スリーセブンスがセブンスにちょっと近付いたのかな？

──歌詞からはどんなものを受け取りましたか？

清水　777☆SISTERSはセブンスシスターズを追いかけている、目標にしているところがあるんですね。で、セブンスの曲には「手を掴むよ」とか「星を届けるよ」っていうような歌詞がけっこう出てくるんですけど、今回のこの曲にも「その手を掴むよ」ってフレーズが使われていて！ そういう意味では、成長したスリーセブンスがセブンスにちょっと近付いたのかなって感じられて、グッと来ちゃったところはありましたね。

──今にも届きそうなところまで来ている、という印象ですよね。ただ、逆に言うとまだ届いてはいないということでもあるんでしょうけど。

清水　まだまだ、たぶん遠いんでしょうけどねー（笑）。でも、だからこその決意も見えているなって。私は個人的にセブンスの「Star☆Glitter」の歌詞にグッとくるんですけど、それを初めて聴いたときに近い感覚がこの曲にはありましたね。

篠田　スリーセブンスのみんなにちょっと自信が出てきたなって、この歌詞を見て思いました。今回のキービジュアルでの表情を見てもそういう気がするんですよね。どこかこう腑に落ちている？ 肝が据わっている？ うまく言い表せないけど（笑）、そういう感じがするんですよ！

清水　言いたいことはわかるよ（笑）。

篠田　何かを飲み込んだ感じ？ 「ゴクッ」みたいな（笑）。

──777☆SISTERSとしてまた1つ腹をくくれた感じがあるのかも。

篠田　あー、それです、それです！

清水　うん。アイドルであること、そして自分たちがやりたいことがより明確になってきたところはあるかもしれないですね。

みんなの手を引っ張っていく感じ

──レコーディングはいかがでしたか？

清水　歌詞にグッときたからこそ感情がより入ったんでしょうけど、とても気持ちよく歌えました。今までは「応援してるよ！」みたいな気持ちで誰かの背中を押す感覚だったけど、今回はみんなの手を引っ張っていく感じと言うか。「ほら、行くよ！」みたいな（笑）。それもたぶん自分たちの進むべき道に対しての自信が持てたからだと思います。私の中のスミレちゃんが自信を持てたからだなと。

──一方のハルさんはどうだったんでしょう？

篠田　ハルは今まで通り変わらない部分もありつつな感じでしたけど、4年前の自分だったら絶対に歌えなかった曲だなとは思いました。技術的なことはもちろん、感情の面でも今だから歌えたんだろうなって。だから、この曲を無事レコーディングできた自分を褒めてあげたい（笑）。

清水　「MELODY IN THE POCKET」は歌うのにものすごくパワーがいるんですよ。「暑っ！」って言いながらレコーディングしてましたからね。

篠田　うん、すごく汗をかきながら収録しました。パワーを持って歌わないと、音や歌詞に負けちゃいますからね。それくらい魂込めないと歌えない歌でもあります。

──とは言え、単純に力強く歌うだけだとキャラクターの“らしさ”が消えてしまう可能性もありますよね。そのへんのバランスが難しいのではないかなと思うのですが。

篠田　確かに、あまりに強く歌いすぎちゃうとハルじゃなくなっちゃうから、そのバランスで悩んだりはしましたね。でも、「今のハルだったら強くも歌えるよね！」っていう落とし込みをして歌った気がします。

清水　最終的に12人の声がミックスされることになるので、私はちょっと抑え気味にしたほうがいいかなとも思ったんですよ。でも茂木（伸太郎 / ナナシスの総監督＆総合音楽プロデューサー）さんに「思い切り歌っちゃっていいよ」って言ってもらえて。「ここまで行くとスミレじゃなくなるかも」って自分で思った瞬間もあったけど、結果的には今までで一番パワフルな歌い方をした気がします。

篠田　うん、してました！ 聴いててめっちゃわかる。「わ、スミレちゃんだー！」って。

清水　ならよかった（笑）。

──篠田さんは歌い方に関して何かディレクションしてもらいました？

篠田　（小声で）それが何もないんですよ（笑）。武道館のステージの真ん中に立って、お客さんみんなに直接届くように“聞こえるだろ”って歌おうと思って迷いなく臨んだんです。自分の中の今のハルの歌声に迷いがなかったから、収録テイクを聴かせていただいたときも「今の力の100％は出せたな！」って思いました！ そうしたらリテイクとかもなく、すんなり収録が終わりました。あ、でも「声量が上がったね」とは茂木さんに褒めていただきました！

清水　いいことじゃないですか（笑）。12人の声が合わさったものもすごくいい仕上がりですよね。改めて「この曲好きだな」って思えた。

篠田　うん。「これこれ！ これが777☆SISTERSだな！」って思えます。みんなの顔がちゃんと見えるし、「あ、この子、こんなニュアンス入れてるな」と気付けるのも楽しいです。

清水　12人だからこそ生まれる表現があるんだなって、改めて思いますね。

──温かく応援してくれている支配人たちにどう響くかが楽しみですね。

篠田　そうですね。でも、ただまっすぐな気持ちで聴いていただければいいかなって思うんですよね。素直に聴いていただいて、その方ごとの感情が生まれていくことでこの曲は完成すると思うので。その上で、ずっとずっと大切にしていただければうれしいです。

清水　うん。この曲を聴いたときの状況や気分によって、受け取り方はいろいろ変化するものだと思うんですよね。何かを押し付けるわけではないので、それで全然いいかなって。もちろんね、ここには今の777☆SISTERSの思いがしっかり込められてはいるので、それを受け取ってもらえたらすごくうれしいですけどね。