未来派ポップアイコン・Mayとの出会い

Daichi HayakawaがMayを誘い、Sweet Vacationは2007年8月19日に音楽コミュニティサイト「MySpace」にて活動を開始。楽曲を公開するやいなや世界中からアクセスが急増し、結成まもなくMySpaceのインディーズ・ハウス・チャートで1位を記録することになる。彼らのMySpaceはオープン3ヶ月にして10万アクセスを突破し、インターネットから登場した新世代のアーティストとして各メディアで話題集中。また、ボーカルを担当するMayはアイドル顔負けのキュートなルックスから、雑誌「sabra」や「週刊プレイボーイ」などで“2008年期待の美少女”に選出されるなど、すでに多方面から注目を集めている。Sweet Vacationが多くのリスナーにインパクトを与えているのは、彼女の醸し出す独特な存在感による部分も大きいだろう。

「子供の頃から歌を歌うのが大好きだったんです。12歳からモデルをやりながら、ボイストレーニングとダンスレッスンをしていました。音楽はボサノヴァやロック、ヒップホップなど何でも聴きますが、一番好きなのはやっぱり自分たちがやっているようなポップスですね」（May）

「新しいユニットのシンガーを探していたら、知人からMayを紹介されたんです。とりあえず歌ってもらったんですが、スタジオの機材が壊れて音が出なかったんですよ。それなのに彼女はまったく動じてなかった。周りがバタバタしてるのにぜんぜん気にしないで歌ってるんです。とにかく大物感がありましたね。実際に一緒にやってみると、彼女はすごく努力家なので一緒にプロジェクトを進めていて感心させられるところもあり、やっぱり睨んでたとおりだなと感じています」（Daichi）

時代が求めたDaichi Hayakawaのハウス・サウンド

サウンドプロデュースを手がけるDaichi Hayakawaは2004年に東京エスムジカのリーダーとしてデビュー。民族音楽に対する造詣の深さや豊富な海外旅行経験を生かし、世界中のエスニック・エレメントを拾い集めるような新しいポップスを生み出してきた。そんな彼がSweet Vacationで新たに挑んだのは、'80年代から'90年代初期のバブリーなポップ感に満ちたキラキラしたハウスポップ。近未来をイメージさせるデジタルサウンドやガーリーなハウスミュージックが盛り上がり始めた2008年の日本のミュージック・シーンにおいて、彼は今まさにジャストな音作りをしているといえる。

「別に狙ってたわけではないですね。スイバケのサウンドも、もともと自分の中にあったものだから。僕は「シーン」という捉え方はしないので、自分たちが今「シーン」の中にいるとしたらそれは偶然です。売れたいという願望は誰でも当然持っているものなので、ヒットを狙ってあえて時代とリンクしたものを作ろうとする人ももちろんいるでしょう。でも、それを頭の中で計画できたとしても、売れることだけを目標に自分の趣味にないものを長い間作り続けるのは難しいと思います」（Daichi）