ザ・ギース「見事にハモって優勝を確信」4回目のKOC決勝進出

9月26日（土）に生放送される「キングオブコント2020」（TBS系）のファイナリスト10組の中から、ザ・ギースが囲み取材で語ったコメントの詳細を紹介する。

2008年の第1回大会ですでにKOC決勝を経験しているザ・ギース。今回が4回目の決勝進出となる。ASH&Dコーポレーション所属でファイナリストの中では唯一の吉本興業以外、かつ最年長コンビでもある彼らの意気込みとは。

ザ・ギース

──4回目の決勝への意気込みを聞かせてください。

高佐：とにかくめちゃくちゃうれしいです。去年は準々決勝で敗退して、僕ら世代がごっそり（いなくなった）。それがあったので、正直追い込まれて「必要ないんじゃないかな」と思って悔しすぎて、それで準決勝を2日間とも見に行ったら面白かったので、より落ち込みました。だからこそ心身共に一から初心に戻って向き合おうというのが今回の結果につながった。

尾関：我々はおじさんなので、ライブに出ても周りは若い人ばっかり。我々のことを知らない人すらいる中、仲間もいなくて、がんばってやってきた。そういう人たちの中でコントをやって勝ち残れるのは感激です。

高佐：若い世代がコントにストイックで真摯に向かっているというのはいろいろ聞いたので、「ちょっと俺もやってみよう」と思って真剣にやりました。

──今年はコロナ禍でお客さんの前にも立ちにくい状況です。

高佐：吉本さん以外の方たちはライブ数が少なくて。賞レースに向かってみんなネタをたたいていると思うんですけど、僕らも3月後半くらいから今回までお客さんの前でのライブは2回しか出ていなくて。それでよく残ったなあと。

尾関：最初は声も出なかったもんね。

高佐：吉本さんはいいなと思いながらも、僕らには僕らの戦い方があるので。1個1個大事にしてきた成果が出たのかなと。

──その間のネタ作りや2人のコミュニケーションは。

高佐：たまに集まってやってました。YouTubeにネタ動画を上げたり、トーク配信をしたりして意識を合わせるのはできたかなと。

尾関：ここ2カ月くらいで急遽気持ちを作ってたというか。ギリギリです。あと1人でカラオケに行って喉を開く練習をして、それにハマって少し歌がうまくなりました（笑）。

高佐：昨日練習も兼ねて一緒にカラオケに行ったんですけど、ハモったチャゲアスが見事だったよね。

尾関：優勝して歌いたいね。

高佐：あのときに俺は確信したね。「今回は行くな」って。

尾関：ハッハッハ！

高佐：あと、緊急事態宣言が明けた6月上旬に「やるしかないな」と思って劇場を借りて無観客で1人でライブをやりました。危なかったのでスタッフさんもなしで。

尾関：自分でカメラもやって。僕は何もしないで、それをファミレスでケータイで観てました。

高佐：まったく笑い声がないので、そこでメンタルが鍛えられました。

──決勝進出の鍵となったものは？

高佐：単純に去年、準々決勝で負けたので、出してない持ちネタがあったというのは1つデカい。

尾関：他事務所の負けてしまった仲間のぶんもがんばろうという気持ちはあるよね。

─ASH&Dの方に伝えたいことは？

尾関：特にラブレターズは準々決勝で負けちゃったんですけど「すごく応援してます」と言ってくれたんです。そこも背負うつもりでがんばんなきゃなと。阿佐ヶ谷姉妹さんも応援してくれて。

高佐：大竹まことさんから準決勝前に「気楽にやって来い」というメールをいただいてリラックスできました。お会いしたときにお礼したいと思います。

尾関：あと「決勝に行った」って言うとお小遣いもらえると思う。

高佐：いやらしいのよ。

──高佐さんは最近「ハープ高佐」「アポロン高佐」としても活躍されています。

高佐：そうですね。大活躍してます。レパートリーがめちゃくちゃ増えました。上達はしてます。

尾関：だんだん流しのハープ弾きみたいになってきた。言われたらすぐ弾けるんですよ。「キングオブコント」が終わったらそういう仕事がたくさん来るだろうね。