新しい形の「Time goes on」

──今回発売される「Time goes on ～泡のように～」は、2004年にリリースされたL'Arc-en-Cielのアルバム「SMILE」に収められている「Time goes on」のセルフカバーです。「Time goes on」、改めて聴き返してもいい曲ですよね。とても12年も前の曲に思えない。当時、どんなきっかけでこの曲を作られたんですか？

この曲は2002年にニューヨークでNo Doubtのライブを観て、そこから影響を受けて作りました。今思うとこの曲も職業作家さんっぽい感覚で歌詞を書いたかもしれません。

──時を経て、改めてその頃書いた自分の歌詞と向き合ってみて感じたことはありましたか？

12年前の歌詞だから、「今だったらこうするな」とか細かい部分で思うことはありますけど、今出しても恥ずかしくない曲だとは思いますね。

──TETSUYAさんの歌詞って、愛がストレートな言葉で表現されてますよね。普段でもそういう思いは素直に言葉として発するほうですか？

普段？ 言わないですよ。歌詞だからですよ。それに、歌詞は僕が100％思っていることとは限らないですからね。

──「Time goes on ～泡のように～」をレコーディングする際にこだわった点はありますか？

当時のままやってもただのL'Arc-en-Cielのカバーになってしまうので、新しい形にするということをテーマとして、初めて一緒に仕事するチームで録音してます。

今後はもっと広げていきたい

──今回の2タイトルのカップリングには、2010年にリリースされた矢沢あいさん作詞の「lonely girl」のリミックスバージョンが収められます。「Make a Wish」にはJazzin'parkさんによるJazzin'park Remix、「Time goes on ～泡のように～」にはDE DE MOUSEさんのwinter path mixが収録されますね。

毎回シングルには前作のリミックスをカップリングに入れているので、その流れで今回も収録することになりました。2枚同時に出すので、カップリングが同じというのもなんなんで、お二方にお願いして、それぞれ違ったリミックスを入れたんです。

──リミックスされたトラックの印象は？

より冬っぽいクリスマスソングになりましたね。

──シングル2作品それぞれの初回限定盤Bには2012年に東京・渋谷公会堂で行われたバースデーライブ「TETSUYA LIVE 2012 "THANK YOU"」の映像も入りますが、10月には東名阪でバースデーライブツアー「LIVE TOUR 2016『THANK YOU』」が行われますね。どんなツアーになりそうですか？

バースデーライブは毎回東京だけで行ってきたんですけど、今回初めてツアーとして名古屋と大阪にも行くことになりました。平日なのでなかなか足を運びづらい環境かもしれませんが、ぜひ遊びに来てもらえたらと思いますね。

──今回のシングルは、前作から約6年ぶりの発売となりますからね。ファンの方たちも、新曲を生で聴けるのを楽しみにしてると思いますよ。

そうですね。シングルをリリースしたあとのツアーになるので、去年までのライブとは違うものになるんじゃないかなと思います。TETSUYAの楽曲を知らない人も楽しめるライブをやっているので、ぜひ観に来てください。

──ソロ活動としては今年15周年を迎えたわけですけど、今のお気持ちはいかがですか？

15周年ではあるんですけど、15周年のための企画はまだ何もできていないので、それを具体的な形にしなきゃなと思ってます。

──アニバーサリーならではの催しも考えていると。

はい。来年の7月まで15周年って言葉を使えるんで（笑）、来年の7月までに何かしらやりたいなと思ってます。ソロとしてはひさしぶりのシングルのリリースとなりますし、まずはたくさんの方に楽曲を聴いてほしいですね。

──L'Arc-en-Cielのtetsuyaは知っているけど、ソロアーティスト・TETSUYAの楽曲は知らないという人たちもまだまだいるでしょうからね。そういう人たちには、今回の「Time goes on」のセルフカバーは、TETSUYAというアーティストを知るいいきっかけになりそうですね。

そうですね。そのためにも、いろんなところでこのシングルが流れてくれたらいいなと思ってます。