12. THANX

──この曲もデモに入っていた曲で。ライブではずっと演奏している曲ですね。

KENTA　高校3年生の頃にサビはできてたんです。WANIMAの前身のHANIWA時代から。

KO-SHIN　サビだけライブでやったりしてた。

KENTA　「ありがとうを込めて歌った この気持ちに嘘は無いと さよならが教えてくれた 離れるのは距離だけと」っていう歌詞だけ持って、俺は東京に出て、KO-SHINくんは自衛隊に入ったんです。で、KO-SHINが自衛隊入ってる間は、友達の結婚式でサビのフレーズだけアコースティックで歌ったりして。

KO-SHIN　で、FUJIくんの前のドラムが入ってから詰めていった。

KENTA　FUJIくんが入る前に出した、最初のデモに入ってます。FUJIくんが入ってからパワーアップしました。

──今聴くと結婚式にぴったりだと思いますが、高校3年生の当時、結婚式のための曲を書こうと思っていたんですか？

KENTA　高3のときに、熊本と東京の距離について思うことがあってサビを作って。で、Aメロを作るタイミングで姉ちゃんの結婚が決まったので、結婚する姉ちゃんへの思いも入れた感じです。結婚に限らず、何か新しいことを始める人に届いてほしい曲です。

──この曲はミュージックビデオにもなっていますね（参照：WANIMA、オーディエンス大暴れ＆バイクが宙を舞う「THANX」MV）。

KO-SHIN　お客さんをエキストラで入れてのMV撮影が初めてだったので、お客さんが飽きたりせんか不安だったんですけど、撮り終わったらお客さんが「すごいよかったです」って言ってくれて安心しました。

KENTA　お客さんが2～3人のときからやってきたので、まさかあんなにたくさんの人が集まってくれるとも思わなかったですし。

KO-SHIN　できあがったMVを観て昔を思い出しました。この曲は初めてのライブでも演奏してるし、最初のレコーディングでも録ってるし。東京でライブするときは絶対やってたんやないかな。この曲への思い入れはほかの曲よりも強い気がします。

KENTA　まだ正式に音源化されてないのに、ライブでやったらみんな覚えてて歌ってくれて。恥ずかしくなるくらい青臭くてシンプルですけど、ずっと歌ってゆきます。

13. また逢える日まで

KO-SHIN　この曲は合宿でできたよね？

FUJI　ライブをイメージしてKENTAが進めていきました。

KENTA　その合宿中、全然曲ができんくて。この曲ができたときはアガりましたー。

FUJI　テンション上がりすぎて、夜中に車走らせました（笑）。

──この曲は最後の曲ですけど、「ラララ」のシンガロングで始まるからか、今までのWANIMAの作品の1曲目っぽさもあって、終わりというよりまた始まっていく感じがしました。

KENTA　ここからまた1曲目に戻って聴いてもらえれば。あと最後の曲には「また逢える日まで」ってタイトルを付けたいなとずっと思ってて。ようやくぴったりな曲ができました。

とにかく聴いて“イって”くれ

──この13曲の入ったアルバムに「Are You Coming?」というタイトルをつけた理由を教えてください。

KENTA　とにかく聴いて“イって”くれと。いろんな意味で“イって”ほしいですね。

──アルバムができあがって、手応えはいかがですか？

FUJI　曲数が多い分いろんなWANIMAを楽しめると思うんです。僕は単純にWANIMAの曲が一番好きなので、それがうれしかったですね。聴いてくれる人も同じように感じてくれたらいいなって思っております。

KENTA　いろんな人が、いろんなタイミングで聴くと思うだけでもううれしいし、ライブで一緒に歌えるって思うとワクワクします。聴いたら、感想を持ってライブハウスに来てほしいです。

KO-SHIN　早く聴いてほしいなと思います。それだけ自信があります。あとCDを買ってほしいです。

FUJI　トレイラーとかMVを観て歌詞をTwitterに書いてくれてる人がいるんですけど、間違ってることも多くて。KENTAが悩んで苦しんで出した歌詞なので、ぜひ歌詞カードを読んで聴いてほしいです。

KENTA　僕は言葉がすごく大事だと思っているので、例えばあえて平仮名になっているところには2つの意味を込めてたり、そういうこだわりがあるのでそれを感じてほしいです。日本語でやってるので、そこは聴く人にもわかってほしいなと思っています。

ゆくゆくはフライデーに載れるように！

──11月21日にはレコ発ツアー「Are You Coming? Tour」がさっそく始まります。ツアーファイナルは東京・Zepp DiverCity TOKYOとずいぶん大きな会場になります。

KENTA　まだまだこんなもんじゃないっていう気持ちはありますけど、Zepp DiverCity TOKYOは目標の1つなのですごい“チカラー”って感じです。

──PIZZA OF DEATH RECORDSから1stミニアルバム「Can Not Behaved!!」を出して1年が経ちました。振り返っていかがですか？

KENTA　この1年、たくさんの人の支えのもと音楽をやれてすごく充実してました。けど現状にはまだまだ満足してないです。

FUJI　たくさんフェスに出させてもらいました。頂いたチャンスを生かし、お客さんと音楽を共有したいです。

KENTA　大きいステージに見合うようにお客さんとともに成長していきたいです。ワンチャンもさらに増えるでしょうし。ゆくゆくはフライデーに載れるように！（笑） 期待しててください。