渡辺淳之介が公開説教!? BiSHがいないWACKの未来に向かって (4/4)

~ASP編~

ASP

渡辺 ASPはメジャーデビューしたばかりで勢いに乗っていくところですね。ギャンパレがメジャーデビューするときにツイートしたことがあるんだけど、メジャーデビューするときの輝きは1回しかない。今ASPはその光の中にいるというか。だからどう波に乗っていくかが大事ではあるけど、新機軸として最新曲がApple Musicでトップソングに上がってくることが悲願でした。新曲を出してもなかなか上に来ないという状況が各グループにあったので、それを打破できたというところでは、一番前に向かっているんじゃないかな。ここから全グループが前を向き始める時期になると思いますし、その中で先陣を切れたし、失うものも少ない。だいたいほかのグループはワンマンライブのチケットが売り切れる中、ASPは本当に埋まらない。ファンがASPに試練を与えてくれてるという状況だから、がんばりましょう。たぶんここから全グループが前を向き始める時期だと思うんですけど、その中では一番先陣を切れるし、失うものも少ないのでそれが一番いいところですかね。それと、メジャーデビュー曲の「Hyper Cracker」は本当にいい。全グループで考えるとすごい曲数になるけど、あの曲はフル尺で歌えるもん(笑)。

モグ 「先陣を切れる」って言葉、生きてて初めて言われました! 勇気が湧いてきます。でも本当に、今度こそワンマンの会場をお客さんで埋めたいです。12月23日にZepp DiverCityでワンマンがあるので、それに向かってがんばります!

──「個が突き抜けないと」というお話の続きですが、個の力というところだとBiSHメンバーがそれぞれのポテンシャルを開花させている印象があります。

渡辺 「何かで目立てばいい時代」なのかなって思うんですよね。それぞれの得意分野がある中で、もちろん歌やダンス、トークは大事な要素だけど、それ以上にいろんなことが実を結んでるなと感じるのがBiSHですね。BiSHはアイナ・ジ・エンドを軸として、振付がユニークだったり、ほかにも変なハシヤスメ・アツコがいて、変なモモコグミカンパニーがいて、変なリンリンがいて、変なチッチがいて。アユニ・Dはアユニ・Dですね。ほかのグループがBiSHと比べて何が違うのか、1つ言えるのは「とりあえずやってみよう」というところに対して、がっつり考えて向き合う姿勢があるかどうかというところかなと思います。例えばトギーに「お前、ベース弾いてみろよ」と言ったとしても練習できないと思うんだよね。なんちゃっての「やってみました」ならできるだろうし、それは僕も一緒ですけどアユニは本当にずっとベースを触ってたと思うんですよね。何に対してでもチャンスをつかめるかどうかは、「これをやろう」と決めたその瞬間から、どこまでひたむきに努力できるかにかかってます。時間のかかることだから大変なのもわかるけど、多くのメンバーが目の前のことしかやらないからあとからジワジワ効いてきて、突き抜けてくるような突き上げがない。今のことだけを考えていたらジャンプアップできないわけです。

左からモグ・ライアン(ASP)、渡辺淳之介。

左からモグ・ライアン(ASP)、渡辺淳之介。

左からモグ・ライアン(ASP)、渡辺淳之介。

左からモグ・ライアン(ASP)、渡辺淳之介。

モグ 確かに私たちは目の前のことにただ必死で、視野が狭くなってると感じるときがあります。メジャーデビューした今、たくさんの大人の方々と関わり始めている中で、その状況にただ身を任せるんじゃなくて、純粋に「あれをやってみたい」とか「こんなふうになりたい」という姿勢を、貪欲に示したいです。私はBiSHさんの「今までなしだったものをありに変えていく」という姿勢がカッコよくて尊敬しています。何事にも無理でしょと決め付けることなくいたいです。

ヤママチ 自分は本当に「今」しか見られていないんだなと痛感しました。やってみようと思うこととか実際にやってみるというのは割と簡単にできてしまうけど、それをずっと続けることはすごく難しいです。でもやらなくては未来につながらないし。私は今まで「先を見据えて」という考えで何かをやれたことがなかったかもしれないので、これからはその考えを持ってやっていかなきゃなと思いました。

~BiS編~

BiS

渡辺 BiSもいいですね。夏にメンバーが1人辞めましたけど、負のパワーをプラスに変えていくのがBiSであって、それこそがBiSっぽいなって思っています。第1期BiSの状況にも重なるところです。辞めた人についてはお互いに思うところがあるから今があるわけですけど、BiSっていうのはそういう出来事を乗り越えてやってきた。3期BiSに関してはメンバー変わらずの状況が長かったので、1人抜けたというのは現状を壊して前に進むいい機会だったと思うしかない。これからどうやっていくかがBiSの真骨頂なんです。だいたいBiSは悲劇しかないから。トギーだって足を痛めて休んでたし。

トギー 私は無事に復帰できましたけど、本当だったら5人体制で復活するぞってタイミングで1人辞めちゃって、グダグダ感が出たのは確かです。予想外でした。

渡辺 そういうところがBiSなんだよ。

左からトギー(BiS)、渡辺淳之介。

左からトギー(BiS)、渡辺淳之介。

左からトギー(BiS)、渡辺淳之介。

左からトギー(BiS)、渡辺淳之介。

トギー 起きたことはもうどうしようもないから、ここからどうしていくかを見ていてほしいですし、幕張での姿にも注目してもらいたいです。

渡辺 今日、こうやって話して改めて思いましたけど、各グループ、本気で変化しようとしています。すごくいい時期に11月23日に幕張メッセイベントホールでいろんなものが出せるのか、改めて客観的に感じているところで楽しみです。

ライブ情報

「Even without BiSH, this is WACK」

「Even without BiSH, this is WACK」キービジュアル

2022年11月23日(水・祝)千葉県 幕張メッセ 幕張イベントホール
OPEN 13:30 / START 14:30
<出演者>
ASP / BiS / ExWHYZ / GANG PARADE / 豆柴の大群

チケットぴあで購入

プロフィール

ASP(エーエスピー)

音楽事務所WACK所属の女性グループ。現在のメンバーはユメカ・ナウカナ?(ex. CARRY LOOSE)、ナ前ナ以、モグ・ライアン、マチルダー・ツインズ、ウォンカー・ツインズ、チッチチチーチーチー、リオンタウンの7人。2021年3月に行われた合宿型オーディション「WACK合同オーディション2021」の最終日に全面覆面姿でお披露目された。5月に1stアルバム「ANAL SEX PENiS」をリリースし、東京・中野heavysick ZEROでお披露目ワンマンライブを開催。9月に1stシングル「the MAN CALLiNG」を発表し、10月からは「MARCH of ROGUES TOUR」と題したワンマンツアーを行った。11月の東京・LIQUIDROOM公演でナアユがグループを脱退。入れ替わるように新メンバーとして双子の姉妹であるマチルダー・ツインズとウォンカー・ツインズの2名が加入した。2022年1月に2ndアルバム「PLACEBO」をリリース。2月に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ「ANTi SOCiAL PAiNS」を行い、4月に2ndシングル「BOLLOCKS」を発表した。その後のツアー「ACOUSTiC SAD ORCHESTRA TOUR」より新メンバーのチッチチチーチーチー、リオンタウンを加えた7人体制で活動している。8月に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でのワンマンライブ「ACOUSTiC SAD ORCHESTRA TOUR FiNAL - 一触即発 - CRiTiCAL SiTUATiONS」を開催し、シングル「Hyper Cracker」でavex traxからメジャーデビューを果たした。9月より全国ツアー「GOD SAVE the ASP TOUR」を開催。同ツアーのFiNALは12月23日Zepp DiverCityにて開催予定。

BiS(ビス)

イトー・ムセンシティ部、ネオ・トゥリーズ、トギー、ナノ3からなるアイドルグループ。もとは2010年にソロアーティストとして活動していたプー・ルイを中心に結成された。2期BiSが2019年5月に解散し、同年6月に第3期BiSが始動。2021年2月に日本クラウン内のBiSプライベートレーベル・ULTRA STUPiD RECORDSから6曲入り音源「KiLLiNG IDOLS」をリリース。5月に初の両A面シングル「TOUCH ME / LOVE」を発売し、7月から全国20カ所40公演のワンマンツアーを開催。10月には東京・中野サンプラザホールでのワンマンライブを成功させた。12月に初のカバーアルバム「BiS DiVE into ROCKS」を発表し、同月に新メンバー・ナノ3(ナノナノナノ)をお披露目した。2022年2月23日にニューシングル「DA DA DA DANCE SONG」を発表し、シングル発売後には東北の各地を回るワンマンツアー「ARABAKI×BiS GiP! -GREAT iDOL PURiTANS- 2」を開催。7月にニューシングル「Hey boy hey girl」をリリース後、オリジナルメンバーのチャントモンキーが脱退。5月から7月に「BUiLD our STRENGTH TOUR」、8月から11月にかけて「ROAD of EVOLUTiONS TOUR」を行うなど、精力的にライブ活動を行っている。

ExWHYZ(イクスワイズ)

2022年6月に突如解散した前身グループEMPiREのメンバーyu-ki,mayu,midoriko,mikina,maho,nowの6名で結成された新グループ。10月に大沢伸一(MONDO GROSSO)が楽曲プロデュースを手がけた「Wanna Dance」、80KIDZとMaika Loubté提供による「Obsession」を配信リリースし、11月2日には国内外の様々なクリエイターが参加する1stアルバム「xYZ」を発売予定。また「どうしてもMusic Videoを制作したいキラーチューンがあるが予算が尽きた」という理由から、“ファンと一緒に最高のMusic Videoを作り上げるプロジェクト”をクラウドファンディングサービスで開催中。11月3日からは全12公演の全国ツアー「ExWHYZ First Tour”xYZ”」を12公演開催。

GANG PARADE(ギャングパレード)

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する13人組アイドルグループ。2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、2019年4月にWarner Music Japanにて、シングル「ブランニューパレード」でメジャーデビューを果たした。現在のメンバーは13名。2020年3月よりGO TO THE BEDSとPARADISESの2グループに分裂しての活動を開始。精力的にライブを行い、2021年には両グループ合わせて270本ものライブを敢行した。2022年1月1日にGANG PARADEとして再結成。再始動後からのツアーはすべてソールドアウトしている。5月からアイナスター(ex. WAgg)、カ能セイが加入し、活動を休止していたナルハワールドが復帰し、5月25日に新曲「シグナル」および既存曲の13人バージョンを収めた配信アルバム「WELCOME TO GANG PARADE」をサプライズリリースした。11月16日にメジャー4thシングル「Priority」を発売する。

豆柴の大群(マメシバノタイグン)

TBS系のバラエティ「水曜日のダウンタウン」内のアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」で生まれた、アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人からなるアイドルグループ。安田大サーカス・クロちゃんのプロデュースによってシングル「りスタート」でデビュー。現在、クロちゃんはプロデューサーを解任されたがアドバイザーを務めている。2021年10月には千葉・舞浜アンフィシアターで藤井健太郎による総合演出の特別公演「豆柴の大群の疾走」を開催した。12月に「豆柴48」で初めての対バンツアーを48グループと行い、両A面シングル「昨日は戻らない / 恋のフルスイング」をリリース。YouTubeでも活動しており、チャンネル登録者数が15万人を突破した。7月にシングル「豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー」を発表し、9月に新企画「MUST CHANGE PROJECT」を始動させた。12月に新メンバーオーディションを開催し、同企画と連動したシングル「MUST CHANGE」をリリースする。