アラン・ドロン

Alain Delon

1935年11月8日生まれ、フランス・パリ出身。10代でフランス海軍に入隊。除隊後はさまざまなアルバイトを経験し、1957年にイヴ・アレグレ監督作「女が事件にからむ時」でスクリーンデビューを果たした。1960年、ルネ・クレマン監督作「太陽がいっぱい」で完全犯罪をもくろむ青年トム・リプリーを演じて一躍スターダムにのし上がる。以降、ルキノ・ビスコンティ監督作「若者のすべて」「山猫」やロベール・アンリコ監督作「冒険者たち」などの多くの作品に出演。1984年の「真夜中のミラージュ」ではセザール賞で最優秀男優賞に輝いた。確たる演技力と甘いマスクを持ちあわせ、世界中のファンを魅了した二枚目俳優として知られる。1990年代後半頃から一線を退いていたが、2003年から2004年にかけてテレビシリーズ「アラン・ドロンの刑事フランク・リーヴァ」に出演。2017年には引退を表明していた。映画製作に携わることも多く、1981年には主演も兼ねた「危険なささやき」で監督デビュー。2019年の第72回カンヌ国際映画祭では、映画界への長きにわたる功績をたたえて名誉パルムドールが授与された。2024年8月、88歳で死去。

受賞歴

第45回ベルリン国際映画祭 (金熊名誉賞)