5月13日(月)、14日(火)に東京・中目黒ウッディシアターにて、
昨年2012年5月、芸歴18年目にして初の単独ライブ「クズ&クズ」を行ったスパローズ。クズゆえにやる気のなかった単独にようやく踏み切ったことで、周囲の芸人たちからも大いに注目が集まった。ライブは2日間行われ、合間のトークライブも含めて大盛況。多くの著名な芸人から祝い花が届き、グッズも完売するなど観客を沸かせたが、帰りのロビーにはスパローズらしい“クズボックス”も設置され、観客は最後の最後まで彼らに失笑させられた。
そのライブで「もう2度と単独はやりたくない」と明言していたスパローズ。その発言を覆した理由を尋ねると、大和は懲りずに「ラストです。そう書いてもらわないと」、森田も「駅前の閉店セールと同じ手法です。ラストラストサギね」とはっきり言っていた。しかしそこには、2年連続「THE MANZAI」で認定漫才師かつワイルドカード決定戦出場という追い風を受けたことや、バイきんぐ、ハマカーンら仲間の優勝がクズ芸人としての人生観に大きな影響を与えた様子。「賞レースで1000万がうっすら見えてきた」「楽になるために賞レースで勝ちたい」という欲望が。「もう朝起きたらずっと相方とマネージャーがLINEで金の話でケンカをしているのが嫌だ」「クズじゃない世界でクズを発揮しないと」「金持ちのステージに行ってクズで稼ぎたい」と、これまでのクズから一歩先のクズへと、考え方が大人になっていた。
「真面目に努力する人が面白いネタを作れる時代が来る」「ネタ作るくらいなら合コン行ったほうが芸の肥やしになるという時代は終わった」と、時代を読み切った2人。「昔はクズな芸人がフィーチャーされてましたけど、もうそれはないんじゃないか」ということで、今回のタイトルを「ビジネスクズ」に。「去年は自分らが気持ちいいネタをやりすぎたとは思ってて。ありがたいことにお客さんもついてきてくれたんですけど」「今年はテレビの枠の中でやれることをちゃんと」と、とうとうテレビの世界に金の匂いをかぎつけた。
今回のライブも漫才2、3本、コント5本くらいを考えているそう。昨年周囲のクズな人たちを紹介したブリッジVTRに関しては、「まだ紹介しきれてないクズもいますし、楽だし、どうしようかなと。今考えてるのは、くじらさんをSM嬢がずっとしばくっていうのなんですけど、それだとそれがメインになっちゃうから」と頭を悩ませていた。
また、グッズに関しては昨年の完売に対して、「前回の単独で一番後悔したのは、Tシャツとバッヂが売り切れたこと」とまさかのご立腹。「僕らは売り切れって言葉が一番嫌いなんです。『ギリ余った』が商売として一番成功」(森田)、「まだ売れる可能性があったってことでしょ。売れたのに売れなかった。損した気分です」(大和)と、2人とも今年のグッズに力を入れることを誓った。
チケットは明日3月16日12時より、K-PROにてメール受付スタート。クズが芸人人生のステージを上がる姿を見たい人はぜひこのターニングポイントを見逃さないように。
スパローズコメント
――単独ライブを決意した背景は?
大和:前回芸人に認められたいって気持ちがあってやったんですけど、そのあとバイきんぐの小峠に「スパさんってほんとに売れる気あるんですか?」って真顔で聞かれて。
森田:僕らの中で、バイきんぐほどテレビでできないネタをやってた奴らはいないのに。さらに実際チャンピオンになったし。
大和:小峠のようなクソみたいな芸人を笑わせるつもりが、いつの間にか彼らが大人になってて。だから今回は「さすがです」って言わせたい。
森田:つまり賞レースで勝てるネタを作ろうってことです。
――スパローズさんの口から「賞レースで勝てるネタ」という言葉が。
森田:ずっと雲の上のものだと思ってたら、最近ちょっとうっすらと1000万が見えてるんで。これは競馬より取れる確率高いんじゃないかと。競馬の予想をするよりネタを作ったほうが1000万に近いんじゃないかって思いだして。
大和:賞レースで勝つってサボるための頑張りなんですよ。今後の人生で楽するために賞レースを目指す。もう、ライブ、ネット配信で小銭をかき集めても労力使うから。
森田:そこらへんのことが「ビジネスクズ」ってことです。
大和:これまではビジネスになってなかったから。
森田:これからはもしかしたら芸人に嫌われるかもしれないですねー。「あいつらお金稼ぐクズになりだしたな」って(笑)。
大和:これまでは俺らがそういう芸人の足を引っ張ってたんですけどね。
森田:確かにね。「THE MANZAI」のワイルドカードでも、一生懸命練習してるウエストランドをずっとイジったりとか、練習するの恥ずかしいっていう空気を作りました。
大和:だからワイルドカード勝ったエルシャラカーニも全然練習してなくて、あとで後悔してました。スパローズのせいだって(笑)。
――もし実際にこれで売れたらスパローズさんのクズっぷりはどうなるんですか?
森田:ナタリーさんの取材も減っちゃうかな。金を持ったときのクズはまた新しいですよ。
大和:ガンガン仕事を選びます。ライブとかもマジで断ります。
森田:夢ですもん。「あいつらちょっとテレビ出るようになったらライブ出なくなったな」って言われるの。
――普通の芸人さんが気を付けるところですよね。それが金のあるクズなんですね。
森田:たまに「ちょっとライブの世界でも見てやろうか」ってライブに出ます。
大和:威張るために出ます。でもMCですよ。
森田:一番K-PROに嫌われるパターンの出方です(笑)。早く天狗になりたいです。
――メジャーな世界で立派な方々に囲まれてまともになるんじゃないですか?
森田:俺たち、まともになれるのかな?
大和:無理。36歳過ぎた人間か今更まともになるわけない。
――では最後に読者にメッセージをお願いします。
大和:今回、都合上席を減らすかも知れなくて。だから「買えないですよ」っていう書き方してください。急いで買わないとやばいですよ。
森田:前回以上に喜ばせるものを作りたいと思います。あと、ライブでしか買えないものを作る予定なので、期待してください。
スパローズ第2回単独ライブ「ビジネスクズ」
日時:2013年5月13日(月)・14日(火) 19:00開場 19:30開演
会場:東京・中目黒ウッディシアター
料金:前売3000円 当日3500円
チケット受付:明日3月16日12時より、メールにて、名前・ライブ名・枚数を記入の上、info@kpro-web.comへ送信。
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