8月20日・21日に東京・中野サンプラザにて、
初日、約2200人のファンにまず聞こえてきたのは湘南乃風を思わせるアップテンポなメロディ。そこに登場したのは、頭にタオルを巻き、マフラータオルを振り回す山里と若林だった。「たりないふたりのように じめじめといきやがれ」という歌詞に始まり、これまで番組やTwitterで2人が繰り広げた“たりない合戦”の模様を、山里が歌で若林がラップでテンション高く熱唱。会場には同じくマフラータオルを振り回す観客の姿や、たりないふたりではこれまで聞かれなかった「ヒューヒュー」という歓声もあがった。しかし歌い終わった2人は「……これどうなの」「……背伸びしすぎましたね」と反省。「とりあえず謝ろう」ということで、「すみません」とフェスを打ち切りコーナーに移った。
まずは「飲み会がたりない」「テレビがたりない」に代表される「サバイバル体験記」。会場には2人が“戦場”と呼ぶスタジオ風と居酒屋風のセットが置かれ、そこで生き延びる術を実演した。その前に山里からは重大なお知らせが1つ。「本日はライブということで、僕、そして僕以上に若林くんもブレーキが壊れております。決してキーボードには触れないでください」と神妙な面持ちで言うと「ともに墓場まで参りましょう」と敬礼した。1日目は若林が最近受けたとんでもない攻撃、自らのスーパーコンピューターが「絶望」とはじき出したという山里が受けたムチャぶりに観客たちも爆笑。2日目は2人とも後輩芸人を使った妙技を披露。また失敗例も明かしたほか、番組の裏話、芸能人の噂話、2人がスペシャル番組で共演した際の若林の恨み節、観客に悲鳴をあげさせたその番組での山里の奇行などの話が次々に飛び出し、とうとう警報が鳴って時間切れとなった。
続いては人気コーナー「妄想ラブストーリー」で、それぞれ著名な女性を相手に“右脳劇場”を展開。山里はこれまで同様CM女王をめぐるダンスグループとの対決を2日続けて上演した。今回は山里の手助けをする人物としてまさかの登場人物も。ますます過激になるその戦いに若林は「いやースケールでかいなー」と驚きつつ、「今作が一番好きかも」と感心した。若林は1日目に憧れの三角関係を、2日目には「なりなかった」というヒモを、さまざまな映画の技法を使って熱演。2日目のストーリーが終わると山里は「なぜ黙ってるかって……喋ると泣いちゃうからだよ!」と褒め讃えた。そして、プロフィール作成のコーナーでは、「こんな鬼に気をつけろ」と「理想の結婚相手」の詳細を検討。2日目の結婚相手では「当てはまる人がいたら付き合ってください! ガチです!」と前置きした上で、職業、休日の過ごし方、ペットの種類、1億円の使い方などの項目で互いに譲らない議論を繰り広げた。
最後はやはり漫才できっちり締めた2人。大きな会場だけに派手なアクションもふんだんに盛り込まれ、山里のあられもない姿も2階席までしっかりお披露目。改めてたりないことを自覚し、息切れするほど本気でぶつかり合う掛け合いを見せた。エンディングでは「こんな舞台でやらせていただけるようになったのも、みなさんがついてきてくれたからです」「これからも挑戦したいと思うので、ついてきてくれますか」「また僕らを大きな舞台に連れて行ってください」と感謝。4400人を爆笑させ続けた2人には会場から大きな拍手が贈られた。
本日22日は「たりないふたり」DVDの発売日。放送ではカットされたロングバージョンには、テレビで放送された何倍もの時間が収録されており、たりないふたりの神髄を堪能することができる。
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