カワクボタクロウ(B)
ノイズだと思ってたら雨音でした
──カワクボさんはMaroon5「This Love」とジャック・ジョンソン「Banana Pancakes」を挙げていただきました。
Maroon5「Songs About Jane」ジャケット
Maroon5のほうはめちゃくちゃダイナミックレンジが広い曲で、正直に言うと「キックでかすぎやろ」って思ってたんですよ。でも、ハイレゾで聴いてみて安心しました。
──どういうことでしょう?
CD音源だとキックの音が割れてて、再現できてないんですよね。ベースを食っちゃってるというか、バランスも悪く聞こえてしまって。でもハイレゾで聴いたらすごくバランスが取れていて、「これこれ」っていう感じでしたね。
──ハイレゾだと、1つひとつの楽器がはっきりと聞こえますよね。
たぶん僕がベーシストっていうのもあると思うんですけど、低音のほうが音の解像度の違いがわかりやすいような気がします。CD音源だと大味になっちゃうんですけど、ハイレゾの音は角張ってないというか。そこがびっくりしましたね。あと、サビの部分でこれまで聞こえてなかったベースのゴーストノートがちゃんと聞こえて感動しました。ああいうのって潰れがちというか埋もれがちなんですけど。
ジャック・ジョンソン「In Between Dreams」ジャケット
──「Banana Pancakes」をハイレゾで聴いた感想は?
恥ずかしながら、初めて気付いたことがありまして。この曲、イントロにアコースティックギターを録るときに入ったノイズがあると思ってたんですけど……今日聴いたら雨音でした。
──そうなんですよね。この曲、「外は雨だから出かけるのやめなよ。僕がバナナパンケーキ作るよ」っていう歌ですもんね。
いやあ……雨音の1つひとつまで聞こえる気がして、びっくりしちゃいました。アーティストがこういうところまでこだわって作ってるんだなっていうのがよくわかりましたね。あと、アコギの音色がすごく自然でしたね。やっぱ倍音なのかな? 僕もたまにアコギを弾くんですけど、倍音が聞こえないことが多いので、音源で聴いたときにちょっと違和感が出るんですよ。でもこれを聴いたらギターと歌が一体だなと思いましたね。それにスライドがめっちゃ滑らかで。きっとチョーキングとかもいいんだろうなあ。
──ウォークマンの操作性については?
まとまっていて使いやすいですね。例えばボリュームの操作ボタンがちょうど親指にフィットするようになってたりとか、ボタンの凹凸具合も絶妙ですよね。ポケットに入れたまま画面を見ないでも次の曲に飛ばせるし、きっとそういうのを考えて作ってるんだろうなって。全体的にデザインの完成度が高いと思いました。
──カワクボさんは今回の撮影でボルドーピンクをチョイスされました。
ピンク好きなんですよね。このボルドーピンクは光沢があって、想像以上に高級感があると思いました。目立つしいいですね。
──このウォークマンをどういうシーンで活用したいですか?
今回ハイレゾのすごさを体感したので、リアルに僕が仕事で使いたいと思いました。キュウソってライブで誰か別の人の曲のフレーズを弾いたりするんですけど、そうやってコピーするときにハイレゾ音源だと細かいところまで確認できるので。あと読書するときとか、外界から隔絶されたいときにノイズキャンセリングをオンにしてその世界に没頭するのもいいと思いますね。
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