)。「来週何やんのかな?」って思ってるくらいですからね。もうちょっと余裕を持ってやれるようになったらいろいろやっていきたいです。
- 日村勇紀(ヒムラユウキ)
- 1972年5月14日生まれ、神奈川県出身。1994年結成にバナナマンを結成し、ホリプロコムに所属する。「ゴッドタン」の人気企画「芸人マジ歌選手権」では毎回トップバッターを務める欠かせないメンバー。バナナマンとして毎年単独ライブを開催しており、今年2月に最新DVD「bananaman live Super heart head market」をリリースした。
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佐久間宣行プロデューサー インタビュー
- 担任
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- 月:メイプル超合金
- 火(隔週):バイきんぐ小峠 / 千鳥
- 水:三四郎
- 木(隔週):おぎやはぎ / バカリズム
- 金:バナナマン日村
- 副担任
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- 中井りか(NGT48)
- 教育実習生
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- ノブナガ
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2018年5月30日更新