ネオヒップホップで勝負！

──連続リリースのあとはどのようなことを考えているんでしょうか？

4月か5月くらいに今回リリースしてる楽曲の中からイケてるチューンをセレクトしてフルアルバムをリリースしようと考えてます。もちろん新曲も入れて。で、僕的には新しいヒップホップを作りたいと思ってるんですよ。

──それはどんなスタイルのヒップホップですか？

ロサンゼルスのアーティストでマッド・ライオンっていうのがいるんですけど、彼が「おまえは絶対に伸びる。日本にはおまえみたいなPIMP（ピンプ）スタイルのヒップホップをやるやつはいないからだ。それにおまえには金もある。そのライフスタイルをそっくりそのまま曲にして出していけばいいんだ。だからおまえはPIMPスタイルで成功する」って僕にしつこく言うんですよ。その言葉を信じて僕にしかできないPIMPスタイルで走ってみようかなと。

──たしかに不景気な今の日本ではめずらしいスタイルですよね。そもそもそんなにゴージャスな生活を送ってるアーティストもそうそういないと思いますし。

PIMPスタイルの新しいヒップホップっていうのは僕の今の本拠地でもある六本木系だと思っていて。ここで成功してるっていうのが重要なんですけど、新しい名称を付けるなら“ネオヒップホップ”ですかね。そういうものをブランドとして立ち上げたいと思ってます。

──それはPIMPスタイルを全面に出したヒップホップということですか？

そうです。今までの日本で流行ってきたヒップホップって、ちょっと心地よいメロウなものやラブソングが多かったじゃないですか。そっちではなくて今の日本で僕にしかできない豪華でド派手！ いい女といい酒と飛び交うキャッシュ！ってスタイルをネオヒップホップとして打ち出していこうと考えています。それもあって下地作りも兼ねてさまざまなジャンルのアーティストのプロデュースなんかもやっています。

──SAYALAさんのプロデュースもその一環ということですね。

そうです。要はそういう若者を育てていって日本を元気にしたいんですよ。だから音楽で目標に向かって挑戦したい、将来有望な若者にはどんどん投資してますし、ちゃんとレッスンも受けさせてます。SAYALAもR&Bのジャンルでトップアーティストになってほしいからいろいろと今準備をしている段階ですね。すごいことが起きますよ！

僕が若者の先頭に立って引っ張っていきたい

──やっぱりTOMOROさん的には今の日本の若者は元気がないと思いますか？

はい。それに派手なやつがまったくいない。これは皆さんが思ってるより本当にやばいって思いますよ。もっと外に出ていろんなことを学んで、勉強して、たくさん金を稼いで、それを街や国に落としていかないと。それで日本の経済をぶん回していこうぜっていうことを言いたくてね。だからまずはそういうことをいろんな場所で発言できるように、もっと僕がエンターテイメントの業界で目立っていかないといけないと勝手に思ってます。

──TOMOROさんほど派手な若者を見つけるのも難しそうですが（笑）。

あははは（笑）。でもね、僕は年配の方と食事したりする機会が多いんですけど、そういう方と話してみるとやっぱり今の若者は弱いんだなって思います。「おまえらの代はショボいな」みたいに言われちゃうんですよ。悔しいけどその通りですからね。本当にバカにされますから。だから僕が先頭に立って若い人たちを引っ張っていきたい。僕がやるしかないって思ってます。

──それはアーティストとしての目標と直結してるんでしょうか？

そうですね。そうやって活動することで日本の若者が元気になってくれればなと。だから2014年はもう本当にそれ一筋で動いていきたいと思ってます。