T1419|日韓合同K-POPグループの新星、10代の思いを背負って明るい未来へ

人気ガールズグループ・MOMOLANDの弟分として、1月11日にシングル「BEFORE SUNRISE Part.1」でデビューを果たしたK-POPボーイズグループ・T1419。アジアのみならず、アメリカやヨーロッパでの活動も視野に入れ、韓国の芸能事務所・MLD ENTERTAINMENT、グローバルIT企業・NHN、ソニー・ミュージックが手がける大型新人として産声を上げた彼らは、10代後半を中心とした韓国人5人と日本人4人で構成される。

音楽ナタリーでは今回、韓国で日々ストイックなレッスンやトレーニングを重ねている彼らにリモートインタビューを実施。グループ結成の経緯や個性豊かなメンバーの紹介、「BEFORE SUNRISE Part.1」のリード曲「ASURABALBALTA」の聴きどころについて語ってもらった。

取材・文 / 川倉由起子 写真提供 / MLD ENTERTAINMENT

韓国人5人+日本人4人の異色のグループ

──T1419はどのように結成されたんですか?

ゴヌ 僕たちは韓国人5人、日本人4人で構成されたチームです。最初からグローバルプロジェクトとして企画され、韓国と日本でのオーディションで候補メンバーが選抜されました。候補に選ばれたあと、練習生として事務所のトレーニングを受け、また数多くの評価を経て、最終メンバー9人が決まりました。

──練習生時代はどんな生活を送っていたんですか?

ノア 早朝から深夜まで毎日ハードなトレーニングに取り組みました。トレーニングには欠かせないダンスやボーカルを中心に、毎日の筋力トレーニングを通じて基礎体力を育て、グローバルな意思疎通のために韓国語や日本語、そして英語のレッスンも受けていましたね。

オン 練習生期間はだいたいみんな同じくらいなんですけど、長くて3年、少なくて1年ほどです。

左からノア、キオ、ゴヌ、レオ、ケビン。

──練習生のとき一番つらかったことは?

カイリ 僕も含めて日本人メンバーはやっぱりホームシックになっていたと思います。僕もたまに家族に会いたくなって、ちょっとしんどかったんですけど、近くにメンバーがいてくれたので乗り切ることができました。

ゼロ あとは言語の問題。僕たち日本人メンバー4人が初めて韓国に来たときは韓国語がまったくできない状態だったので、練習の合間は韓国語の勉強も欠かせませんでした。ただ、身近に“先生”がたくさんいるのはすごくありがたくて、「これは韓国語でなんて言うんだろう?」と思ったらすぐに、周りの韓国人メンバーに聞いて教えてもらっていました。

──今ではすっかり流暢な韓国語を話している日本人メンバーですが、韓国での生活はもう慣れましたか?

ゼロレオカイリキオ はい!

レオ 僕らが韓国に来てもう1年半くらい経つんですけど、韓国人メンバーが冗談で「僕らよりも韓国語がうまいね」と言うほど韓国語が上達しました。

キオ 最初、思ってることがうまく伝えられないのは本当につらかったですけどね(笑)。韓国語を徐々に習得していくうちに、こちらの生活に慣れていったのかなと思います。

韓国語と日本語の両方でコミュニケーション

──T1419は少し変わったグループ名ですね。

ノア 僕たちが初めて出会った“時”を意味しています。“T”はティーンエイジャーで、“1419”は14歳から19歳まで。つまり10代の代弁者であることを表現していて、「音楽を通して自分たちが10代の思いを語っていくぞ」という思いが込められています。

──ほかのグループにはないT1419だけの魅力は?

ゴヌ 第一にメンバー構成です。韓国人メンバーが5人、日本人メンバーが4人というグループはほかにはいないし、9人の個性も本当にバラバラ。9人それぞれの魅力にファンの皆さんはハマっていただけるのではないかと思います。

──このメンバー構成を最初に聞いたときはどうでしたか?

レオ K-POPの先輩たちを見ていても、ほかにはない構成かなと思いました。メンバー構成のおかげで、韓国では韓国のアイドルグループのように、日本では日本のアイドルグループのように振る舞うことで、どの国でもファンの方とリラックスして接することができるという特別な強みを持っていると思います。

シアン そうだね。韓国人メンバーと日本人メンバーのコミュニケーションもいろんな場面で見られると思うので、それも期待してほしいです。

──2つの国のメンバーは、出会ってからどのように仲よくなっていきました?

ゴヌ 最初はやはり言葉の問題で意思疎通するのが難しかったんですが、英語が得意なレオくんとシアンくんがまず英語でコミュニケーションを始めました。そんな2人を中心に、ほかのメンバーもお互いの国の言葉に興味関心を持つようになり、レッスンや言語の勉強を共にする中で関係性を深めていきましたね。できるだけ相手の国の言語で話すようにして、それでも難しいときは翻訳のアプリで調べて思いを伝えて。コロナが感染拡大する前は、休日にみんなでお肉を食べに行ったり、ショッピングやボウリングに出かけたりして、そういうのも仲よくなるきっかけになったのかなと思います。

左からゼロ、シアン、カイリ、オン。

──現在、皆さんの日常会話はどっちの言葉なんですか?

ゴヌ 練習生期間を韓国で過ごしたので、基本は日本人メンバーが韓国語で話してくれるんですけど、韓国人メンバーも欠かさず日本語を勉強していますよ。日本語のレッスンに積極的に参加し、実力を伸ばそうとがんばっています。特にオンくんは日本人メンバーに積極的に日本語で話しかけて、日本語の実力をもっと伸ばそうと努力しているみたいです。

──1月11日にデビューが決定しましたが、今はどんな毎日を過ごしていますか?(取材は1月上旬)

カイリ デビューに向けて一生懸命準備をしています。9人でパフォーマンスを何度も合わせて、細かいところまでとにかく練習、練習です。

ゼロ まずは朝起きて英語や韓国語のレッスンがあるメンバーは授業に参加し、ほかのメンバーは筋トレをします。午後はそれぞれボーカルの授業やメンバー全員でダンスの練習をしてパフォーマンスを合わせたりします。

──大変なレッスンの中でエネルギー源になるものはなんですか?

キオ 僕は朝によくフルーツを食べていて、昼と夜はサラダやお肉、ご飯といった健康的な食事にしています。とにかく健康が第一なので無理なダイエットは厳禁です。

──練習漬けでお休みがなさそうですね。

カイリ 今はデビュー前なのであまりないですが、以前は日曜日が週1回のお休みでした。ただ、平日の練習で足りなかった部分を補うため日曜でも夜に自分たちで集まってダンスを合わせたり、自主練的なことはよくやっています。