優里|Uru、おしら、鈴木鈴木、畠中祐、やついいちろうが語る優里の魅力

2019年12月に配信リリースした初音源「かくれんぼ」がTiKTokなどのSNSで拡散されて話題を集め、2021年2月12日にはテレビ朝日系「ミュージックステーション」へ初出演を果たした優里。音楽ナタリーでは昨年のインタビュー企画(参照:優里「ドライフラワー」インタビュー)に続いて著名人5名によるコメント企画を展開する。Uru、おしら、鈴木鈴木、畠中祐、やついいちろう(エレキコミック)というジャンルレスな著名人に、2020年10月に配信リリースされ、ロングヒットを記録している楽曲「ドライフラワー」と優里の魅力を紹介してもらった。

5名の著名人が語る優里と「ドライフラワー」

Uru

Uru
「ドライフラワー」を聴いて

景色がすぐに浮かんでくるような歌詞と、本当はまだ思っているのに、プライドや不安の中で揺れ動きながらその言葉をあえて口に出さない葛藤みたいなものを感じて、切なくなりました。お互いにまだ思い合っている気がして、「もう1回ちゃんと話し合ってみて!」と第三者が言ってしまいたくなるようなもどかしさもあって、相手の気持ちがわからないからこそ不安になったり意地を張り合ったりしてしまうという、誰もが経験したことのあるような心の叫びを歌にした、とても共感できる切ない曲だと思いました。

優里の音楽について

優里さんの音楽を聴いてまず思ったのは、その歌のボーカルラインの細かさと、ハスキーさと力強さを併せ持った歌声が、本当に素敵だなあという事です。細かい装飾音符がちりばめられている、優里さんじゃないと表現できない歌もとても魅力的で、何度も聴いてしまいます。最新シングルの収録曲として「ドライフラワー」をカバーさせていただきましたが、「ドライフラワー」はもちろん、「ピーターパン」や「かくれんぼ」もとても素晴らしい楽曲で、特に「ピーターパン」は、歌詞がたくさん詰め込まれたアップテンポなメロディをサラリと歌いながらもたくましさを感じて、その主人公を応援したくなるような優里さんの歌がとても好きで、やる気スイッチを入れたいときによく聴いています。

profile
2013年に活動を開始した女性シンガーソングライター。オリジナル楽曲のほか、J-POPを中心にさまざまなジャンルの楽曲をカバーし、YouTubeで発表して話題を集める。2016年3月に東京・キリスト品川教会 グローリア・チャペルで初の単独ライブを実施。6月にSony Music Associated Recordsからメジャーデビューシングル「星の中の君」をリリース。2020年3月には、ドラマ「中学聖日記」の主題歌「プロローグ」や日曜劇場「テセウスの船」の主題歌「あなたがいることで」を含む2ndアルバム「オリオンブルー」を、10月にテレビアニメ「半妖の夜叉姫」エンディングテーマ「Break」と映画「罪の声」主題歌の「振り子」を両A面シングルとして発表した。2021年2月に北川景子主演の映画「ファーストラヴ」の同タイトル主題歌をシングルリリースした。

おしら

おしら
「ドライフラワー」を聴いて

「多分、私じゃなくていいね」という最初の1フレーズに主人公の女性の気持ちがすべて詰まっているように感じました。
好きだけど一緒にはいられない。そんな、どうしようもない複雑な感情を、たった15文字程度で表現し切ったこと。そして、色褪せても決して枯れない思いをドライフラワーというものに例えたこと。いろいろな奇跡が積み重なってこの曲ができていると思っています。

優里の音楽について

優里さんの歌声はとても男性的で、独特のジリっとしたノイズが混じる、唯一無二のものだと感じています。
そんな力強さの一方で、「ドライフラワー」で見せたような女性的な繊細な表現や、「かごめ」などのダークな世界観までさまざまな役を演じることもできるのです。唯一無二の歌声×圧倒的柔軟な表現力=優里さんが生み出す音楽の虜です。

profile
ボイストレーナー。2019年2月に自身のYouTube公式チャンネル「しらスタ【歌唱力向上委員会】」を開設。以後コンスタントに歌い方を指導する動画を投稿している。はじめしゃちょーや藤森慎吾(オリエンタルラジオ)などの著名人とのコラボレーション動画が話題を集め、2020年8月にはYouTube公式チャンネルの登録者数が100万人を突破した。