俳優の横浜流星が、6月25日に配信シングル「今日もいい天気 feat. Rover(ベリーグッドマン)」でアーティストデビューを果たした。
2017年1月に映画「キセキ ーあの日のソビトー」でGReeeeNの前身グループ・グリーンボーイズのメンバーを演じ、菅田将暉、成田凌、杉野遥亮と共にCDデビューを果たした横浜(参照:菅田将暉、横浜流星らがGReeeeN役でCDデビュー!歌声披露の映像も)。今回、GReeeeNのプロデューサー・JINが作詞作曲ならびにプロデュースを手がけた切ないミディアムチューンでソロアーティストとしての一歩を踏み出す。
音楽ナタリーでは「今日もいい天気 feat. Rover(ベリーグッドマン)」のミュージックビデオの撮影に密着。横浜がアーティストとして見せたさまざまな表情に迫ったほか、横浜とフィーチャリングゲストのRoverに楽曲への思いを聞いた。
取材・文・撮影(Scene1、2、5) / 大橋千夏
撮影(Scene3、4、スチール撮影) / 映美
- 横浜流星「今日もいい天気 feat. Rover(ベリーグッドマン)」
- 2018年6月25日発売 / Virgin Music
Scene1
6月上旬の早朝、ミュージックビデオの撮影は千葉県某所にてスタートした。最初に撮影されたのは、横浜が人気のない街中を1人彷徨うシーン。横浜は監督と細かな演出を確認しながら、夜明け前の街をあてどなく歩いていく。楽曲の世界に入り込み切なげな表情を見せる横浜だったが、待ち時間には機材についてスタッフに尋ねて談笑したり、カメラが回っていない隙にこっそり変顔を見せてスタッフを笑わせるなど、終始和やかな雰囲気で撮影を進めていった。
この日はあいにく雨予報だったものの、夜明けと共に晴れ間が見え始める。女性キャストも合流すると、交差点や横断歩道での撮影が行われた。横浜はモニターで映像を確認しながら「撮影は始まったばかりですけど、とてもきれいにカッコよく撮ってもらっているのでこれからが楽しみです」と笑顔を見せる。また、後半に撮影を控えるリップシンクシーンについて「僕の一番の課題点なのでがんばります。Roverさんを見て勉強しなきゃ」と意気込んだ。
Scene2
続いて撮影されたのは海辺でのイメージシーン。穏やかな海と青空が広がるロケーションを前に、横浜は「僕はすごい雨男なんですけど、こんなに晴れるとは……何かが起きますね」とワクワクした様子を見せた。監督から「爽快」「晴れやかな表情」といったイメージが告げられると、彼はリラックスした様子でカメラに向かって微笑んだ。
Scene3
ロケを終えた一行は、昼過ぎにスタジオに到着。昼食を挟み、プロジェクターを使った撮影がスタートした。雨や夕暮れなどノスタルジックな情景が投影される中、横浜は指先の動きや表情の変化で“届きそうで届かない距離感”を表現していった。
その後、フィーチャリングゲストのRover(ベリーグッドマン)が撮影に合流。Roverのリップシンクシーンの撮影が始まると、横浜は食い入るようにモニターを見つめて彼の身振り手振りを真似し、動きのイメージを固めていく。Roverが「いやー、めちゃめちゃミスりましたね!」と言ってスタッフたちを笑わせる中、横浜は緊張した面持ちで「すごい」とつぶやいた。
Roverがスムーズに撮影を終えると、いよいよ横浜のリップシンクシーンの撮影へ。彼は直前まで「ここはカメラ目線の方がいいですか?」とスタッフと打ち合わせを行ってカメラの前に向かった。1テイク目のカットがかかると、横浜はすぐにモニター横に移動し映像をチェックして「難しいな」と一言。監督からの「抑揚を大切に」といったアドバイスを受けて挑んだテイク2では、スタッフから「進化した!」との声が飛ぶ。テイク3で彼はさらに自然なリップシンクを披露してみせ、カットがかかるとスタッフから自然と拍手が起こった。
Scene4
夕暮れ時になると、横浜とRoverはスタジオ屋上でのリップシンクシーンの撮影へ。心地よい風が吹く中、2人は美しい夕焼けをバックにテイクを重ねていく。「今日も生きてるよ」と歌うパートでは、Roverの提案で2人がアイコンタクトを取ることに。息の合ったパフォーマンスを見せた彼らは、休憩時には「ほんまにいい曲やなあ」「風が気持ちよかったですね」と和やかに話していた。
Scene5
再びスタジオ内に戻った横浜とRoverは、通しのリップシンクシーンを並んで撮影。Roverに負けず劣らず、横浜も堂々とした振るまいで撮影をこなし、20:30にクランクアップを迎えた。2人はハグをしてお互いを称え合い、笑顔で撮影を終えた。
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横浜流星&Roverインタビュー