「ZIMA MUSIC FIGHTERS meets ライブナタリー」特集 King Gnu×フレンズ対談|札幌で繰り広げる“異種格闘技戦”

バンド名の由来は

新井 なんでフレンズっていうバンド名にしたんですか?

左からおかもとえみ(フレンズ)、SEKIGUCHI LOUIE(フレンズ)。

おかもと うちの地元に「フレンズ」っていう名前のパブがあって、ロゴがイケてたのでそこから拝借しました。

井口 すごくピースフルな人たちが集まったバンドだからフレンズなのかと思ってました。

おかもと 私たち、最初は全然友達じゃなくて。

SEKIGUCHI 知ってるけど会ったことはないみたいな間柄でした。

井口 全然フレンズじゃなかったんですね(笑)。

SEKIGUCHI バンド名をどうするか話し合っていたときに「このパブの看板、かわいくない?」っていう話題が出て、「じゃあフレンズでいこう!」って決めたんです。

新井 そうなんですね。フレンズって検索で引っかかりにくい名前なんじゃないかなと思ってて。俺らはそういったことを考えてバンド名を決めました。

おかもと 例えば「ゆず」って検索したら柑橘のゆずよりも、アーティストのゆずさんのほうが先に出てくるじゃないですか。コブクロさんも牛の内臓じゃなくてアーティストのお二人のほうが有名だし。私たちもフレンズって言葉を聞いたらこのバンドのことが頭に浮かぶような存在になりたいんですよ。今はレベッカさんの「フレンズ」やドラマの「フレンズ」ほうが知名度は高いですけど、そこを超えていきたいという気持ちで活動しています。

左から新井和輝(King Gnu)、井口理(King Gnu)。

──King Gnuというバンド名はどういった由来で?

新井 俺たちはもともとSrv.Vinciっていう名前だったんですよ。

井口 でも読めない人が多くて……売れてしまえば関係ないじゃんと思ってたんですけどね。L'Arc-en-Cielさんみたいに。

新井 Srvをサーバと読んでいたんですけど、もともとそんな言葉や読み方はなくて。シルバヴィンチとか言われるし、もうダメだねって思って。

SEKIGUCHI あはははは!(笑)

新井 あと、オーバーグラウンドで活動していこうと思っているのに名前がアンダーグラウンドすぎないかと思ったし、リーダーの常田大希(Vo, G)がやっていたソロプロジェクトの名前を継承したバンドだったのもあって、改名することにしたんです。候補がすごいたくさんあって、揉めに揉めて決めるのに3カ月くらいかかりました。それで肝心な作品の制作が進まないっていう(笑)。

SEKIGUCHI 僕、最初Gnuが読めなかったんですよ、友達にめっちゃイキって「グヌー」って言っちゃって、恥かきました。

井口 結局読みにくい名前なんですよね(笑)。

おかもと Gnuってなんなんですか?

新井 動物のヌーのことです。Srvと違って調べたらちゃんと出てくる言葉です(笑)。ヌーは群れをなす動物なんですけど、俺たちはそれを大衆に例えていて。意味と語感を考慮してKing Gnuという名前にしました。

SEKIGUCHI それに比べると、我々はすごい適当でしたね。直感で決めて。

井口 何か特別な意味が込められているのかと思ってました。

おかもと 全然!(笑) でもどんどん仲良くなってる最中です。

井口 最中なんですね(笑)。

おかもと 仲良しに限度はないので!

札幌は温かい心の持ち主が多い

──ツーマンライブの開催地である札幌での印象的な思い出はありますか?

SEKIGUCHI ツアーで札幌に行ったときに台風で帰れなくなったことがあって。仕方ないから札幌に残って、北海道のバンドのFOLKSの1人に案内してもらって朝から釣りに行って、夕方はスポッチャに行ってずっとフットサルをやってました。

新井 スポッチャは東京でもできますよね(笑)。

SEKIGUCHI ははは! 確かに(笑)。

新井 俺はバンドで初めて札幌に行ったときの思い出が印象に残ってます。まだSrv.Vinciのときで、交通費はもらえたけど宿泊費は出してもらえなくて。ホテル難民になって深夜に冬の札幌を徘徊して、けっこうヤバかったです。理がはしゃぎまくって、思いっきり滑って後頭部を打って。

井口 吐き気が止まんなくなっちゃって(笑)。

おかもと ヤバい!

SEKIGUCHI 地元にもめっちゃ雪あるのに(笑)。

井口 雪には慣れてるはずなんですけどね(笑)。でも、寿司がおいしかった思い出です。札幌に行くたびに食べてます。

SEKIGUCHI 同じです。俺、寿司屋に行ったら鮭しか食べないんですよ。普通のサーモンととろサーモンと炙りサーモンと。オニオンやマヨネーズが上に乗っているのは認めてないです。

新井 確かに北海道のサーモンはめちゃくちゃうまいですよね。じゃあ、ライブ後にサーモンを食べに行きましょうか。

SEKIGUCHI 何軒かおいしいお店知ってるので、絶対行きましょう。全部回転寿司ですけど(笑)。

──食べ物以外だと、札幌にはどんなイメージがあります?

井口 おしゃれな雰囲気を感じますね。ファッションも聴いている音楽も。

おかもと おしゃれな古着屋もけっこうありますよね。

SEKIGUCHI 独自の音楽シーンがあるなと感じます。みんないろんな音楽にアンテナを張っているなと。

「ZIMA」はクラブでかわいい子が飲んでるイメージ

──皆さんは「ZIMA」にどんなイメージを持っていますか?

SEKIGUCHI クラブでかわいい子が飲んでるイメージかな。

おかもと 持ちやすくて、飲みやすいです。

井口 瓶っていいですよね。

左から新井和輝(King Gnu)、井口理(King Gnu)、おかもとえみ(フレンズ)、SEKIGUCHI LOUIE(フレンズ)。

SEKIGUCHI 上京したての友達がZIMAの瓶を窓際に飾ってました。

井口 若い層に人気があるイメージです。フレンズはメンバー全員よくお酒を飲むんですか?

おかもと みんな飲みますね。

──King Gnuはお酒をよく飲みそうなイメージがありますけど、実際はどうなんですか?

井口 俺とドラムの勢喜(遊)は酒好きですけど、和輝はそんなにだよね。

新井 うん。俺と大希はあんまりお酒は飲まないですね。弱いですし。嫌いではないんですけど。

井口 お二人は普段ZIMAを飲みます?

おかもと たまに飲みますね。外飲みするときに誰かしら買ってくることが多くて。

SEKIGUCHI  この前Czecho No Republicと一緒にいるときにZIMAを飲みました。ひさびさに飲んだんですけど、おいしかったです。