ATEEZが3月27日に韓国から日本のファンに向けて行う単独公演「ATEEZ THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END - JAPAN EDITION -」の模様がWOWOWにて独占生中継で放送・配信される。
昨年韓国で放送されたサバイバル番組「KINGDOM : LEGENDARY WAR」に出演し、その強烈なパフォーマンスと個性豊かなキャラクターで多くのK-POPファンを虜にしたATEEZ。その人気は韓国だけに留まらず、2022年1月に開幕したワールドツアー「THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END」は、ファンの熱い要望により、アメリカ・ロサンゼルスでは追加公演が行われ、ヨーロッパでもマドリード、ロンドン、ベルリンで追加公演を予定している。
SCANDALのギタリストであり、メインソングライターでもあるMAMIもATINY(ATEEZファンの呼称)の1人。楽曲制作のためにさまざまなジャンルの音楽に触れていく中でK-POPにも注目し、中でもATEEZの音楽性やキャラクターに特別なものを感じたというMAMIに、日本公演の生中継での放送・配信に向け、ATEEZについて解説してもらった。
文 / MAMI(SCANDAL)構成 / 清本千尋
ATEEZってどんなグループ?
2018年10月、HONG JOONG、SEONG HWA、YUN HO、YEO SANG、SAN、MIN GI、WOO YOUNG、JONG HOの8人はATEEZとしてミニアルバム「TREASURE EP.1 : All To Zero」でデビュー。これまでに「TREASURE」シリーズを5作、「ZERO : FEVER」シリーズを4作リリースしてきました。個性的な8人がそろったATEEZは、普段のにぎやかな雰囲気とステージでの迫真のパフォーマンスのギャップが魅力で、“憑依型アイドル”とも言われています。
メンバー紹介
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HONG JOONG(ホンジュン)
キャプテン&ラップ担当。英語に堪能で流暢な英語を海外公演でもよく披露している。スマホケースをデコったり、筆でバッグに絵を描いたりなど、アイテムをリメイクすることが好き。パフォーマンスは完全に憑依型で、表情の切り替えの機敏さは観ていて気持ちがよくなるほど。曲の中で笑い声が聞こえたらHONG JOONGのラップが始まる合図。また、社会活動に関心があり、デビュー前から個人的に児童虐待防止キャンペーン「ポリッシュド・マン」に継続的に参加。グループの知名度が上がる中で、関係者がHONG JOONGの活動を知り、グループとして「ポリッシュド・マン」の公式広報大使を務めることとなった。
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SEONG HWA(ソンファ)
ボーカルを担当するATEEZの長男。その端正な顔立ちからビジュアル担当と言われるが、アングリーバードに似ているという噂も。とてもきれい好きで、宿舎の清潔さをカーペットクリーナーでキープしており、チーム内の母親的存在でもある。華奢だが大食漢で、ひと口が大きい。ボーカル担当だが、ステージ上でのパフォーマンスと表情管理もほかのメンバーに引けを取らない。
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YUN HO(ユンホ)
パフォーマンス&ボーカル担当。もっとも身長が高いメンバーで、2番目に背が高いMIN GIとのケミ名(コンビ名)は“ツインタワー”。長い手足を持ちながらも、ほかの7人とバッチリそろったパフォーマンスを見せる。明るく元気な性格で、ATINYからはよくゴールデンレトリバーやポムポムプリンに例えられる。
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YEO SANG(ヨサン)
ボーカル&パフォーマンス担当。その美しい顔立ちや鍛え上げられた肉体は、ATINYから「美術館から出てきたのでは?」と言われるほど。ビジュアル面について言及されることが多いが、歌やダンスでも見せ場が多く、パワフルなパフォーマンスも魅力。絵を描くことが得意で「ヘヘッモン」というオリジナルキャラクターを生み出した。正直者な性格で、たまに突拍子のないことを言い出すことも。好物はチキン。
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SAN(サン)
ボーカル担当だが、ステージでは強烈なパフォーマンスを見せ、ファンたちの視線を集めることでも知られている。そんな一方で、普段はおしゃべりが大好きでキュートな性格。鍛え上げた肉体が覗くセクシーな衣装が多く、それに伴うステージ上での表情演技でも多くのATINYを魅了している。チャームポイントはえくぼ。日本語が得意で、会話も難なくこなす。
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MIN GI(ミンギ)
ラップ&パフォーマンス担当。涼し気な一重まぶたとかわいらしい笑顔がチャームポイント。長身でYUN HOとともに“ツインタワー”と呼ばれている。印象的な低音ボイスが特徴で、HONG JOONGとのラップのコンビネーションが抜群。自身のパートに入る前には「fix on」という合図がある。長身を生かしたしなやかなダンスが得意。おばけが苦手。MBTI診断では、メンバーで唯一F(感情)タイプではなく、T(思考)タイプ寄りであることが判明。
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WOO YOUNG(ウヨン)
パフォーマンス&ボーカル担当。昨年6月にYouTubeにて公開されたソロのパフォーマンス動画は、公開直後にワールドトレンド1位となり、1年を待たず1000万回再生を突破した。セクシーなダンスや表情演技が魅力だが、ステージを降りると誰とでも仲よくなれるフランクな性格を発揮。メンバーはもちろん、周りの人をよく気遣い、じゃれ合っているときの笑い声が「イルカのようだ」とも言われている。料理が好きで、メンバーに振る舞うこともある。
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JONG HO(ジョンホ)
メインボーカル担当。歌唱力はK-POP界でも指折りで、正確なピッチ、踊りながらでもぶれない歌声、ハイトーンまで出すことのできる広い声域を持つ。YouTubeで公開されている韓国ドラマ「愛の不時着」のOSTのカバーで、その歌のうまさをぜひ感じてほしい。最年少メンバーだが、しっかり者でATEEZの騒がしい兄たちをよくまとめている。また怪力の持ち主でもあり、りんごを素手で真っ二つに割ることができる。
グループの特徴
ATEEZは、一糸乱れぬダンスパフォーマンスはもちろん、表情演技やボーカル、ラップのスキルも秀逸。そして8人それぞれがメインダンサーを張れるほどのダンススキルの持ち主です。“踊り狂う”という言葉がぴったりな全力のパフォーマンスの見応えは抜群で、画面越しでも彼らの迫力に圧倒されっぱなし! ライブ後の生配信で彼らが、ATINYへの恩返しとしていつでも全力のパフォーマンスを披露していることを話してくれたときには、SCANDALが結成から15年経った今も応援してくれるファンのために楽曲を生み続け、演奏を続けていることと重なる部分があると感じました。
ATEEZのパフォーマンスと切っても切り離せないのが、HONG JOONGが憧れるシンガーソングライター・EDEN(イドゥン)が作る音楽。初めてATEEZの楽曲を聴いたときはこれまでに聴いてきたどのK-POPとも違う印象で、めくるめく展開の楽曲に驚きました。1曲の中にさまざまなサウンドやビートを盛り込み、1番、2番と曲が進むごとにガラリと雰囲気を変えてしまうのが特徴です。独特な音楽にハイクオリティなボーカルとラップ、そして全力のパフォーマンス。これがATEEZの一番の魅力です。
ミステリアスなミュージックビデオ
ATEEZと言えば、考察が捗るMVも見逃せません。“HALATEEZ”と呼ばれる黒ずくめの8人組が、ATEEZのMVにはよく登場します。HALATEEZは、2019年に発表された「HALA HALA (Hearts Awakened, Live Alive)」のMV以降、ATEEZが向き合い続けてきた存在。ATEEZにとってもう1人の自分であるHALATEEZはMVの世界を飛び出し、ライブのVCRなどにも登場します。HALATEEZとATEEZの関係は「ATEEZ ZERO : FEVER Part.1 'Diary Film' Official Video」という16分の映像を観るとよくわかります。
日本に向けた公演「ATEEZ THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END - JAPAN EDITION -」に期待すること
まずATEEZのパフォーマンスをリアルタイムで味わえるという喜びがあります。2020年に日本で行う予定だったツアーはコロナの影響で中止になり、2021年も日本向けに配信イベントを開催してくれましたが、そちらはトークやゲームコーナーもあるファンミーティングでした。今回の「ATEEZ THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END - JAPAN EDITION -」はライブがメインということで、8人のパフォーマンスをリアルタイムでたっぷり楽しめるのではと期待しています! きっと日本語もたくさん話してくれますし、日本でリリースした楽曲の披露もあったらいいなと思っています。今回初めてATEEZのライブを観る人には、ぜひ8人のキレッキレなパフォーマンスやものすごい表情演技に期待してもらいたいです! ATINYみんなでスペシャルなステージを楽しみましょう!
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