ライブには幸せが詰まってます

──学生の皆さんから、お二人に聞いてみたいことはありますか？

樗木　フジムラさんにお伺いしたいんですが、サイダーガールさんって“夏”というイメージがすごく強いんです。自分の誕生日も夏なので「なんかいいなあ」と思いながら聴いてたんですけど、夏に特別な思い入れとかありますか？

フジムラ　なんだろうなあ。夏と言えば好きな子と花火大会に行ったりとか、恋愛系の思い出ばっかりですね（笑）。

井上　充実してんねや。えーなー！（笑）

井野　曲を作るのも、そういう実体験をもとにするんですか？

フジムラ　実体験や自分の今の気持ちを書くことはすごく多いですね。僕だけでなく、ほかのメンバーもそういう“気持ちを吐き出す系”って感じです。

篠田　ライブ中に一番「やってよかった」と思う瞬間はどんなときですか？

フジムラ　歓声が上がったり、手が挙がったりした瞬間はすごいですね。こっちまで楽しくなっちゃいます。もちろん手が挙がらなくても、お客さんが僕らをちゃんと観てちゃんと曲を聴いてくれてるのもうれしい。ライブには幸せが詰まってますね。

井上　僕はみんなで歌ってるときかな。一緒に歌うと、好きなものを共有してる感覚を一番実感できるから。

スタッフは元気で笑顔でいてくれることが一番

──コンサート・イベント科の学生さんは実際に音楽業界で働くことを目指している人が多いと思うんですが、ライブの現場に立っているお二人から見て、現場ではどういう人材が求められると思いますか？

井上　うちのライブのチームは全員大好きなんですけど、元気で楽しいムードができあがってて、僕らもリラックスして本番に臨めるんです。今日のみんなもほんまに元気で、テキパキ挨拶してくれてしっかりしていたから、全然文句なしだと思いますよ。元気で笑顔でいてくれることが一番だと思います。

フジムラ　あと、ステージの上で常に周りを見ていることは大事ですね。今日のみんなはすごくちゃんとしてたし、この調子でいけば絶対にいいスタッフになれるはずです。

井野・後藤・中西・篠田・樗木　ありがとうございます！

──では最後に、スタッフの皆さんへのメッセージをお願いします。

フジムラ　今回はお話をいただいたときから楽しみで眠れんくて。ホントですよ？（笑） みんなも終わってホッとしてる反面、ちょっとさみしいなとも思ってるんじゃないかな。僕も同じ気持ちです。またみんなと一緒にライブができる日がきたらうれしいですね。これからもがんばってください。

井上　今日が終わって達成感もあると思うけど「もうちょっとうまくできたな」という部分もたぶんいっぱいあると思う。俺らも今日のライブは楽しかったけど、まだまだ改善点や反省点はあるので。何かを表現したりそれを手伝ったりすることって、そういうふうに満足することなく追い求めていくことだから。でもこうやって何かを必死で追い求める経験は、音楽業界に入ってもほかの業界に進んでも絶対に大事になる感覚なので。それを忘れずに“好き”を大事にがんばってほしいですね。