本当に純粋な気持ちでスパーンと書けた
──3月リリースの「Born to run」は、そんな「Take your time」との深いつながりを感じる1曲です。
Skye 同時期にこの2曲を書いたんですけど、「Born to run」は俺らがスリーピースになって、大変だったときに支えてくれた家族や友達について歌っています。俺たちは「世田谷から世界へ」と言ってるぐらい、地元やそこにいる人たちが好きなんですよね。もはや支えてくれる人たちへのラブソングです。「俺らがやることはこれからも変わらないし、まだまだやらなきゃいけないことがたくさんあるから、このまま突っ走ってやらないと」という意味を込めて「Born to run」と名付けました。
──ダイナミックな構成もいいですね。
Skye ミュージカルっぽい構成にしました。ギターソロからドラムソロへとつながるようにしていて、ギターソロでは、掛け合いをしています。Paulがギターを弾いて、俺がギターを弾いて、2人のギターを重ねて、Senaがドラムをガーンと鳴らすという感じにしています。
Paul この曲では、Skyeがアコースティックギターを弾いてますけど、これくらいわかりやすくアコギの音が入っている曲はWENDYにはあまりなかったので新鮮です。
──Skyeさんのボーカルにも気持ちが強く乗っていると感じました。
Skye もちろんどの曲も感情ファーストでボーカルを入れていますけど、この曲は特に自分の心に近いものがあったので、そう聞こえたのかもしれません。「Mark my words oh I gotta plan(=俺の言ってることを覚えとけ)」というサビの歌詞が自分からナチュラルに出てきて。本当に純粋な気持ちで「俺らはすごくデカいことをずっと言ってるけど、それをちゃんと成し遂げてよりいい男になって戻ってくるから覚えとけ」と思ってるんです。だからこそ、本当に純粋な気持ちでスパーンとその歌詞が湧いてきて、そこから一気にリリックが書けた。今までにないほど、自然に歌詞が出てきた曲で、俺の中ではすごく特別な1曲です。
──そもそも曲作りはメロディが先でしょうか、歌詞が先でしょうか?
Skye どっちもありますね。この前、アメリカのナッシュヴィルに行ってソングライターの人たちと会ったときに、歌詞だけじゃなくて自分に起きてることをノートに書いて、物として残しているという話を聞いて。最近は、いいなと思った言葉や自分に起きた出来事、そのときに考えていたことを日記のようにノートに書き残すようにしているんです。俺の場合は作詞作曲をするにしてもペンを握って文字を書くなんて全然やってこなかったし、高校も中退してるから(笑)、最初はその行為自体に違和感があったんですけど、今は新鮮で楽しいです。ボールペンで書いてるけど、いずれ鉛筆で書きたいなと思って。
クラブで流れるロックのように
──4月リリースの「Tattoo」は、「Born to run」「Take your time」に比べるとだいぶテイストを変えたにぎやかな1曲で、WENDYの新しい扉を開いたのでは?
Skye 俺らは楽しくワーッと行きたいロックバンドだから、パーティソングみたいなものを作りたいなとずっと思っていて。今までやってこなかったシンセサイザーを取り入れた曲を作ってみました。そのときちょうどNew Orderを聴いていたのもあって、シンプルな音階を入れたくて、最初のリフが生まれたんですよ。最初はギターで考えてたけど、WENDYがこのシンセでやったら新鮮そうだなと、俺がMIDIのキーボードを弾いて音色を決めるのに試行錯誤しました。
Paul いつもとはちょっと違うニュアンスがあるロックになったよね。
Skye ロンドンとか海外でクラブに遊びに行って、クラブで流れるロックもいいなってみんなで話していたんです。
Paul そうそう。ロンドンのクラブはジャンル関係なしにいろんな音楽が流れていてすごくいいねって。「Tattoo」は、そういうところにもフィットするような1曲で、ミクスチャーロックっぽいところもありつつ、歌詞はちょっとかわいげがある恋愛系で、ラフに聴いてもらえると思います。
Skye やっぱり踊れる曲が一番だよね。
ワンマンライブにかける思い
──3カ月連続リリースを経て、4月には渋谷でワンマンライブが決まっています。
Skye この日、Senaの23歳の誕生日なんですよ。誕生日という話題が出たので話しますけど、バンドを結成した16、17歳の頃にみんなで「ハタチのときに俺らはこんなふうになって、こんなことをしてて」と話していたことが、まだ全然叶ってない。あの頃から俺たちは「夢だけは絶対にあきらめない」ってことだけはずっと共有してきたじゃん?
Paul・Sena (頷く)
Skye 想像がつかないようなその景色をなるべく早く俺らは見たいし、WENDYを聴いてくれている皆さんにも見せてあげたい。ワンマンライブはそのスタートになるようなライブにしたいなと思ってますね。
Paul ライブのタイトルにもそういった意味を込めました。
Skye 「みんなの信頼が俺らの火になる」を意味する「Your Faith, My Fire」というタイトルです。みんながWENDYを信じてくれる限り俺らは止まることはないんで。
Paul うん。その正直な気持ちをライブでもぶつけたいですね。
──では誕生日でもあるSenaさんからも、ワンマンライブにかける思いを聞かせてください。
Sena (パンチのポーズを繰り出す)これで行きます! 盛大に、楽しんでいきましょう!
プロフィール
WENDY(ウェンディ)
東京・世田谷区在住のSkye McKenzie(Vo, G)、Paul(G)、Sena(Dr)のからなるバンド。2020年10月、世田谷区の青少年センターで出会ったメンバーで結成された。2022年4月に東京・下北沢 BASEMENTBARにて初のワンマンライブを開催。同年5月に1stシングル「Rock n Roll is Back」をリリースした。その後「SUMMER SONIC」や「METROCK」などの音楽フェスに出演。2023年8月にはビクターエンタテインメントより1stアルバム「Don't waste my YOUTH」をリリースし、メジャーデビューを果たした。2025年10月にアメリカ、11月にイギリスツアーを敢行。2026年2月より3カ月連続で「Take your time」「Born to run」「Tatto」の3曲をリリースし、4月25日に東京・Veats Shibuyaにてワンマンライブ「Your faith, My fire」を行う。
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