芸人が昆虫になりきり白熱バトル、昆虫異種格闘技戦レポ

2010年6月2日 14:42 1 お笑いナタリー編集部

昨日6月1日、渋谷・ヨシモト∞ホールにてイベントライブ「オリジナル昆虫異種格闘技戦～芸人がいろんな昆虫になって戦います！～」が開催された。

対戦後の楽屋。戦いを終え全員すがすがしい顔で互いの健闘をたたえ合った。みな口々に「またやりたい」と満足げな様子。第2回の開催に期待しよう。

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出場芸人たちがさまざまな手段で昆虫になりきってバトルするというこのイベント。かぶり物、衣装、技など、それぞれ芸人たちによる創意工夫が勝負のわかれ目となる。

解説は“自称・昆虫に詳しい”ポテト少年団菊地、レフリーは、登場後すぐに「何がどうなっているのかわからない」と本音を吐いたアホマイルド坂本。菊地が「ついにこの日がやってきました。ワクワクしますね～」と語ると、坂本は「僕は不安でいっぱいです。楽屋がダンボールだらけでしたよ」と見慣れない光景に戸惑いを隠せない様子だった。

試合は1対1のワンマッチ3分勝負。舞台の中央に置かれた昆虫水（蜜）を先に飲んだ方が勝利となる。「昆虫といっても何の生物が出てくるかわかりません」「喋る喋らないなど昆虫によってさまざまですからね」「試合中に相手を殺したり食べたりすると失格です」と菊地、坂本からフォローの説明も多く付け加えられた。

第1試合はパンサー菅の「ガン虫」対ライスの「バツ2」。積極的に責めようとするバツ2を、ガン虫は得意の“桜の木の擬態”でなんとかかわしつつ逃げる。そのままバツ2が昆虫水を手にするかと思いきや、ガン虫がまさかの力技でバツ2を真っ二つに。ガン虫の作戦勝ちとなった。

第2試合はコンマニセンチ堀内の「バナナモドキ」対アホマイルド高橋の「ミミズ」。動きの鈍いミミズに対し、バナナモドキのローキックが見事にハマりミミズは転倒。すぐさまバナナモドキは昆虫水を手に取るが、かぶり物のせいで飲めないという残念なハプニング。結局運命を悟ったように自らミミズに昆虫水を飲ませるという美しい結末となった。

ここで、巨大昆虫格闘コントで知られるインポッシブルによるエキシビションを開催。昆虫熱の高まった観客は、その見事な迫力に拍手喝采を送った。そしてもう1組のエキシビションとして登場したのはアラフォー女芸人コンビ・ボルサリーノ。菊地が「まさか……」と危惧した通り、インポッシブルの完コピを全力でやりきり会場は大爆笑に包まれた。

第3試合は、チーモンチョーチュウ白井の「パンよう虫」対レイザーラモンRGの「アマゾンミズイロナナフシ」。ナナフシがパンよう虫の尻尾にかじりつくとパンよう虫は突如豹変。鬼の形相でナナフシの腕を引きちぎり攻撃を始めた。ところが今度はナナフシがパンよう虫にいきなり交尾。大人しくなったパンよう虫を横目に、「笑う妖精」（テレビ朝日）で封印されたヒーリングミュージックを奏で始めると大量の卵を産卵した。勝負はその隙を突いて悠々と昆虫水を飲んだパンよう虫の勝利。

最後の戦いとなった第4試合は佐久間一行の「ザリガタ」対Bコース・ハブの「下げ皿こそぎとり舐め虫」。佐久間のギャグ“裏側リア～ル～”を全面に押し出し攻めるザリガタに対し、舐め虫は脱皮で攻撃力をアップさせ対抗した。勢いを増した舐め虫がザリガタの弱点である胸部分の“優しい心”を引き抜くとザリガタは舐め虫をボコボコに。痙攣を始めた舐め虫を尻目にザリガタが昆虫水に手を伸ばしたところでタイムアップ。試合はドローとなった。

エンディングでは菊地が全選手を讃え、「昆虫は人間より前から地球にいました。観客のみなさんが昆虫を敬う気持ちで観てくれて……俺は何を言ってるんだ」とハニカミながら感謝の意を表現。会場からも割れんばかりの拍手で選手の健闘が讃えられた。