「立派な漫才だよ」パンク&レイザー波乱のライブが大団円

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昨日8月16日、新宿・ルミネtheよしもとにて、ライブ「THE MANZAIの前に、はずみをつけたいんや!! ~レイザーラモンVSパンクブーブー~」が行われた。

「THE MANZAIの前に、はずみをつけたいんや!! ~レイザーラモンVSパンクブーブー~」で無事対面したレイザーラモンとパンクブーブー。

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パンクブーブーの到着を待つ全員で「すし三昧!」。

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同ライブは、「THE MANZAI」決勝進出を目指すレイザーラモンが、パンクブーブーの胸を借りようと企画したライブ。ところが先日8日に「恋のパンクブーブー」でCDデビューし、ダンスレッスンで多忙を極めるということでパンクブーブーの出演に事務所からストップがかかっていた。

幕が開くと、やはりそこにいたのはレイザーラモンのみ。悔しさをにじませる2人だったが、RGはあるある、HGはフリップネタを披露し、パンクの到着を待った。そして約束通り、プー&ムー松下笑一どんぴしゃ、とっしーの福岡芸人勢が到着。パンクが来ることを信じて、大きな掛け声で気持ちを奮い立たせた。

先陣を切ったどんぴしゃは得意のモノマネを次々に繰り出し、森本は「海老一染之助・染太郎の染太郎さんが咥えた棒に土瓶を乗せるときの顔」で会場の雰囲気も柔らかく。ところが赤峯が「神奈川県民ホールで靭帯を切ったときの長渕剛」で、勢いのあまり「靭帯切ったー!」と絶叫。無念のリタイアかと思いきや「よろしくお願いしマスカット!」と登場したフルーツおじさんこととっしーがセンターをとってかわり、観客からお題をもらい「熟しました!」とのフルーツ小話を仕上げて見せた。ところがこれで舌を噛み切ってしまい、今度は若手芸人のあしやすながが急遽参戦。ローテンションからのハイテンションコントで、観客をアッと言わせたが、テンションを上げすぎてダウンしてしまった。

彼らの活躍を端から見守っていたレイザーラモンの2人だが、どんどん倒れていく芸人たちを見て「もうだめだ」「お金返すしかない!」と嘆き半狂乱に。そこにプー&ムー・おさむが「博多の伝統芸ば見せちゃる!」とゆっくりと前へ。「まだ早い!」と周囲が止めるのも聞かずに「今俺が行かんと誰が行く!」と一喝し、パンクブーブー黒瀬と築き上げた手芸クラブの必殺技「ナイキ」を生披露。続けて難解な「シャネル」を繰り出したところ、その無茶な動きからやはり早めに倒れてしまった。そこで同じく手芸クラブの松下が進み出ると、テッパン営業ネタの風船ネタで難なく会場の盛り上げに成功。1329種類も持つ風船芸の中からさまざまな作品を作って観客にプレゼントするなど会場はアットホームな雰囲気に包まれた。そこで福岡芸人の中でも伝説の飛び道具・おたこプーが満を持して登場。「ドカンとギャグで会場を沸かす」と手を鼻に。目にも止まらぬ速さのギャグを始めたと思った瞬間、「ブシュー」という声とともに白目をむいて鼻から崩れ落ちて行った。

これにはレイザーラモンも絶望的な表情を見せ落胆したが、そこにポテト少年団の内藤&中谷の黒純軍団が登場。「黒純軍団の思い出がある」と語る2人は、うつむき加減で「みんなで海に行きました……。雷が落ちました……。黒純軍団です」という、聞き覚えのあるフレーズとともにエピソードを披露。「黒純軍団です」が徐々に「ヒロシです」に変わったところで、今度は中谷のギャグ、2人のユニット芸「鼻モノマネ」と続けたが、鼻を駆使しすぎて床に倒れこんでしまった。それでもまだパンクは現れず、レイザーラモンは思わず「すいません! 今日はもう終わります!」「お金返します!」と心が折れて絶叫。すると最後の砦、パンクの背中を見てきた「華なし会」のロシアンモンキーレアレアセブンbyセブンが現れ、パンクが「実力はあるけど華はない」と言うとおり、実力の漫才で時間を稼いだ。華なし会は小ネタも満載ということで、セブンbyセブン玉城の萩原流行、レアレア大浜の千原せいじモノマネなども。芸人たちも希望の光を取り戻し、にわかに表情が明るくなった。

そこに、突然会場後方から「どけよ!」という声。スーツの男性にさえぎられた向こうにはTシャツがビリビリに破れたパンクブーブー2人の姿が。「こんなライブ出ちゃダメです!」と言うその小柄な男性に2人は勇猛果敢に突進するも、見た目からは想像つかない強さで跳ね返されて客席に叩きつけられてしまった。レイザーやほかの芸人たちは、舞台の上から必死に応援。哲夫は「すべての生命体よ、俺に力を!」と小柄な男性を必死の形相で振り切り、2人はとうとうレイザーラモンの前までたどり着いた。

黒瀬は「黒純軍団、華なし会、福岡のみんな……」と1人1人の顔を見ながら感謝。あしやすながの前では「だ、誰?」と戸惑ったものの、「ありがとう」と涙ながらに言葉を詰まらせた。デビュー曲「恋のパンクブーブー」のダンスレッスンを抜け出して来たというパンクに、レイザーは「聞かせてもらっていいですか」と言うと、振り付けを担当したおたこプーも一緒になってダンス。観客も手拍子で一緒に盛り上がった。そしてパンクも「見せてくれよ、レイザーラモン」「やっと見れる、お前らの漫才」と声をかけ、レイザーはセンターマイクの前へ。ところが、RGは「実は……絶対来ないと思ってネタ用意してなかった……」と衝撃発言。HGは怒ってRGの頭を叩くと、RGは「ここどこ?誰?」と記憶喪失に。HGが「ふざけるな! ここは劇場や、ルミネtheよしもとや!」と言うと、RGは苦しそうに「アクセ、、アクセ、アクセスのいい劇場ー!」とうっすら思い出した様子。観客を見ると、「やさし、やさし、優しい色の服を着た人たちー!」、プー&ムーを見ると、「ボトム、ボトム、ボトムをちょっとだけまくっている人たちー!」と調子を取り戻してきた。その勢いでパンクブーブーもいけるかと思いきや「シヤラ、シヤラ、シャ乱Qのリーダーとその嫁ー!」とズレた発言に、HGは「それはパンクブーブーじゃなくて“つんく夫婦”やろ!」とツッコミ。しかし最後は「福岡から出てきて苦労して漫才で日本一になった2人組みー!」「人気じゃなくて実力で日本一になった2人組みー!」としっかり思い出し、会場からも大きな拍手が贈られた。レイザーの2人は恥ずかしそうにうつむき、「これ漫才じゃないですよね」とポツリ。パンクは「立派な漫才だよ」「ただ俺たちのところが一番ネタ荒かったけどな」と声をかけ、無事イベントを終えた。

エンディングでは、手芸クラブの黒瀬も一緒になって手芸ネタの新作披露などで和気藹々となる場面も。大団円で幕が閉じ観客が席を立つと、突然椿鬼奴の声が。「RGのヘルタースケルター。HGさん、RGさんの相方はあなただじゃないのよ」という文句とともに、スクリーンには「RGのヘルタースケルター ~RGがHGの前で相方をとっかえひっかえして嫌がらせをする夜~」という文字が現れた。果たしてレイザーラモンは次に何をする気なのか。また1つ困難を乗り越えた彼らに注目してみよう。

RGのヘルタースケルター ~RGがHGの前で相方をとっかえひっかえして嫌がらせをする夜~

日時:2012年9月14日(金) 21:15開場 21:30開演
会場:東京・渋谷ヨシモト∞ホール
料金:前売1500円 当日1800円
出演者:レイザーラモン / 増谷キートン / 天津・向 / チャド・マレーン・チャド / とくこ / しあつ野郎 / スパイク松浦

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