フット後藤がめちゃくちゃやる気！佐久間Pが語るマジ歌ライブ　カッパのカメラワークは入念に

9月21日（木）に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催される「ゴッドタン マジ歌ライブ2023～マジオールスター歌謡祭～」。開催に先がけて、佐久間宣行プロデューサーに話を聞いた。

芸人たちが自ら用意した本気のオリジナルソングを披露する、「ゴッドタン」（テレビ東京）の名物企画「芸人マジ歌選手権」のライブ版「マジ歌ライブ」。2009年7月に東京・日本青年館で初開催され、Zepp Tokyo、メルパルクホール、渋谷公会堂、中野サンプラザ、東京国際フォーラム、日本武道館、横浜アリーナと規模を拡大し、2020年2月に過去最大会場となるさいたまスーパーアリーナでの公演を成功させた。新型コロナ禍のため2021年と22年は実施されなかったが、このたび前回と同じ会場で復活を果たす。バナナマン日村、東京03角田、ロバート秋山、フットボールアワー後藤、ハライチ岩井、バカリズム、劇団ひとりというおなじみマジ歌シンガーに加え、錦鯉、森三中・黒沢、ダイノジ大地が出演。MCのおぎやはぎ、審査員のバナナマン設楽、東京03飯塚と豊本もリアクションで盛り上げる。

さいたまスーパーアリーナという大舞台で1万7000人を沸かせた前回の手応えを尋ねると、「マジ歌に関しては、一足飛びにはやっていないんですよ。10回ライブをやっていますが、最初は1000人から始まった。地道に、しっかりライブをやっていくロックバンド的な育ち方をしているので、広いなとは思ったけどびっくりはしませんでした」と佐久間P。国際フォーラム公演から演出方法を変えたといい、「肉眼でわかるコント的な笑いはもう伝わらないと思い、マジ歌を題材にした“マジライブ”みたいな形にしたら、新しい方向が見えた。それまではMC陣が観客に“マジ歌”というものをプレゼンして笑いが起こるという構図だったけど、今や観客も“マジライブ”の出演者に近い。マジ歌シンガーと観客が一体になって盛り上がっている現象をMC陣がツッコむ、という構図に変わったんですよね。後藤さんの『ジェッタシー』でコール＆レスポンスが起こることって普通に考えたら超くだらないけど（笑）、マジでやってる。フィクションなんだけど、本当のライブを超えていく瞬間があるんです」と「マジ歌」の醍醐味を語る。

「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」（ニッポン放送）をはじめ、ここ数年で佐久間P自身も演者となる機会を得たことで改めてマジ歌シンガーたちのすさまじさを痛感した。「『こういうことをやったら演者はやりづらいよな』なんて考えないで、平気でひどいことをやっても大丈夫なんです。大体超えてくる人たちなので。自分がちょっと出る側を経験したことによって、これまでずっとバケモンと一緒に仕事していたんだなと改めて思いました」としみじみ。初開催から14年、レギュラーメンバーはみな、地上波テレビ番組のMCを担当するような人気者となったが、どんなに売れっ子になっても「マジ歌ライブ」ではくだらないことに真剣だ。佐久間Pは「ライブ会場であれだけたくさんの人が笑っている姿を見ることってあんまりない。たくさんの人が盛り上がっているのはフェスとかで見るけど、“爆笑する”サイズとしては日本でも1番か2番だと思います。その興奮、ドーンと笑いが起きたときのしびれは何ものにも代えがたいし、芸人さんに味わってほしい」との思いで続けてきた。

コロナ禍を挟み、会場に足を運んでくれる人たちを今まで以上に喜ばせたいという気概も持ちつつ、「50歳になった日村さんが歌い踊っているだけでもう面白いんじゃないかという気持ちもあります（笑）」。考え方や人生そのものが歌に込められる「マジ歌ライブ」だけに、「生き様の領域に入ってきている気もしていて、そこも新しい楽しみ方かなと思いますね」と紹介する。

話せる範囲の見どころは、「後藤さんがめちゃくちゃやる気です。僕は演出には関わっていなくて、報告を受けているだけなんですけど、後藤さんだけでけっこう全体の予算とられちゃうくらい（笑）」。バカリズムも、バカリズムだからこそ呼べるゲストを用意しているという。また、今年1月の放送で披露されていた劇団ひとり扮するカッパと東京03飯塚のやり取りは果たして再現されるのかが気になるところ。佐久間Pは「やるとは思いますけど、どうしようかなと。お客さん全員に誓約書書いてもらうか……。入念にカメラワークを考えます（笑）」と話した。

「ゴッドタン マジ歌ライブ2023～マジオールスター歌謡祭～」のチケットはローソンチケットで販売中。また、今回はオンラインでも楽しむことができる。芸人が本気で笑いに取り組む勇姿を会場または配信で確かめてみては。

ゴッドタン マジ歌ライブ2023～マジオールスター歌謡祭～

日時：2023年9月21日（木）19:00開演
会場：埼玉・さいたまスーパーアリーナ
料金：S席9000円 A席8000円 / 配信3300円
アーカイブ視聴は10月10日（火）まで。
チケット：ローソンチケットで販売中。
＜出演者＞
バナナマン日村 / 東京03角田 / ロバート秋山 / フットボールアワー後藤 / ハライチ岩井 / バカリズム / 劇団ひとり / 錦鯉 / ダイノジ大地 / 森三中・黒沢
おぎやはぎ / バナナマン設楽 / 東京03飯塚 / 東京03豊本