松任谷由実|レビュー&アルバムを聴いたアーティスト16人のコメントで伝える“今の時代にこそ聴いてほしい45曲”

AI

AI

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 3「Mystic Journey」
27thアルバム「KATHMANDU」(1995年発売)収録
「輪舞曲」

よくカラオケで歌ってました。
まずはこのタイトルで“ロンド”って読むのかっっ!!ってカッコいいなーと思って曲を聴いたときに、私はもともと暗めなラテン系な感じが好きだったのでハマりました!!

ユーミンへのメッセージ

「明日へ一歩踏み出すために、思い出から力をもらうのです」って言葉しみます。
ユーミンさんの曲はいつも懐かしさと現在が一緒になっていて、いつの時代も心を動かされるんだナと思いました。いつも最高のメッセージと音楽をありがとうございます!! WE LOVE YOU!!

PROFILE

2000年11月にシングル「Cry, just Cry」でデビュー。2005年には「Story」、2011年には「ハピネス」、2016年には「みんながみんな英雄」など数々のヒット曲を世に送り出す。2017年6月には日本語詞の曲を集めた“和-DISC”と、英語詞の曲を集めた“洋-DISC”の2枚組からなるアルバム「和と洋」をリリースした。

家入レオ

家入レオ

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 1「Pure Eyes」
1stアルバム「ひこうき雲」(1973年発売)収録
「雨の街を」

セーラー服のリボンを上手に結べずにいた頃を思い出す。ただ日々が過ぎて、幸せでも不幸でもない。ぼんやりしてたら、いつの間にか、夜明けの空はブドウ色。悲しくないことが一番悲しいと教えてくれた曲です。

ユーミンへのメッセージ

松任谷由実さんの曲には不思議な力がある。恋を失って泣いていても、友だちと会って笑っていても。その声を聴くと今目の前で起こっていることすべてが、遠い国のおとぎ話のように感じられてくる。曲を聴いている時間だけは、自分の人生を感じることをお休みしていいよって抱きしめてもらっているような。評価したりされたり、自分でいることに疲れたとき。あの曲のあの子になって、ここじゃないどこかへ連れ出してもらう。私の薬箱。

PROFILE

1994年生まれ、福岡県出身の女性シンガーソングライター。2012年2月にシングル「サブリナ」でメジャーデビューを果たし、同年「第54回 輝く!日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞。デビュー5周年を迎えた2017年4月に初の東京・日本武道館公演を開催し、2018年2月にはニューアルバム「TIME」をリリースした。

角舘健悟(Yogee New Waves)

角舘健悟(Yogee New Waves)

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 1「Pure Eyes」
1stアルバム「ひこうき雲」(1973年発売)収録
「きっと言える」

「あなたが好き。きっと言える。」そう思える瞬間は、周りの景色、そして、あなたとわたしの心がそうさせている。夕日がとても綺麗で、オレンジに染まるの顔が、いつもより美しく見えてしまう。だから触りたくなってしまう。そう思えるところが好きです。

ユーミンへのメッセージ

ユーミンさんのことをよく知りたい。そう思ったのは、学生の頃だと思う。恋に敗れた自分の醜さや、相手に対する偏見の山は、ただ自分を埋めていくだけ。
言葉の節々に、切ないほどの共感の渦が心の中でうごめいて、ただただ知りたいという欲求に変わっていることに気が付く。
影響されてしまいそうで、あまり歌詞カードは見ないようにしています。そのくらい影響されてしまっていることに気が付きます。
いつまでもお元気で、日本の皆さんの心を潤し続けてほしいです。いつか会えるときを楽しみにしています。

PROFILE

2013年に活動を開始したバンド・Yogee New Wavesのギター&ボーカル。2014年7月に「ROOKIE A GO-GO」枠で「FUJI ROCK FESTIVAL'14」に初出演し、9月に1stアルバム「PARAISO」をリリースした。2017年5月発売の2ndアルバム「WAVES」は、「第10回CDショップ大賞2018」の前期ノミネート作品に選出。2018年3月にはメジャーデビュー作「SPRING CAVE e.p.」を発売した。

岸田繁(くるり)

岸田繁(くるり)

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 2「Urban Cowgirl」
20thアルバム「Delight Slight Light KISS」(1988年発売)収録
「ふってあげる」

「Delight Slight Light KISS」は、私がまだ小学生のときによく聴いたアルバム。
まだ恋をしたことがなかった私にとって、恋とはどのようなものか、ということを教えてくれた作品群です。

ユーミンへのメッセージ

人と人とのコミュニケーションは人それぞれ、歌は世につれ、とは言ったものですが、ユーミンの歌世界で描かれるコミュニケーションは、きめ細やかに織り目正しく、大海原や風のような強さ……つまり人間が本来持っている強さに忠実なもの。音楽も言葉もそのようにできているので、大きな「普遍」を感じます。
また遊んでください。

PROFILE

1996年に立命館大学の音楽サークル「ロック・コミューン」内で結成されたバンド・くるりのボーカル&ギター。1998年10月にシングル「東京」でメジャーデビューした。2017年には、岸田による交響曲「交響曲第一番」の初演の模様を収めたCD「岸田繁『交響曲第一番』初演」がリリースされた。2018年2月にシングル「その線は水平線」を、翌3月に7inchアナログ「春を待つ / その線は水平線」を発表。

小出祐介(Base Ball Bear)

小出祐介(Base Ball Bear)

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 2「Urban Cowgirl」
14thアルバム「REINCARNATION」(1983年発売)収録
「NIGHT WALKER」

出だしのフレーズ1つで、曲の主人公の心情はおろか、どんな人柄で、どんな恋愛をしてきて、どんな生活をしているのかまでを想起させられます。そして、曲の視点(カメラ)は主人公の内面から徐々に引いていき、商店街を映し、人の流れを映し、街全体を、人の営みを映していく……その構成が圧巻です。
ユーミン40周年記念イベント「Anniversary For Yuming ~Golden CircleVol.17~」で歌わせていただいた、ユーミン楽曲の中でも特別好きな1曲です。

ユーミンへのメッセージ

今回の作品コンセプトの1つに「旅を、やめない。」とあるのがまた素敵ですね。
今の日本でユーミンの影響を受けていないポップスなんてないだろうと本気で思っていますが、そのユーミンがいろいろな国や場所への旅からインスピレーションを受けてきたように……まずはパスポートを取得して、「旅を、はじめる。」ことからやっていこうかなと思います。

PROFILE

2001年に同じ高校に通っていたメンバーで結成されたBase Ball Bearのボーカル&ギター。2006年4月にミニアルバム「GIRL FRIEND」でメジャーデビューした。これまでに2度の東京・日本武道館単独公演を実施している。2017年4月、7thフルアルバム「光源」を発売した。

佐藤千亜妃(きのこ帝国)

佐藤千亜妃(きのこ帝国)

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 1「Pure Eyes」
2ndアルバム「MISSLIM」(1974年発売)収録
「瞳を閉じて」

もともと好きな曲ではあったけれど、長崎の高校生の要望でユーミンが校歌として書き下ろした、というエピソードを知ったとき、さらに愛着が湧いた。最終的には愛唱歌という形になったそうだが、それでもうらやましい話だ。

ユーミンへのメッセージ

名曲ぞろいなので、好きな曲を1曲に絞るのが本当に難しい。「雨の街を」「雨のステイション」「砂の惑星」あたりも、大好物。こうして聴いてみると、あ、この曲も“恋のうた”なのか、と意外に思う曲もあったりした。ユーミンの声で歌われると、なぜか、愛とか恋とかではなく、もっと広い意味の言葉なんじゃないか、という気持ちで聴いてしまう。楽曲の素晴らしさもさることながら、やはりこの声が鳴れば、どの言葉も光り出す。

PROFILE

2007年に結成されたロックバンド・きのこ帝国のボーカル&ギター。2012年5月に初の全国流通CD「渦になる」を発売した。2015年4月にメジャーデビューシングル「桜が咲く前に」をリリース。2016年11月、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」の主題歌として書き下ろした表題曲を含むアルバム「愛のゆくえ」を発売した。2017年に結成10周年を迎え、これを記念したツアーを同年10月から翌2018年4月まで開催中。

チアキ

チアキ

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 2「Urban Cowgirl」
12thアルバム「昨晩お会いしましょう」(1981年発売)収録
「街角のペシミスト」

初めて聴いたときは、
「不安な明日をダブルで飲み干す」の意味がわからなかったけれど、
時を経て今響きまくっています。
1日の終わり、酒を片手にこの曲を聴いて、どんな日も認められそうです。

ユーミンへのメッセージ

ユーミンの歌声をひとたび耳にするだけで、
裸の心に手と足を生やして走り回り、心を守る術なんか何も知らなかった、まだ何者でもないあの頃を思い出します。
自分だけの大切な思い出が、生きとし生けるものの、きっとすべてにあること。
そしてそこにいた、大事な人のこと。
そんな瞬間に、ユーミンはいつも音楽で連れて行ってくれます。
私が見つけた私のままで戦い抜きなさいと、愛しなさいと歌うその声があれば、なんでもできる気がするのです。

PROFILE

1993年生まれの女性ボーカリスト。2017年8月にバンド・赤い公園を脱退したのち、ソロ活動を本格化させることを発表。2018年1月発売のTOCの最新アルバム「SHOWCASE」のリード曲「START UP feat.チアキ」に参加した。また4月には東京・Future SEVENで初のワンマンライブ「チアキ ファーストワンマンライブ ~ちーちゃんって今何してんの?~」を開催する。

寺岡呼人

寺岡呼人

「ユーミンからの、恋のうた。」で特に好きな1曲
DISC 2「Urban Cowgirl」
12thアルバム「昨晩お会いしましょう」(1981年発売)収録
「街角のペシミスト」

少女の、揺れる気持ち、そのときの景色、空気、空の色、風、柿の木が揺れるシーン、すべてが映像になって、目の前に現れる。
失恋ソングの金字塔。
まったく色褪せません。

ユーミンへのメッセージ

ユーミンは、確かにポップスの女王かもしれませんが、実はロックの女王だと思います。
ボブ・ディランのようにステージを続けている様は、まさにLike a rolling stoneで、しかも、その積み重ねが生み出す「凄み」を毎回ライブで痛感します。
ユーミンのメロディと歌詞、松任谷正隆さんのアレンジ、この3つが重なりあったとき、僕らはあっという間にユーミンの「宇宙図書館」へ連れて行かれる。
ずっと、そこに留まりたくなるような、幸せで、切なくて、懐かしくて、温かい世界へ。

PROFILE

1968年生まれ、広島県出身。JUN SKY WALKER(S)のベーシストであり、シンガーソングライター、作詞家、作曲家、音楽プロデューサとして活躍している。これまでゆず、矢野真紀、ミドリカワ書房、植村花菜、グッドモーニングアメリカらさまざまなアーティストのプロデュースを手がけてきた。

松任谷由実「松任谷由実45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』」
2018年4月11日発売 / EMI RECORDS
松任谷由実「松任谷由実45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』」初回限定盤A

初回限定盤A
[CD3枚組+Blu-ray Disc]
4860円 / UPCH-29291

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松任谷由実「松任谷由実45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』」初回限定盤B

初回限定盤B
[CD3枚組+DVD]
4320円 / UPCH-29292

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松任谷由実「松任谷由実45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』」通常盤

通常盤
[CD3枚組]
3672円 / UPCH-20479~81

Amazon.co.jp

CD収録曲

DISC 1 Pure Eyes

  1. 瞳を閉じて
  2. ジャコビニ彗星の日
  3. スラバヤ通りの妹へ
  4. 雨の街を
  5. 緑の町に舞い降りて
  6. セシルの週末
  7. September Blue Moon
  8. まずはどこへ行こう
  9. ただわけもなく
  10. 海に来て
  11. Summer Junction
  12. きっと言える
  13. Midnight Scarecrow
  14. Autumn Park
  15. 雪だより

DISC 2 Urban Cowgirl

  1. ふってあげる
  2. 思い出に間にあいたくて
  3. ひとつの恋が終るとき
  4. もう愛は始まらない
  5. TUXEDO RAIN
  6. 心ほどいて
  7. 街角のペシミスト
  8. NIGHT WALKER
  9. Nobody Else
  10. 夕涼み
  11. 雨のステイション
  12. 幸せはあなたへの復讐
  13. Cowgirl Blues
  14. オールマイティ
  15. フォーカス

DISC 3 Mystic Journey

  1. 満月のフォーチュン
  2. 破れた恋の繕し方教えます
  3. 砂の惑星
  4. 朝陽の中で微笑んで
  5. 輪舞曲
  6. ツバメのように
  7. シャンソン
  8. 霧の中の影
  9. AVALON
  10. BABYLON
  11. きみなき世界
  12. Man in the Moon
  13. SATURDAY NIGHT ZOMBIES
  14. 無限の中の一度
  15. Joly
松任谷由実ベストアルバムツアー
「45年分の、恋のうた。」
  • 2018年9月22日(土)岩手県 盛岡タカヤアリーナ
  • 2018年9月23日(日・祝)岩手県 盛岡タカヤアリーナ
  • 2018年10月6日(土)兵庫県 ワールド記念ホール
  • 2018年10月7日(日)兵庫県 ワールド記念ホール
  • 2018年10月13日(土)大阪府 大阪城ホール
  • 2018年10月14日(日)大阪府 大阪城ホール
  • 2018年10月18日(木)広島県 広島サンプラザ ホール
  • 2018年10月19日(金)広島県 広島サンプラザ ホール
  • 2018年11月17日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
  • 2018年11月18日(日)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
  • 2018年11月23日(金・祝)静岡県 エコパアリーナ
  • 2018年11月24日(土)静岡県 エコパアリーナ
  • 2018年11月28日(水)北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
  • 2018年11月29日(木)北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
  • 2018年12月19日(水)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
  • 2018年12月26日(水)愛知県 日本ガイシホール
  • 2018年12月27日(木)愛知県 日本ガイシホール
  • 2019年3月6日(水)東京都 日本武道館
  • 2019年3月7日(木)東京都 日本武道館
  • 2019年3月9日(土)東京都 日本武道館
  • 2019年3月10日(日)東京都 日本武道館
  • 2019年3月12日(火)東京都 日本武道館
  • 2019年3月13日(水)東京都 日本武道館
  • 2019年3月17日(日)新潟県 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
  • 2019年3月23日(土)福井県 サンドーム福井
  • 2019年3月30日(土)福岡県 マリンメッセ福岡
  • 2019年3月31日(日)福岡県 マリンメッセ福岡 
  • 2019年4月6日(土)神奈川県 横浜アリーナ
  • 2019年4月7日(日)神奈川県 横浜アリーナ
松任谷由実(マツトウヤユミ)
1954年生まれ、東京出身の女性シンガーソングライター。1971年に作曲家としてプロデューを果たし、翌1972年に荒井由実として歌手デビューシングル「返事はいらない」をリリースする。1973年に1stアルバム「ひこうき雲」を発表し、翌年から本格的なステージ活動を開始。「あの日へかえりたい」をはじめとする、数々のヒット曲を連発する。1976年にアレンジャーの松任谷正隆と結婚してからは、松任谷由実として活躍。1970年代から2010年代にかけての史上初となる5つの年代でのアルバム売上首位を達成するなど、数多くの記録を樹立する。2016年には38枚目となるオリジナルアルバム「宇宙図書館」をリリースし、翌2017年9月まで自己最長、最多本数となる42都市80公演の全国ツアーを行った。また近年は東京・帝国劇場のコラボレーションによる舞台「ユーミン×帝劇」を上演するなど、さまざまな方面で話題を集めている。