ナタリー PowerPush - version 21.1

2010年代の新ロックパーティ始動!フロントマン3人の居酒屋トークを実況中継

6月13日(土)、新しいロックパーティ「version 21.1」がスタートします。2010年代を担う新鋭バンド達による、明日のロックを切り開くための新たなるロックパーティです。

その記念すべき第1回が、サカナクション×OGRE YOU ASSHOLE×the telephonesの3組によって行われることが決定! 実はこれ、音楽雑誌「MUSICA」5月号で行われた、サカナクション山口一郎×オウガ出戸学×テレフォンズ石毛輝の鼎談中に盛り上がったことがきっかけで決 まった組み合わせなのです。というわけで、その鼎談を大公開!(「MUSICA」掲載テキストの別編集Verです!)

時は3月12日、場所は金沢の某居酒屋。金沢のライブハウス:vanvan V4での対バンライブを大熱狂の中で終えた3組が集合して盛大な打ち上げが開催される中、ボーカリスト3人に集まってもらって鼎談してもらいました。マジメな音楽話からユル~い居酒屋トークまで、たっぷりとどうぞ!

取材・文・撮影/有泉智子(MUSICA)

 
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山口「エンタテインメントとアンダーグラウンドの中間を狙ってる」

山口一郎(サカナクション/Vo,G) 今日のこの3バンドって、本当にいい組み合わせだったよね。3バンドとも志は同じなんだけど、ちょっとずつ目指してる音楽性やスタンスが違うっていう。

出戸学(OGRE YOU ASSHOLE/Vo,G) 確かに。

山口 どのバンドも、それぞれの形とやり方でエンタテインメント・ミュージックとアンダーグラウンド・ミュージックの間のことをやろうとしてると思うんだけど。

出戸 本当に、3バンドともそうだね。

石毛輝(the telephones/Vo,G) 方法は違うけど、みんな意識的にその隙間を狙ってやってますよね。で、たぶんテレフォンズは一番ナンパなやり方でそれをやってるという(笑)。

山口 でも、テレフォンズはむしろ直球だと思うけど。

石毛 直球は直球ですね。やっぱり、いかに大衆に向けて曲を作るかってことは大切なところだと思ってるので、あまりヒネリは加えない。そこは考えてますけど。

山口 でも俺さ、チルアウトの曲を作ってほしいんだよ。

石毛 ははははははは、いや~まだ早いです!

山口 でも60分セットとか45分セットでさ、1曲チルアウト的な、リズムがもうめちゃあんのかないのかわかんないような曲が1曲あってもメリハリつくかなあと思ったけどね。

石毛 ノブ(岡本伸明/Syn)が多分やることないですよ。で、あいつ、動いてないと死んじゃうんで。マグロみたいなもんで(笑)。

サカナクション

山口 たとえばさ、いわゆるオリコンのトップに入ってるようなものーー別にそれはそれであっていいと思うんだけど、でも、それが大衆ミュージックとして浸透していくことに俺はすごく疑問を感じていて。まだお小遣いでCD買う人達がいっぱいいるわけじゃない? そういう人達をいかにロックやバンドっていうシーンに引き込んでくるかっていうことが、俺達のジェネレーションの使命だと思うんだよ。俺達みたいに(ポップとアンダーグラウンドの)中間を狙ってるバンドが、そこをどう作っていくかっていう……音源だけ じゃなくて、ライブって現場でもいかに状況を作り、獲得していくかっていうのがすごく重要な気がする。ちょっとずつでもいいから右肩上がりになってさ、それがシーンの拡大と直結したらすごく面白いと思うんだよね。だからこの3バンドでやりたいんだけど。

石毛 なんか日本って、向こう(海外)ほどバンドが力持ってない気がするんですよね。

山口 そうだね。ライブハウスに行く習慣がないんじゃない、日本人って。

石毛 ないですねぇ、それも変えたい。まぁチケットが高いっていうのもあるかもしれないけど。

山口 やっぱりライブでさ、シーンみたいなの作っていけたらいいよね。音源もそうだけど、そのときしか表現できないものだったりエネルギーだったり、絶対にあるじゃない?

石毛 うん、そうっすね。だからイベントとか、本当に大事だと思うんですよね。「Kings」やってるのも、やっぱりそういう想いがあるからだし。俺らが盛り上げてかないと、次の世代に繋がらないっすよね。

出戸「今は4人の音だけで勝負したいんだよね」

山口 オウガって今の2ギター、1ベース、1ドラムに何か足したりすることもある?

出戸 レコーディングでは足すけど、ライブではシンセの音とかは絶対入れない。そういうストイックな感じで勝負したいんだよね。完全に生音だけでがっつりやって、たとえばディスコサウンドみたいなのやるときも、もうほんとに4>人だけでやれることでやるっていうか。まぁいつかは他の音を入れまくる方向に行くかもしれないけど、今はそっちのほうがなんか自分達でしっくりするっていうか。それに、シンプルにギター2つとベースとドラムっていう構成でも、やっぱり無限の可能性があるから。今はそこで試したい感じがあって。

OGRE YOU ASSHOLE

山口 そこでほんとにカッコいいものができたら究極だよね。

出戸 究極だね、うん。

石毛 わかる。いろいろ足したいけどやっぱ、俺らもライブは4人でやってる音っていうのがテーマなんだよね。今作ってるアルバムもそういう意識が強いものになってて……なんかロックの方向に振り切ろうと思って、最近はもうほんとそっち。もう打ち込みの音は使わないようにしてる。

山口 俺らの場合は逆にシンセ使いまくりでコンピュータも同期させてっていう方向に行ってる。で、生で弾いてる音と同期させてる音の違いをいかに感じさせないようにするかっていう、そういう次元に(笑)。

出戸 でも、サカナクションはすごいと思う。あそこまでやれるのはすごい。

石毛 しかもライブでちゃんと弾いてますよね。

出戸 そうそう、俺ずっとシーケンスだと思って聴いてたら弾いててびっくりした(笑)。

山口 ああ、同期と一緒に弾いてるんだよね。でも、それこそ昔は全部手動でやってたの。サイドチェイン・コンプも人力で(笑)、たとえばキックがドンッて鳴ってるときは自分でシンセのボリューム絞って、キック抜けた瞬間に一気にフルボリュームにするっていうのを手動でやってた。

石毛 うわぁ、めちゃ忙しいじゃないっすか。

山口 うん、キツかったねあれは(笑)。さすがに今はちゃんとトラックにしたけどね。でもやっぱ生音の強さってあるから。そこは大事にしたいよね。

version 21.1 公演情報

version 21.1始まります。

21世紀のこれから始まろうとしている次の10年、2010年代。それが21.1。

音楽の歴史は、70年代、80年代なんて、10年の区切りで語られることが多いけど、これから始まる、つぎの10年を象徴していくであろうアーチストが主役になるイベント。それが「version 21.1」です。「21.1」には1年早いけど、音楽の歴史の 証人の一人になってみませんか?

出演:サカナクション、OGRE YOU ASSHOLE、the telephones、前田博章(DJ)

会場:新木場STUDIO COAST

日程:2009年6月13日(土)

開場/開演:17:00/17:30

前売:3200円(ドリンク別)

発売日:2009年5月10日(日)

・チケットぴあ
(0570-02-9999 P-CODE:322-990)

・ローソンチケット
(0570-084-003 L-CODE:76825)

イープラス
(先行抽選予約受付:4月22日(水)18:00まで)

問い合わせ:VINTAGE ROCK std.
(03-5486-1099)

主催:version 21.1実行委員会

企画・制作:UK PROJECT / FISHY COMPANY / HIP LAND MUSIC CORPORATION / VINTAGE ROCK std.

後援:MUSICA / ナタリー / スペースシャワーTV

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