「お笑いサイコー!」鬼ヶ島移籍ライブで人力舎残留決定
2013年6月30日 17:42
2 お笑いナタリー編集部
6月29日(土)、東京・よしもと浅草花月にて、プロダクション人力舎の鬼ヶ島が特別公演「鬼ヶ島よしもと移籍へ挑戦ライブ」を開催した。
幕が開くと舞台では、マシンガンズ、アルコ&ピース、ラブレターズがネタの稽古中。そこにブロードキャスト!!吉村が「おいおいおい、お前ら何やってんだ」とドスを効かせて登場した。平子が「お、お前たちは……名古屋NSC9期生の吉村と、名古屋NSC11期生の房野のコンビ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属、ザ・ブロードキャスト!!じゃないか」と震え上がると、すかさず房野から「ザは要らねえよ」とツッコミが。「ここは天下のよしもとの劇場だぞ」と高圧的なブロキャスに3組は怒り乱闘騒ぎに。
するとそこに鬼ヶ島が登場。助けを求める3組だったが、鬼ヶ島・おおかわらの口から出た言葉はまさかの「よしもとにあらずは、芸人にあらず!!」というセリフ。マシンガンズ西堀が一旦セリフを確認しに袖に引っ込むというハプニングがありつつ、鬼ヶ島の3人は「よしもと移籍を考えている」と宣言した。戸惑う3組だったが、鬼ヶ島の勢いに真っ先にやられたアルコ&ピース酒井が「ヨシモトニアラズハ、ゲイニンニアラズ」と口に。ラブレターズ塚本も「先輩のTHE GEESEさんが事務所の人たちに軽く見られてる」と行く末を心配。鬼ヶ島は彼ら3組を倒すことで吉本入りできるという密約を交わしていると明かし、3組は鬼ヶ島の目を覚まそうと受けて立つことになった。
各組がネタを披露した後は、鬼ヶ島、ブロードキャスト!!、LLRによる「よしもと軍」と、アルピー、マシンガンズ、ラブレターズによる「連合軍」のトーク対決。ザンゼンジMCのもと、まずは「ブロードキャスト!!、LLR、どっちが好き!?」というテーマで、よしもと軍がブロキャス派、連合軍がLLR派としてディベートを行った。おおかわらはまず房野を「湖に住んでる恐竜の赤ちゃんみたい」とかわいいキャラでプッシュ。アルコ&ピース平子は「LLRには珠玉の一発ギャグがある」と推すも、残念な結果となり、やや不利に。「稼ぎのない芸人が結婚することに賛成? 反対?」というテーマでは、既婚者の平子、マシンガンズ滝沢、明日が結婚式という鬼ヶ島・和田の話が中心に。反対派となり「結婚は遊びじゃないの、おままごとじゃないんだよ」と言った平子は、逆転タイムで賛成派になると、「夢はいくら食べても腹もたれないでしょ」と巧みに演説。また、和田が「子供は実家に預けるとか」と言うと、「シルバニアファミリーの話をしてんじゃないんだよ!」と、激する場面も見られ、房野から「人として信用できない」と疑われてしまった。さらに、「アイアム野田は面白い!? 面白くない!?」と言うテーマでは芸人たちが白熱。賛成、反対どちらについても、さまざまな意見が飛び出し、野田自身も「俺の顔とかすごい面白いだろ」「言い方に頼りすぎてる、話始めてオチがない、顔でなんとかしようとする」とチームの勝利のために迷走した。しかし、四方八方から飛んでくるダメ出しの嵐に野田の心も限界に。「最近野田というブランドに着られてる。前の野田さんの二番煎じ」「野田さんは進化している。間を一拍作った後の処理能力抜群」と、アメとムチを使いこなす平子に、「あの人なら救ってくれる」と希望の光を見出していた。
続く対決は、「答えを合わせましょう」で間違えた人数分だけ服を脱ぐ野球拳。しかし斬新なおおかわらの司会によって、全員あっと今にパンツ1枚に。そこから騎馬戦が始まり大騒ぎ。結果、理由はわからないものの、5ポイント対3ポイントでよしもと軍の勝利となったことが発表された。大喜びするよしもと軍だったが、福田が前に出て、「ちょっと待ってください! 鬼ヶ島さん、よしもとに来るべきじゃない、人力舎に残るべきだ。気づいちまったんだ。どこの事務所にいたって鬼ヶ島さんの面白さは変わらない!」と熱弁。鬼ヶ島は「確かに、間違ってたかも」「事務所なんて関係ないよな」「バカげた話だよ」と目を覚ました。
「楽しくやろうよ」と、心ひとつになったよしもと軍と連合軍。野田の「お笑いサイコー!」という掛け声に、全員で「サイコー!」と声を上げ去って行った。今回は丸く収まった鬼ヶ島の移籍騒動。今後も鬼ヶ島はこれまで通り人力舎で活動を続けるので、彼らの活躍に期待しよう。
wami @iwamiaruaru
そういえば、マシンガンズを生で初めて見たの、浅草花月だった>鬼ヶ島移籍
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