SOLEIL「LOLLIPOP SIXTEEN」 PR

SOLEIL|子供以上、大人未満 それいゆが歌う“16歳”の心

今回は語り部分もちゃんと聴いています(笑)

──フランス・ギャルといえば「Zozoi」のカバーもありますね。

久保田 定期的に7inchシングルを出してるんですけど、B面にはDJがかけやすい曲を入れたいなと思ってるので、「Zozoi」は前からやりたかったんですよ。最初はアルバムに入れる予定じゃなかったんですけど、実は夏以降にまた7inchを出す予定で、それ用にもう1曲カバーを録ってるんで、迷った末にこっちはアルバムに入れちゃおうと。あと、それいゆちゃんのフランス語の発音がすごくよかったんですよ。ネイティブスピーカーの方にもチェックしてもらったんですけど。

それいゆ フランス語だったら発音が悪くても英語よりバレないなと思って(笑)。

──ご謙遜を。カバーはもう1曲、「ハイスクールララバイ」もあって、1981年の曲だし元はテクノポップなので意外でしたけど、アレンジが見事ですね。

それいゆ だいぶ選曲の会議しましたよね。

久保田 「有名な曲をやろう」って、それぞれ候補を挙げたんですけど、(それいゆが)高校生になるからという理由でこの曲になりました。Ramonesの「Rock 'n' Roll High School」も考えたんですけど、英語だし(笑)。

それいゆ あと意外性も理由でしたよね。

久保田 THE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」も考えてました。

それいゆ いろいろ挙がりました。その中で、カバーしてる人が少なかったのは大きかったと思います。

久保田 細野(晴臣)さんに曲を頼みたいなと考えてた時期もあるんですけど、「カバーしちゃえばいいや」と思ったっていうのもあります(笑)。

──「こんなに好きやのにつれないなー なー」と曲中に短い語りがありますね。それいゆさん、前作の「Baby Boo」の語り部分は飛ばして聴いていると前に話していましたけど、今回は?

それいゆ これはちゃんと聴いてます(笑)。「Baby Boo」みたいな恥ずかしい感じじゃないから。「なー」って言ってるだけですし。

──関西弁は難しくなかったですか?

久保田 本当は関西弁じゃなくしたかったんですけど、歌詞を変えるのにけっこう手続きが必要みたいで……。

それいゆ 「好きやのに」を「好きなのに」にするだけだから、1文字なんですけどね。

沖井さんだし、やっぱりThe Whoだよなって

──サリーさんの2曲、「5-4-3-2-1」と「それいゆのカノン」には主にニューウェイブ周辺の固有名詞がいっぱい出てきますが、それいゆさん、わかりますか?

それいゆ こないだ調べました。

久保田 え、ほんと? なんかすいません(笑)。

それいゆ Aztec CameraとかThe Monochrome Setとか。

久保田 “グンジョー色のクレヨン”(グンジョーガクレヨンが元ネタ)ですからね。それいゆちゃんが絵の勉強をしてるんで、絵の歌を書こうかなと思ったんですけど、語呂合わせをしてるうちに、10代の頃こんなレコード買ってたなっていろいろ思い出しちゃって、だんだんとニューウェイブに……。

それいゆ 最初は画材とか色の種類とかいっぱい入ってましたよね。

久保田 そうそう。先ほども言いましたが、ほかにいい曲がいっぱいあるから、自分の曲はふざけちゃってもいいかなと(笑)。

それいゆ(Vo)

──素敵な曲だと思いますよ。エルヴィス・コステロの「This Year's Model」をパロディしたジャケットはこの曲の「アズテックなカメラ」という一節から?

久保田 いや、これはディレクターの川口(法博)さんに「どうしても、この感じで撮りたい」って去年からずーっと言われてたんです。

──元ネタでは二眼レフカメラがハッセルブラッドでしたが、こちらはプリモフレックスという国内メーカーですよね。

久保田 中森(泰弘)さんの私物です(笑)。

──そうなんですね。「ファズる心」はタイトルも、それこそフランス・ギャルの「ジャズる心」にかけてあるし、イントロもThe Whoの「My Generation」っぽいし、1曲目から「きたぞ!」って感じでワクワクします。

久保田 これは沖井さんがプレゼントしてくれた曲ですね。僕が「ジャズる心」を昔カバーしてたということもあって、タイトルは「ファズる心」で最初から決まってたんです。デモのアレンジはどっちかというとThe Rolling Stonesの「(I Can't Get No) Satisfaction」に近かったんですけど、沖井さんだし、やっぱりThe Whoだよなって。

──さっき言ったそれいゆさんの歌の成長を、この曲で強く印象付けられました。

久保田 沖井さんすごいなあと思いました。最初、歌いにくいかなと思ったんですよ。コードチェンジが激しいし。でもすんなり歌えるメロディになってて、さすがだなって。沖井さんは、アイドルとかいろんな人たちに曲を提供しているのでツボを心得てるんでしょうね。

学校の男の子たちよりサリーさんのほうが変わってます

──「メロトロンガール」はThe Beatlesネタ満載ですね。

久保田 最初は「Tomorrow Never Knows」みたいなミディアムテンポのサイケ前夜的な感じにしようかなと思ってたんですけど、メロディがすごくよかったので、もうちょっとテンポを上げて……とか考えてたときに「Be My Baby」(ヴァネッサ・パラディ)のノリにしようかと言ってこうなりました。

──1stアルバムのとき楽曲の時代設定を1962年とおっしゃっていて、2ndではちょっとレンジを広げたんですよね。今回は? 例えば「Zozoi」は1970年の曲ですが。

久保田 でも気持ち的にはやっぱり60年代半ばなんですよ。だから「Zozoi」も、原曲と違って、わざとブラスを入れなかったり、サンバ色を出さなかったりして。ちょっとジャズロックっぽく、Manfred Mannを意識してやりました。(それいゆに向かって)すいません、なんかマニアックな話で……。

それいゆ いえいえ、とんでもないです。

──(笑)。そういう話って意外とわかるのでは?

それいゆ 最初はわかんなかったんですけど、アルバムを3枚作っていくうちに少しはわかるようになってきました(笑)。

──お二人それぞれが特に気に入っている曲は?

それいゆ 全曲好きですけど、特に好きなのは「ファズる心」と「アナクロ少女」です。「アナクロ少女」はフレネシさんが大好きで頼みたいって私が言ったんですけど、思ってたようなかわいい曲が来たから。「ファズる心」は、さっきコードチェンジが多いみたいな話になりましたけど、そういうところも含めて面白いなっていうのと、歌ってて楽しいから。詞も面白いし。男の子をちょっとバカにしてるみたいな(笑)。

──「silly boy」って言っていますからね。

それいゆ なかなかひどいこと言ってるなって(笑)。

──同級生の男の子がこんなふうに見えたりしませんか?

それいゆ 学校の男の子たちよりサリーさんのほうが変わってますよ。

久保田 そういえば学校に親衛隊ができてるって言ってなかった?

それいゆ 言ってないです。話が膨らむ前に言うと(親衛隊は)できてないです。

久保田 彼女のお母さんが言ってたんですよ。「学校にそれいゆ推しがいっぱいいるらしいよ」って。

それいゆ お母さんの話をあてにしないでください(笑)。

──前にサインを求められた話をしていましたが、学校のお友達はSOLEILのことは知っている?

それいゆ 知らないです。数人知ってる子もいるかもしれませんけど。

久保田 それいゆちゃんは影を潜めているみたいです、学校では(笑)。みんなどうしてるんですかね? 乃木坂46のメンバーとか。

それいゆ 乃木坂までいくと言わなくてもバレると思いますよ(笑)。