TSUKEMEN「X」 PR

TSUKEMEN|結成から10年、新たな道への第一歩

TSUKEMENが4月18日にニューアルバム「X」(テン)をリリースする。

バイオリン2本とピアノからなるインストゥルメンタルユニット、TSUKEMEN。メンバー全員が音楽大学出身である彼らはオリジナル曲のほか、クラシック楽曲に斬新なアレンジを施したり、映画やアニメ音楽をカバーしたりと幅広い音楽性でファンを増やしてきた。昨年にはメンバーが初めて収録曲すべての作曲を手がけたフルアルバム「RECHARGE」をリリース。そして2018年、彼らは結成10周年の節目となる年に、10枚目となるアルバム「X」を発表する。新たな境地に足を踏み入れるTSUKEMENの挑戦とは? 3人にじっくり話を聞いた。

取材・文 / 原典子

土台作りの10年を経て、新たなステップへ

──これまでは、3人だけによる完全にアコースティックな“生音”にこだわって活動してきたわけですが、今回のアルバムでは一部の曲にベースやドラム、打ち込みなどが入っています。これはTSUKEMENにとって大きな変化ですよね?

SUGURU(Piano) そうですね。バンド編成の曲が入っているのが最大の変化です。まだ実際にベースやドラムが入った編成でライブはしていませんが、お客さんを巻き込んで、一緒に作り上げていくようなライブにしたいという思いでアルバムを作りました。僕らのこれまでのライブは、どちらかと言うとクラシックに近いと言うか、「自分たちは演奏する、お客さんは聴く」というスタイルだったと思うんです。でも、これからはお客さんも手を叩いたり、歌ったり、体を動かしながら楽しんでいただけたらいいなと。

──ところどころに手拍子やコーラスが入っているのは「一緒に盛り上がろうよ!」っていうTSUKEMENからのお誘いなんですね。

SUGURU そこに乗ってきていただけたらいいですね。クラシックにもワルツというジャンルがありますが、今の時代ってやっぱりロックだったりクラブミュージックだったり、踊るための音楽が多いと思うんです。そういう意味で、「もっと体を動かしたい!」という方々にもアピールできるように、いろいろと試行錯誤しているところです。

TAIRIKU(Violin) 実は2016年にも、バンドを入れた編成で「J Beat!」というマキシシングルを作っていて、そこで試してはいたんですよ。確かに、これまで生音であることをアピールしてはきましたが、決して生音でしかやらないという意味ではなく、それ以外のことにもチャレンジしてみたい気持ちは最初からみんなの中にあったんです。別の楽器を足す話も今まで何度も出ましたが、そのときは機が熟さなかったと言うか、3人としてできることやカラー、存在感という部分で、まだ腑に落ちていない部分があったのだと思います。それが、ここにきてようやくしっかりした土台ができて、好奇心に身を任せても大丈夫な状態になったのかなと感じますね。

──3人だけの世界がしっかり確立したからこそ、次のステップに進めると。

TSUKEMEN

SUGURU 僕も結成10周年にしてようやく、アンサンブルやコンビネーションの土台が固まってきたと感じます。ここからが新しいチャレンジです。

──新しいチャレンジと言えば、バンド編成の曲ではレコーディングの方法もだいぶ勝手が違ったのでは?

KENTA(Violin) 自分たちからしたら、初体験ばかりのレコーディングでした。ベースやドラム、パーカッションなどいろいろな楽器が入る曲では、1曲の録音でほぼ1日使ってしまったり。とても楽しかったし、勉強になりましたね。

SUGURU 僕ら3人は「いっせーのせ」で同時に録って、それとは別にベースやドラムを録った曲もあったりして、基本的には3人だけでも成り立つようなスタイルではあるんです。そこにドラムが入ることで、「ここが頭」っていうのがより明確に伝わるようになったり、とにかく世界が広がりますね。「J Beat!」のときは、どんなふうに音を重ねるかはアレンジャーやドラマーにお任せした部分があったんですが、今回は「そこ、音抜いて」とか「これぐらいのテンポ感で」とか、ある程度こちらの要望も伝えて、ディスカッションしながら作り上げていくことができました。

──2曲目の「雨ノチ晴レ。」なんかは、完全に2000年代以降のロックのビート感と言うか。フェスとかでやってもおかしくない感じですよね。

SUGURU 僕らもロックが大好きなので、自分目線で考えて「こういうのがきたら乗れるんじゃないかな」というリズムやテンポにしました。バンドとはうまく絡めたんじゃないかなと思います。

──アルバムの冒頭から3曲目まではバンド編成の曲、そして4曲目の「Volcano」以降は基本的に3人の生音をメインにした楽曲が続きますが、その対比も鮮やかでした。

TAIRIKU そのあたりの配置は考えました。バンド編成の3曲目までがさわやかな感じだったので、3人だけの編成に戻る「Volcano」はちょっとダークでソリッドな感じにして対比を付けています。5月26日公開の映画「ゼニガタ」の主題歌にもなっているので、映画の世界観に合わせて仕上げました。

──その次の「YUZARI」も、ジプシー風のバイオリンと和風のピアノが絡んですごく面白いです。

SUGURU お客さんがみんなで叫べるようなバンドっぽい曲を入れた一方で、クラシカルな曲が聴きたいファンの方たちはどうかな?と考えたときに、バイオリン1本の音がちゃんと味わえるような曲を入れたいと思って。

TSUKEMEN「X」
2018年4月18日発売 / KING RECORDS
TSUKEMEN「X」

[CD]
3000円 / KICC-1454

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収録曲
  1. WINNING RUN
  2. 雨ノチ晴レ。
  3. 虹を見上げて
  4. Volcano
  5. YUZARI
  6. Shine!
  7. Continue Forever
  8. 金木犀~追憶のカケラ~
  9. Sparking!!
  10. SHINGEKI
  11. KYOSAKU
  12. 世界で一番遠い君へ

ライブ情報

TSUKEMEN LIVE 2018 "X"
  • 2018年4月21日(土)長野県 軽井沢大賀ホール
  • 2018年4月22日(日)新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
  • 2018年5月3日(木・祝)神奈川県 鎌倉芸術館 大ホール
  • 2018年5月26日(土)福井県 福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくい 小ホール
  • 2018年5月27日(日)石川県 北國新聞赤羽ホール
  • 2018年6月2日(土)千葉県 青葉の森公園芸術文化ホール
  • 2018年6月3日(日)埼玉県 和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール
  • 2018年6月30日(土)東京都 東京オペラシティ コンサートホール
  • 2018年7月7日(土)長野県 松代文化ホール
  • 2018年7月8日(日)長野県 松代文化ホール
  • 2018年7月14日(土)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
  • 2018年7月15日(日)宮城県 日立システムズホール仙台 コンサートホール
  • 2018年7月29日(日)兵庫県 神戸新聞 松方ホール
  • 2018年8月25日(土)静岡県 アクトシティ浜松 中ホール
  • 2018年9月1日(土)広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
  • 2018年9月2日(日)山口県 DREAM SHIP(下関市生涯学習プラザ)海のホール
  • 2018年9月29日(土)岡山県 岡山市民会館
  • 2018年9月30日(日)島根県 島根県民会館 中ホール
TSUKEMEN(ツケメン)
TSUKEMEN
TAIRIKU(Violin)、KENTA(Violin)、SUGURU(Piano)の3人によって結成されたインストゥルメンタルユニット。2008年12月開催の東京・サントリーホール ブルーローズ公演でコンサートデビューし、2010年3月にはキングレコードよりアルバム「BASARA」でメジャーデビューを果たした。メンバー全員が音楽大学出身で、それぞれが作曲を手がけている。コンサートではマイクやスピーカーなどの音響装置を通さない、生音にこだわった演奏を展開。日本のみならずアメリカ、韓国、ドイツ、オーストリアなど世界各国でも公演を行っている。結成10周年を迎えた2018年の4月には、J:COM TVでグループ初のレギュラー番組「TSUKEMEN TV」 の放送が開始。同月18日にはニューアルバム「X」をリリースする。