カラテカ矢部「芸人だから描けた」手塚治虫文化賞に「うれしい」重ねる

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マンガ「大家さんと僕」(新潮社)で「第22回 手塚治虫文化賞」の短編賞を受賞したカラテカ矢部が本日4月25日、囲み取材に応じた。

カラテカ矢部

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「大家さんと僕」表紙

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大家さんと僕

矢部太郎「大家さんと僕」
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受賞について矢部は「本当にうれしい」「賞っていうのが初めてなのでうれしい」と、「うれしい」という言葉を何度も使って心境を表現。さらにファンクラブに入っていたほど手塚治虫のファンだったことから「手塚治虫さんっていうお名前が入った賞なのでうれしいです」とも語った。

囲み取材に応じるカラテカ矢部。

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作中に登場し、実際に同じ屋根の下で暮らす“大家さん”も矢部に「ご立派になられましたね」と賞賛を送り、「私も女学校4年生のときに歌で賞をとったの」と思い出を語りながら一緒に喜んでくれたという。矢部は感謝を込めて大家さんに「伊勢丹で買った薄紫色のカーディガン」をプレゼントすると、「母が好きな色だわ」との返事があった。その真意は定かではないが、気に入っていないかどうかは深く尋ねなかったと矢部は笑う。

今後もしばらくは大家さんとの生活は続きそうで、「急に港区のタワマンとかに引っ越すなんてひどいことはできない」。「本を読んだ両親にも『そんなこと私たちにしてくれないじゃない!』って言われるくらい、(大家さんと)近い距離。でも“大家さん”なんです」と不思議な関係を紹介した。

カラテカ矢部

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芸人とマンガ家、どちらかに絞るのか報道陣のレポーターに聞かれると、「もちろん芸人だからこそ描けたと思う」と断言。「芸人としてやり残したことがまだけっこうある。……ほぼすべてやってないかな(笑)」とおどけつつ、「芸人ってやめるもんじゃないです。“芸人”っていう人間だから」と答える場面も。

4コマではなく8コママンガなのは「余韻が残せる」という編集者の提案。「4コマは鋭いオチが必要」と言われたときは「僕のオチは鋭くないのか」と少しの反発もあったが、今では編集者に感謝している。「週刊新潮」(新潮社)では本日より「大家さんと僕」の新連載がスタート。現在は10回分ストックしたものを切り崩しつつ、締切のペースをつかんでいるところだ。

なお矢部は現在、東京・神保町花月にて4月29日(日)まで上演される「dorama project #1『ラケット』」に出演中。

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Toshiaki Takeuchi @tosh728

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