元気な自分でいたいという気持ちを込めた

──「ハレノヒ」には、住岡さんのどんな気持ちが反映されているんでしょうね？

「クラウディ」って言葉が出てくるくらいなので、気持ちとしては曇ってた時期でしたね。上京してきて、いろいろやっていく中で自信をつけたところもあったけど、まだモヤモヤしてるというか、ほんとにこれで大丈夫なのかなっていう不安の面もあったと思うので。でも、心が晴れて元気な自分でいたいという気持ちがやっぱり強かったので、全体として明るい方向に持って行くようにしました。

──頭の「行け 動き出せクラウディ くもりのち晴れろ空」というフレーズが象徴的ですよね。

そうですね。まず、そのサビのメロディと言葉が一緒に出てきたんです。で、頭から勢いが大事な曲だと思ったので、そこを最初に持ってきて。サビ始まりの曲はこれが初めてですね。できたときには、明るいなあって自分でも思いました。自分に対して、気持ちを上げてくれる曲が作れたなって。

──ものすごく気持ちいい曲だと思います。住岡さんの歌声も力強くさわやかで、晴れ晴れしてます。

仕事で北海道に帰っていて、そこから戻ってきてすぐのレコーディングだったんですよ。だからわりと気持ちがスッとしてたんですよね。自分としても気持ちよく歌えたので、そういう感情はちゃんと入ってるとは思います。コーラスはプロデューサーの（斎藤）有太さんが考えてくれたんですけど、「雲から差し込む光のような音にしたいです」っていうリクエストを私からしたんですよ。「全然意味わかんないからちゃんと説明して」って言われましたけど（笑）。結果、こうしたかったっていう形にちゃんとしていただけたので、コーラスには特に自分なりのメッセージがこもってる気がしますね。あとは最後に出てくる「歩かなくちゃ」というフレーズは、誰に対しても伝わる言葉なんじゃないかなと思ってもいて。自分でも歌うたびにハッとする部分ですね。

「ハレノヒ」は絶対笑顔で歌いたい

──先ほどお話に出たOKAMOTO'Sのハマさんをはじめ、The Birthdayの藤井謙二さん、100sの玉田豊夢さんなど、豪華なミュージシャンが演奏に参加しているのも大きなトピックですね。

前回の「feel you」のときもそうだったんですけど、今回も私の好きなミュージシャンの方々とご一緒させてもらえて。オケを聴きながら歌のレコーディングをするときに、「この音はあの人が弾いてて……」というのを感じながら歌うのがすごく心地良くて楽しかったです。憧れの人が自分の曲で演奏してくれてると思うと、ちょっとフワフワしてる自分もいるんですけど（笑）。

──住岡さんのアコースティックギターも一緒にレコーディングしたんですか？

私のギターは別の日に録りました。自分で作った曲なんですけど、リズムがわりと難しいので弾くのはちょっと大変でした（笑）。

──この曲はライブでぜひ聴いてみたいですね。

去年の11月に一度ライブでやったんですよ。やっぱりちょっと難しかったんですけど、テンポもいいし、ウキウキで歌えましたね。ライブで初披露という部分で緊張していたので、お客さんの反応はあまり見れなかったんですけど、シングルがリリースされることでこれからウケのいい曲になっていったらいいなって思います。晴れた日の野外イベントとかでも歌ってみたいですね。

──ちなみに今回のシングルのジャケット写真は、異なるカメラマンが撮影した2パターンが用意されていて。住岡さんの表情や雰囲気の違いが楽しめる仕上がりです。

豪華なんですよお！ （通常盤の）振り向いてる写真のほうはわりと普段の私の顔だと思います、で、（初回限定盤の）ギターを持っているほうはライブのときの顔というか、だいぶキリッとしてる感じですね。

──やっぱりステージに立つと表情って変わりますか？

はい。ライブ映像を後から見ると、怒ってんのかなって自分で思っちゃうくらい眉間にしわ寄せて歌ってたりとか。もちろん笑いながら歌ってるときもあるんですけど、いろんな顔してるなって自分のことながら思いますね。歌ってるときは全く意識してないんですけど。

──曲の持っている雰囲気に合わせて表情が自然と変わるんでしょうね。

そうなんだと思います。そういう意味では「ハレノヒ」は絶対笑顔。これで怒った表情してたらちょっと自分を疑いますよね（笑）。